プロローグ
【動くな】
その言葉だけでなんでか、身体がピクリとも動かなくなってしまった
「あ~あー・・・なに?奴隷の分際でご主人さまに意見すんの?だいたいさぁ!お前の妹連れてこいつったよなぁ!なにさからっちゃってるわけ?ほんとムカつくんだけど」
なんか、スゴイコトヲイッテイル
「よ~し決めたこいつ殺そう、やっぱ躾のなってない奴隷は処分だよな」
笑う
笑う
嗤う
「っ!やめて!」
■■■ちゃんが必死になって叫ぶ
「うるせーよ出来損ない!お前が俺に指図すんじゃねぇ!」
「お願い・・・お願いだから・・・それだけは・・・」
「なに?お前、こいつ好きなの?」
一瞬、言葉につまる
「ハハッ、こいつは傑作だ!出来損ないと奴隷!なかなかお似合いじゃないか!」
「ならなおさら生かしておいたらダメだよなあ」
にちゃぁ、音がしそうな、粘着質な笑み
必死にしがみついて、何かを止めさせようとするけど
■■■くんの方が速かった
「―――ぁ!【死ね】」
―――――ドクンッ!
強烈な寒気
――――――――心臓が一回跳ね上がるように響いた
滝のように流れ続ける汗
―――――――――――全身に電気を流しこまれた時みたいに激痛が走る
異常な嘔吐感
―――――――――――――――――――心臓の鼓動は、もう、聞こえない
消えていく触覚
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――もう何も見えない
この日
僕は一度死んだ
12月26日、編集しました




