伍 a増殖
サーニャ「ん?」
突然この空間全体が歪んだように見えた、
サーニャ「な!直接来なくても良いのに!
いい?エリック今から何があっても絶対に動いてはダメしゃべってもダメよ、貴方も2回目だから解るでしょ?神の降臨よ」
しばらくして歪んだ空間から1人の幼女が出て来た、
エリック(誰だ?前に見た時と違うが、神だけに姿形は自由自在なのか?)
エリック(ん?サーニャが震えている、怯えているのか?)
サーニャ「あ、あなた様は、」
幼女「、、、」
幼女「ああ、思念伝達できんのだな、面倒な」
幼女はめんどくさそうに首を左右にふる、ぐき、ぐき、、まるで世紀末的なキャラが鳴らしそうな音がする、肩こってるのかな?
幼女「私はここの太陽系担当の神の上役だ、
ここの神が有給休暇中なので私が出向いた」
サーニャ「お初にお目にかかります、この太陽系担当の神より2つの世界の管理を任されておりますサーニャ、カーステンともうします」
幼女「、、、」
幼女「ん?ああ、名乗り返すパターンか、面倒な、」
幼女「私はこの銀河を統括管理している者だ、決まった名前は無いのでよく呼ばれる銀河名で天の川、だ」
サーニャ「こ、この度は私の下らない個人的申請にお手数をおかけします」
幼女天の川「ん?違う違う、そんなのは好きにすればいい、それよりもこの惑星でとても放って置けないエネルギーが観測されたのでな、まぁ本来担当の神で対応するのだが、、
赤い銀河との衝突対応会議で
くそ忙しい時に有給休暇取りやがって、」
幼女天の川「んで、心当たりはあるか?だいたいのパターンだと強くなりすぎた魔王か勇者か、進みすぎた科学が原因のパターンが多いのだが」
サーニャ「科学は違うと思います、やっと外洋船ができる程度ですので、おそらく、猫かと?」
幼女天の川「猫?にゃー?」
サーニャ「、、、」
幼女天の川「ああ、ミィー、か?」
サーニャ「ん、んん、説明させていただきます」
サーニャは白い猫について今までの出来事を説明する、、
、、
、
、
幼女天の川「その猫のようだな、
大きさは普通の猫なんだな?」
サーニャ「はい、ごく平均的な大きさです」
幼女天の川「うむ、ん~~~、、、、、、、、、、、、、、
居ないな、、聖属性かな、ん~~~、、、
あ、それっぽいな、何かに閉じ込められているぞ?」
サーニャ「は、はい、先程も申し上げましたとおり見境なく増殖してしまうので、ゲージに保護しています」
幼女天の川「なるほど、では、ん~~~、ほい!」
何やら見たことがない魔方陣が現れたかと思うと、お猫様が入ったゲージを抱えた神官長ごと転移してきた、
幼女天の川「な、!?」
幼女天の川が驚くと共に地面に倒れこんでしまった、
神官長「な、なんですか!?、
ここは?、離宮庭園かな?、」
エリック「動くな!しゃべるな!目を合わせるな!」
サーニャ「し!」
、
幼女天の川「神々のやり取りの場での余計な動きや発言は厳禁なのだが、私はそういうのには緩い方なので大丈夫だ
それよりも、今の転移魔法で私のほとんどのパワーが消費したぞ、、
おそらく、そこの男かもしくは猫が転生者である事による弊害ではないかと思う、
転生者は転生先での生を終えるまで他世界に転生転移させてはならない、と言う禁忌に触れたのじゃろう、」
サーニャ「それでしたら猫のほうが転生者となります、この空間も一応他世界となるのですが過去に王城側の扉から彼は一度中に入り転移させていますので」
幼女天の川「そのような仕掛が、、それは早く別のに変えた方がいいぞ、たまたま転生者がこちらから外に転移してしまえば普通の神ごときなら消滅するぞ、」
サーニャ「?!」
サーニャ「とりあえず、解除しておきます、」
、
幼女天の川「とりあえずこの猫を解析しなくては、ん~~~、!?」
幼女天の川「ばかな!?」
サーニャ「?」
お猫様「フシィー!」
幼女天の川「解析鑑定で一部見えない所がある、、と言う事は一部私の能力を上回ると言うこと、転生者は転生者のようだが、
なるほど、先程の負担は転生者転移の禁忌と上位者を転移させたことによるダブル失態をうってしまったのか、」
幼女天の川「どれ、なんにせよここでは手に余る存在のようじゃし、わらわが物理的に天界にでも連れて行ってやろう、」
と、幼女天の川はゲージをつかむ
神官長「ん、ん~、ん、」
エリック「は!ん、ん、ん~」
幼女天の川「なんじゃ?この猫に愛着でもでてきたのか?」
神官長とエリックがサーニャに目で訴える、
サーニャ「?」
幼女天の川がゲージを持ち上げると、がしゃん!?鈍い音と共にゲージの底が抜ける!
そう!このゲージ、小動物などを昔かっていた人などは知っている方もいるとは思うが、上部分だけが金属のゲージで出来ていて底の部分はプラスチックで出来ているタイプの物だったのだ、その繋ぎ目は掃除が簡単に出来るようにとご丁寧にも簡単に外れるようになっている!
そして今この時、歴史は動こうとしていた!
、
ゲージの底が抜け、飛び出し幼女天の川に飛びかかるお猫様!
その瞬間、この空間全体が大きく揺れた、魔力波、時空波みたいなものなのか、
、
幼女天の川×2「な、なんじゃ?何が?
ふげーーー!!」
幼女天の川×3「な、な、な、」
幼女天の川×4「と、止まらない?」
幼女天の川×5「あ!匂いか、今はやりのマタタビ香水、」
幼女天の川×6「ん、ん~~~、」
幼女天の川×7「消臭魔法!!」
幼女天の川×7「な、なんとか止まったか、
しかしこれ程とは、」
幼女天の川×7「こ、これはもしかして、、
、4対1で今まで圧倒的に不利であった交渉が、、、あのくそ赤銀河の奴らめ、これで、、ふふ、く、く、く、く」
その時幼女天の川×7達からピロロロロ、ピロロロロ、呼び出し音が鳴る、
幼女天の川×7「ん?今度はなんじゃ?」
何やら端末(携帯電話)を取り出し、ピ!
幼女天の川×7「ん?はいもしもし、、
は、いえ、と言うか思念伝達や異空間伝達で、、え?、、ああ、今特殊な空間に居ますので、、は、はい、
それについては今からご報告に参ります、
はい、そのように、はい、」ピ!
、
幼女天の川×7「とりあえず私は上司に報告に行かねばならないので、、それとこの猫だが、この空間、いや別にこの空間の外の世界でもかまわん、匿っておくように、」
幼女天の川×7「これは禁則事項なのじゃがこの辺の世界は感知しにくい特殊なエリアなのじゃ、、
ま、そう言う事でよろしく!」
ブンと言う多少不快な音×7を出しながら幼女天の川×7は何処かに転移していった、
、
エリック「ぷはー!
なんか色々突っ込みたかったが情報量が多すぎるな、」
ガシャガシャ、お猫様をゲージに入れる神官長、
サーニャ「そうね、マタタビ香水が流行っているのね、」
エリック「そこか!?」