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第八話 初心者ダンジョン④

ついにボスであるドラゴンとの戦いが始まった。

 

ドラゴンが睨んでくる。

‥‥と、その時。


バオオオオオッ!

と火を吹いて来た!


「うわあっ!」

と慌てて避けた。

 めっちゃ熱い。もう少しでまる焦げになってしまう所だった。


「大丈夫か!ルナさん!」


「ええ!何とか!こっちからも攻撃するよ!」


「ああ!」


「ファイヤーボム!」


ルナさんが魔法を発動する。 

火の玉はぽーんと飛んでいき、ドラゴンに当たった瞬間、


ドガンッ!!!

と火の玉が爆発した。


 ドラゴンは悲鳴を上げたが、あんまり攻撃は通って無さそうだ。


俺も攻撃しないと‥

 ナタを持つ手をぐっと握り締めた。そして

「ルナさん!もう1発強めに魔法を打ってくれ!」

と頼んだ。


「 OK、任せて!」

ルナさんは快諾した。


「ファイヤーボム!!!」

ルナさんはさっきよりも力強く魔法を打った。


バンッ!


ドラゴンの顔に直撃し、ドラゴンは目を瞑る。


 そしてその瞬間、俺はドラゴンの後ろに回り込み、背中をナタで勢いよく切った。


「くっ!皮膚が中々硬い!思う様に切れねえ!」


 しかもナタがドラゴンの硬い皮膚に刺さってしまい、抜けなくなった。

 その瞬間、ドラゴンが俺目掛けて尻尾を振ってきた。


俺は避けれず、思いっきり直撃。めっちゃ吹っ飛ばされた。


壁に叩きつけられ、倒れた。

「がはっ!」


ドラゴンはドスンドスンと俺の方へ向かって来て火を吐こうとしている。 


まずいっ!

燃やされるのだけは嫌だ!!

俺はここで終わりなのか?


‥‥‥ここで死んだら村の人たちはどうなるんだ?

 決闘の約束があるんだ。もし行けなかったらジャクソンは不戦勝で村を奪っていってしまうのか?

じゃあ、村の人達は‥母さんは‥村長のローガン爺さんは‥

そしてルナさんは‥


寝てらんねぇっ!


そしてドラゴンが火を吹いて来た!!

 俺はさっと立ち上がり、横に飛び込む様にでんぐり返しをし、ドラゴンの火吹き攻撃を避けた。


「危ない危ない。俺に火葬はまだ70年早いっ!」

 ドラゴンに向かって余裕を見せる様な発言をしたが、ドラゴンは理解できていなさそうだ。


 そしてドラゴンの後頭部にルナさんの魔法が直撃し、爆発する。


 ドラゴンが振り返った瞬間、俺はドラゴン背中に刺さったナタを思いっきり抜いた。


ドラゴンは悲鳴を上げ、傷口から大量出血する。


確か、こんな話を聞いた事がある。

 刺された時は無理に刃物を抜かず、助けが来るまで刺さった刃物はそのままにしておく方が良い。刺さった物が傷口の栓になって大量出血を防ぐ事ができると。


 そして今、俺が刺さったナタを抜いた事によって栓が抜けて血がドバドバと出たのだろう。


ドラゴンは出血を止めようと手を傷口に当てている。

 その瞬間にファイヤーボムを何発か打ち込みドラゴンにダメージを与え続ける。

 少しして、どうやらドラゴンの出血が止まってしまったらしい。

そしてドラゴンは悪魔の様な形相で睨み、大きい手で俺たちを吹き飛ばそうと大きく手をスイングした。

 

今度はルナさんも一緒に吹き飛ばされてしまい、俺たちは壁に叩きつけられた。


「うっ‥!!」

流石に2回吹き飛ばされると、体に上手く力が入らない。


それよりも、ルナさんは‥!?


かなり痛そうな傷を腕に負っていた。

「大丈夫ですか!?ルナさん!」


「かなり‥‥痛いです‥」


もうルナさんと俺はかなり限界に近くなってきた。


ケリをつけないと‥。でもどうすれば‥

周りを見渡すと‥

「うわぁっ!」と思わず声を上げてしまった。

そこにあった物は‥

人の頭蓋骨だった。


‥本物‥か?

目を擦ってみてもそこにあった物は頭蓋骨。

触ってみても頭蓋骨。


 どうやらドラゴンに燃やされてしまった人だろう。可哀想に。


‥‥‥‥‥使えるかもしれない。


俺は思考を最大限に巡らせた。


お読みいただきありがとうございました。

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