ドン・ロックの昔話-4 伝説は目の前
無事に地上に降下したドンは要救助者を到着した救急隊に引き継ぎをして、指揮隊の署長に報告を終えた後、車に戻り際に隣にいたリザに疲れ切った顔をして息を整えてこう言った。
「流石に...昔のようには行かないなーーー」
「いや...まだまだすごいですよ。ドン隊長」
そう、リザは首を振ってドンの言葉を否定するかのようにいって、ポンと背中を叩いてミライとクロエの方へ歩いて行った。
あまりにもすごい一幕を見たミライは驚いていた。
作業員が落ちそうになってひやっとした場面があったが....手際が良すぎるドンとリザの動きに関心を通り越して驚きを感じていたーーー
これがトップクラスの動きなんだ。そう感じていたが...
ドンが驚いているミライを見てこういった。
「さっきのはあまり真似しないでくれよ...結構結果オーライなやつだからなーーー
でもまぁ、とりあえずギリギリでも間に合ってよかったよ。引き上げるから、
ミライとクロエ片付けを手伝ってくれ」
「了解!あ、あのドンさん!話の続き....」
ミライは出動前に聞いた、ドンの伝説の話をふと思い出していたーー
もしかすると、あの高所からの一瞬の行動ももしかすると今までの経験から出た物なのかなと思えたから気になって仕方がなくなっていた。
目をキラキラさせて聞いてきた、ミライをみてドンはため息をついてこういった。
「後で話すから...転線できるように出場準備をするのが先だ」
「は、はい!今すぐ!」
ミライはドンのいったことが隊として重要だとかなり納得して、使用した資機材の片付けに入ったーーー
ーーーー
ドンはジャンを背負いながら、森を駆け抜けていたーー
見つかってしまったからこそ急がないと大変なことになる。追ってを巻きながらとにかくひたすらに走り続けた。
車両の音なども聞こえてきて、本当に危機的な状況であるのが目に見えていたーーー
「あと山一つ超えて橋を越えたら...集落です。頑張ってください」
ドンはそういって荒くなった息を整えて、一度足を止めて周りを確認して地図と現在地の確認をしていたーー
「おい、大丈夫か?」
そう心配そうに疲れているドンをみて背負われたままジャンがそう声をかけてきた。
それを聞いたドンは深呼吸をしながらこういった。
「ええ大丈夫ですよ...荷物を一部破棄しますーーー」
「その方がいい」
ドンの考えにジャンも同意の方で、不必要そうな荷物で置いていける物を素早く選別して近くの茂みに投げ隠した。
そしてドンはあたりを歩き回りながら息を整えて、行き先に向けて足を進めたーーー
「足跡の撹乱をさっきしてのか?すごいな、休憩まで兼ねるなんてな」
ジャンはそう関心そうにドンにいうとドンはええと一言だけ答えることにしたーーー
思った以上に体力の消耗が激しく、重さが肩や膝にグイグイと圧迫してきているのを感じ取れるようになっていたーー
気を紛らわすためにかジャンは話をしてくれたーーー
「ところでだ、ドン。今日には基地に戻れそうならーー例の伝説の特製チキンスープとフライドチキンを作ってくれないか?
パイロットの中では有名でさ、それを食ったやつは二度と墜落しないって言われてるんだ」
それを聞いたドンは小さき鼻で笑って笑みを浮かべてこういった。
「あぁーあれですか。まさかそんな感じに言われているのはまさかでした....
いいですよ。作りますよ...こんなに疲れてたらかなり美味しく食べれますから期待しておいてください」
ドンはそういながらも足だけは動かし続けていたーーー
少し危険だったが、1番近く橋を目出して小走りでペースをあげて進むことにした。
走りながら考えることは、この任務を終わらせることーー
要救助者をここから出すことただそれだけだった。
川に到達してなんらかの影響で橋が壊れて向こう岸に向かう形になっていないのをが目に入って落胆したが...
