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ファイヤーガールズ!  作者: アーサー・リュウ
人魚姫の話
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人魚姫の話-1 水難救助指令!

クロワッサンを片手に、書類を片付けていたミライは普段あまり聞かない放送音を聞いて驚いた。


「水難救助指令だミライ!」


そう言ったのは隊長のドンで、横にいたクロエとレオンは驚いていた。

そしてレオンは目を丸くしてこう言ったーーー


「もしかしてボート出場ですかね....」


「本鈴まだだが、そのつもりで準備を初めてくれ。クロエのお得意だなーー

今日は、リザが休みだからサポートはミライで頼む」


「は、はい!了解です」


ミライはそういうと席を立って、車庫へと降りて行った。それに続いてクロエも着いてきてくれた。


「ミライは水難の事案は初めてよね....多分、救助隊と合同になると思うから、緊張しなくていいわよ。

あの伝説のドンさんもいるから安心して行きましょう!」


「了解です。クロエさん!」


ミライに取って今回は初めての水難救助事案なのは確かだった。

一応、スクーバの訓練を受けていたが実災害での出場は初めてだったので少し緊張をしていた。


クロエの特技は、今回のような水難救助で署内では有名な人物であるのをふとミライは思い出していた。


水泳に関しては国の代表候補選手までやったとかどうとかという話もあるぐらい水には強い人物だ。


一階のガレージについて車に水難救助資機材を詰め込んで、ドライスーツに着替えていると本鈴の放送が聞こえてきた。


『4管区 水難救助 21番埠頭 2番灯台沖

災害番号41 第一出場 P20 R8 A1 A2 機動2 指揮4 出場 以上ーー』


ミライはその放送を聞いてふと現場のイメージをして見たーー


場所としては、コンビナート地区からは離れた横にある観光用船着場になっていてその近くに時折近くのヨットハーバーに向かう水路がある場所だった。


一体どんな災害なのかはわからなかったが、

とにかくに車に乗り込みスクーバの装備を整えたドンが助手席に座ってきてこう言った。


「小型船舶と観光用遊覧船の衝突事故で、小型船舶が転覆。中に2名取り残されてるらしいーーーその救助に向かう」


「「了解」」


クロエとミライはそう返事を返すと、レオンはアクセルを踏んで車を走り向かわせたーーー


「機動2 災害番号41 出場」


『大隊本部了解。機動2にあっては現場先着と思われるため情報収集を実際せよ。救助実施の際はR8との連携を取れ』


「了解」


ドンはそう言って無線機を置いた瞬間、別の無線が入ってきた。


『指揮4から機動2。ドン!よろしく頼んだ。現場到着後一報を送って欲しい、潜るなら安全管理をするから待っておいてくれ!』


「了解です。署長ーーークロエ、現場到着したら、49は2名っていうと通報段階だったが、もしもに備えてボンベは多めに持ってきてくれ」


「よし!」


クロエはそう答えると車に詰め込んだボンベの本数の確認をしていたーー


そうこうしているうちに、車は現場に到着した。


ミライはクロエと共にボンベやフィンやロープバッグなどの水難救助資機材を持って下車した。


現場では岸壁にたくさんの野次馬が転覆している小型船舶を心配そうに見ていた。

ミライはその様子を見てどうやっていいのかを考え始めていたが....

