小さな勇気と憧れ-4 メリッサの勇気
昨日の練習でミライがいるマリンセイル女子フットボールチームとの合同練習はかなりハードだったので、
メリッサとチームメイトの学友たちは全身筋肉痛のなりながら、今日はオットホールで行われているコンサートにクラスメイトとやってきていた。
公演は始まる前に小学校の生徒との交流会があって、メリッサは近所の仲のいい妹と同じ小学校に通うエリスと合流して食堂で食事をしていた。
「メリッサお姉ちゃん。トイレ...どこかな?」
食事を終えて移動することになった、時にそうエリスがメリッサに声をかけた。
メリッサは少し考えてトイレの場所を考えたが....パッと思い浮かばなかったーー
「トイレの場所は...うーん、まだ時間あるし一緒に行こうか?」
「うん。ありがとう」
思わず一緒に連れていくことにしたメリッサは食堂を後にしてホールに向かう学友達にこう言った。
「みんな先に行っててトイレに行ってくる」
それを聞いた学友達はオッケーと口々に言って食堂の場所を後にしていた。
彼女達も昨日のミライのハードメニューにボロボロにされて全身筋肉痛なのを口々に言い言っているのをの見るとメリッサは思わず笑ってしまった。
それを見ていた、エリスはニコッと笑みを浮かべてメリッサの太もも手でぎゅっと握った。
「痛い痛い!コラァ〜もう。痛いの知ってたでしょ?」
メリッサはそう言ってエリスの頬を優しく摘んでこう言った。
「悪い子はおブスちゃんにしちゃうぞ」
「メリッサお姉ちゃん〜ごめんって」
エリスはそう言って少しだけ反省しているようなそぶりを見せたのでメリッサは摘む指を外してこう言った。
「さ、コンサート始まるから急ごう。エリス」
メリッサはそう言って、エリスの手を握ってトイレの場所へと向かうことにした。
廊下を歩いている時に何か強烈に何かが焦げる匂いが廊下に漂っているのを感じ取った。
それと同時に何か慌てた様子で顔を下げた長髪の男性が急足でメリッサとエリスの横を通り抜けていった。
男は背の低いエリスにぶつかったが、何事もなかったかのように謝りもせずに歩いていった。
咄嗟に心配になったメリッサは声をかけた。
「大丈夫?」
「うん!それよりもトイレ!」
「ねぇ!って...もう、いないの」
メリッサはそう男に文句の一つぐらいは言おうとしたがすでに姿が見えなくなっていて文句を言えずに終わったことに少し悔しさを感じたが、
それよりもエリスがジタバタとしていたのでのトイレの方が重要そうだったのでメリッサはため息をついてトイレに向かうことにした。
どこか匂いがだんだんと強烈になっていたが、トイレに向かうことにしたーーー
「お姉ちゃんなんか臭いね」
「だよね?なんだろうね?」
メリッサは確かにと納得したが、
歩いているとトイレを見つけたので、先にトイレを優先することにしたーー
メリッサはエリサのトイレを待っている間にだんだんと強くなる匂いに違和感と疑問を感じていた。
そんなことを考えているうちにエリスが出てきたようで、メリッサの袖を摘むようの引っ張ってこう言った。
「やっぱりクチャい」
エリスがそう言って鼻と口を押さえてトイレから出てきたーーー
メリッサはだんだんとその匂いが煙臭いような気がして、みんなと合流しようとした瞬間だったーー
バン!と爆発音が聞こえて、
爆風とそれに乗せられてやってきた熱風を感じた。
食堂に向かう目の前の廊下の先の部屋から、炎が吹き出してきたのをみて唖然としたーーー
まさか火事に巻き込まれるなんて想像がつかなかったからだーー
黒い煙が廊下をゆっくりと包み込むのをみてふと、ミライに言われたことをふと思い出して...