クロエが資機材を地面に置いて岸壁に向かって走り出したーー


「ドンさん!行きます!!船舶のそばに浮いてる人が見えました!」


「数は!?」


「1です!水面よし!着水地点よし!」


クロエがそういうと岸壁から飛びすごい速さで泳いで行くのが見えたーー


「レオンとミライは!引き上げ用意。舟形タンカーでの引き上げを準備しろ!!」


ドンはそう指示を送ると素早くボンベを背負い、岸壁から飛び込んで行ったーーー


「おい。ミライ!フナタンの設定するぞ!!」


「よ、よし」


ミライはレオンの言葉を聞いてふと我に帰り、ドンとクロエが泳いでいる方から視線を変えて資機材の準備をし始めた。


レオンはロープの設定をしながら、無線機で出場している連絡を行っていた。


「機動2から災害41出場各隊。現在、機動2が海に浮かんでいる49を発見。救助を開始。

なお、現場にあっては通報通り、小型船舶が転覆しているのを確認」


『指揮4。了解。まもなくR8ともに現着予定!まだ潜るなよ!!』


それを聞いて、レオンは泳いで行くドンとクロエをみてため息をついてこう呟きように言った。


「こりゃ、また署長に怒られそうだが....あの2人ならどうにかなりそうだな....機動2、了解。現在水面に49発見のため隊員2名にて救助活動中」


レオンはそう無線を送ると、後ろから「おい!」という署長の怒鳴り声が聞こえてきて、走って駆けつけたボンベを背負った救助隊がフィンをつけて岸壁から飛び込んで行った。


「レオン・アドレイド兵長!誰が救助に行った!?」


署長がそう聞いてきたのを聞いてミライと一緒に担架を下ろし始めてレオンがこう言った。


「ロック少尉とブレイズハート水兵です!」


「よし!それなら問題がないが...帰署後、署長室にくるように伝えてもらうーーー」


署長はそういうなり、指揮を取るべく周りを見渡しながら各所への無線を送り始めた。


サイレント共に海上には消防艇と憲兵隊のボートがやってきていた。

そんなこんなをみていると49をクロエとドンがすぐそばまで連れてきており岸壁の上にいるミライに向かってこう言った。


「ミライ!フナタン降ろして!49、CPAだから急いで!!」


「了解!レオンさん!下ろします!」


ミライはそういうとレオンは落ち着いた様子でうんと頷いてこう言った。


「いいぞ!」


その言葉を合図にミライとレオンはタンカを水面に下ろした。

フナタンが水面に着くとドンが中心になって舟形タンカにぐったりとしていた要救助者を乗せた。


ミライとレオンは行きを合わせてそれを引っ張りあげた。

すでに救急隊が後ろに控えていてすぐに引き継ぎを行ったーーー


手早く搬送される要救助者を見ることもなくドンとクロエはまた泳いで船の方へと持っていった。


追いかけるように後着の救助隊も水難救助装備を整えて岸壁から海に飛び込んで船の方へと泳いで行っていた。


泳ぐ速さは群を抜いてクロエは早く、次の救助のための準備に取り掛かり始めていた。


ドンに渡されたボンベを背負い遠くから合図を送っているのが見えていたーー


「潜るみたいだな..」


そうレオンが呟くとミライはドンとクロエは海面からの潜っていくのが確認できた。


クロエは光がかろうじて見える暗い海の中を潜っていた。

船の壁伝いに進んで言ったーーー


耳を済ませて、自分達意外の音がないかを確認した。

まだ、時間が経ってないからもしかすると要救助者は意識を失ってないかもしれないと感じ取れたからだ。


見せない中で頼れるのは視界以外の感覚だけーーー

横にはドンも同じく潜航をしていて周りを探していた。


アイコンタクトをとって、クロエは船室に向かう開いた扉を指差した。

ドンはそれを確認するなりクロエに近づき腰にロープをくくりつけてサムアップを見せて指を3本立てた。


『船室は狭いから一名進入。活動時間3分ーー』


そうドンは伝えているのがわかりクロエはサムアップをして答えた。

そう答えるなり、1名の要救助者が残されているという情報を頭に入れつつクロエは船室の中へと入って行ったーーー


水深は浅いといえど沈没すれば一大事なのは確実だった。

残された要救助者を少しでも早くという判断の元の動きだったがーー


船は沈み始めているのをドンのクロエも理解はしていたーーー

ミライ「潜りましたね...大丈夫なんでしょうか?」


レオン「沈みかけてる気がするが...クロエとドンさんならどうにかなると思うよーーー


救助隊の潜り始めたな。俺たちも支援の準備をするかタンカー運んで行けるか?」


ミライ「了解です!向かいます!」


レオン「よろしく頼んだ!」


ミライ「沈みゆく船!乞うご期待!え、やばくないですか!?」

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