ポケットからハンカチを取り出してエリスの口を覆ってこう言ったーー
「これ口と鼻に当てて!お姉ちゃんついて来て!」
エリスはそれを聞いてうんとだけ頷いて、引いた手について来た。
咄嗟に動いたが、逃げ道が分からなかったーーー
また爆発音が聞こえて...目の前の廊下の先からも火と煙が廊下を包み込みのが見えて来たーーー
「これってピンチだよね....どうしよう...どうしよう...」
メリッサはそう口に出して、慌てそうな心を落ち着くようのゆっくりと呼吸をするように意識をしたがだんだんと黒い煙が来るのが恐怖で動けないでいたーー
目の前にあった、食堂に入って、キッチンへと向かったーーー
「ミライが言ってたっけ...うちにもあったしキッチンなら...防炎毛布があるはずーーーでかい冷蔵庫室なら煙来ないかも!?」
メリッサはそう言ってキッチンにあった防炎モーフを手に取ってエリスと共に近くにあった食材室の中に入って扉を閉めた。
エリスが怖がっているのを感じて、メリッサは震えながらも彼女を抱きしめてこう言った。
「扉閉めたから煙も火も来ない言ってミライが言ってたから大丈夫。ほらこの毛布被ってたら燃えないからね」
「うん!ミライとおじちゃんが来てくれるんでしょ?エリス知ってるよ。マリンセイルの消防士は絶対助けに来るって知ってるよ」
エリスももしかするとメリッサ自身が恐怖で怖がっているのを察してそう励ますように言葉をかけてくれたようだった。
エリスと一緒にメリッサは防炎毛布をかぶってこう言った。
「うん。絶対来るからね!パパとミライにリザさんも....パパの仲間が絶対来るから待ってようね。大丈夫だからーーー」
メリッサは自分が震えていながら、エリスを強く抱きしめたーー
泣きたき気持ちを抑え込んでじっと待つことにしたーー
色々な想像をしてしまう、何かの拍子で煙や火がこの部屋を包み込んだのを想像してしまって
思わず、頭が恐怖で支配されたのをメリッサは感じ取ったがーー
エリスが声を出してなかったは、泣き始めたのをふと感じ取った。
抱きしめるしかできないけど、勇気を出すしかないことをメリッサは感じたーーー
それを思った時ふと、ミライが人を助けた時の新聞記事を思い出した。
ミライもきっと怖いんじゃないのかなとふと思ったがーー
それでも懸命に人を助けるためにミライは真っ黒の煙や燃え盛る炎に臆せずに行っているのがすごく頼もしく感じた。
今、自分自身が怖がったらエリスがもっと怖さを感じてしまう...
メリッサはそう感じて話続けることにした。
「ねぇ、エリスはどんな人がかっこいいと思う?」
「うーん....エリスは、消防士さん。メリッサお姉ちゃんのお父さんみたいな大きくと優しい人。かっこいいともう。
また、おじちゃんのチリチキン食べたい」
「そうだね。うちのパパ...かっこいいし料理も美味しいからね。ここから出たら、学校すっぽかしてお店でチリチキン食べちゃおうか?
実はあれなら、お姉ちゃん作れるんだよ」
「え!そうなの!?楽しみぃ!じゃあ、サンデースペシャルパフェも食べたい!」
「うーん。あれパパしか作れないから...頼んでみようか?」
そういうとエリスの震えはどこか止まっていて嬉しそうな顔をしてメリッサを見上げていたーー
小さな勇気を振り絞ってメリッサは、会話を続けた。
明るくて前向きにキラキラしてるミライがふと目の中に浮かんでいたーーー
知らない間にフットボールやミライの話をしていたーー
「ミライってカッコいんだ!メリッサお姉ちゃんもきっとミライみたいになれそう!
エリスのヒーローだからきっとミライとおんなじ」
エリスはそう言ってはにかんでくれたのでどこか、メリッサは嬉しくなったーーー
ミライ「待っててくださいね。メリッサ!今行きますっ!」
リザ「ミライ!延焼が続いてる危険度が高いから気をつけてくれよ。後着隊が来てないから、私たちだけの対処になる」
ミライ「了解です!任せてください」
リザ「いい表情だ!」
ドン「ミライ!リザ!後着隊の到着は後少しだが、待っての方がいいかもしれないが...この火勢だと49がもたないかもしれない....
クロエ。もう一線延長してくれーーー」
クロエ「了解です!」
ドン「待ってろよ。メリッサ...今行くからなーーー
次回、小さな勇気が救う。乞うご期待」