「泳ぎます」
ドンはそういって装備を最小限にしつつ色々とセッティングをしていると向こう岸から泳いでくる人物が1人
いて、彼女はロープを襷掛けしてこちらに泳いできていたーーー
「陸軍空挺です!助けに来ました!!」
そう彼女は泳ぎながらいうと岸に上がって、ドンに敬礼をしてきた。
「ご苦労!リザ・アカハノ上等兵。それにしてもこれをよく泳いできたな....」
ジャンは驚いていたが、それもそのはず...
割と流れの早い川のように見えていたからだったーーー
ドンはリザに敬礼を返してこう言った。
「追ってがすぐまで来てるから....急ぎたい。向こうで引っ張ってくれるか?」
「ええ!もちろんです!これを!」
リザはそういうなりロープを渡そうとしたが、ドンは首を振ってジャンをおろしてこう言った。
「アカハノ上等兵。少佐を背負えそうか?後で私は泳いで渡る」
それを聞いて驚いた表情を見せていたリザはうんとだけ頷いて答えて、ジャンを受け取り自身に背負って引っ張るように合図を送っていた。
「いたぞ!」という声が聞こえたのでドンは拳銃を手の取って声もする方へ数発発砲した。
すると河岸からリザの部隊であろう陸軍のライフルの一斉発砲音が聞こえてきた。
「急げ!敵も多いから!空挺部隊だけで対処できないかもしれない!」
ドンがそう言った瞬間....
大勢の人数が川に向かって走ってくる音が聞こえてきて急いで境界である川を渡った方がいいのを3人はわかり川に飛び込んだーーー
銃撃戦の中、川を泳ぎ切ったドンとリザとジャンはそのまま友好勢力のゲリラのトラックに乗せられてその場を離れることのなった。
トラックに揺られながら、リザが興味深そうのドンを見ていたのでジャンは茶化すようにこう言った
「残念だが、アカハノくん。彼は既婚者だ」
それを聞いたリザは首を振ってこう言ったーー
「いえ...ただ、伝説のレスキューというのを聞いてましてーーどんな人かなと思いまして」
それを聞いたジャンはどこか考えたような顔をしてこう言った。
「レスキューは世界一かもしれない。俺が保証しよう。もう一つ彼の特技があってな...料理だ」
ーーーーー
署内に戻ったドンは久々に作りたくなった料理があったので、署のキッチンに向かって置いてある食材と調味料を確認していたーーー
「お!もしかしてロックダイナーの出張ですか!?」
そうキッチンに通りかかったリザがどこか嬉しそうな顔をしてそう聞いてきた。
「昔話をしてたら、思い出してな....ロープの降下もそうだしなんだか....作りたくなったんだよ」
リザは思い出した顔をしてこう言ったーー
「何か手伝いましょうか?」
「いやいい。それよりも報告書類の作成とチェックをしておいてくれーーー最終チェックは飯後で十分だろ」
「了解です。伝説のあれが食べられるわけなんですね」
「楽しみにしておけよ」
ドンはそう言ってリザを追い出すようにしてから料理を始めたーーー
料理を初めて少しすると....
ミライは書類をまとめ終わって漂ってくる匂いにつられてキッチンのやてきていた。
「ドン隊長...これもしかしてあの話してた。チキンスープですか?」
「ああ、実はこれは店では出してないやつで伝説のやつだ」
「おぉぉ!すごいです」
ミライはそう言って関心しながらも、食器の準備を始めた。
「どうして、その伝説のスープは店に出さないんですか?すっごく美味しそうなんですが...」
「これは一仕事終わりに食べないといけないやつで、普段食べると他のフライドチキンはシチューやローストビーフの方が普通に埋もれるからな....
ま、そんなこと言いながらこだわりってやつだよ。
伝説を店で出すわけにも行かないからな」
「でも、レスキューの伝説はいつもでてる気がしますよ」
ミライはそういうとドンはニコッと微笑んでどこか嬉しそうな表情を見せてこう言った。
「そうかもな」
「私もドンさんみたいなレスキューの人になりたいです」
ミライはそう目をキラキラさせていうとドンは、作ったスープの味見をしてこう言ったーーー
「やる気を持ち続けて、目標を見失わず、努力し続ければいずれなれるさ。
でも、俺と比べるなよ。ミライにはミライの得意不得意がある。
それも見極めてやってればいずれはねーーー
お、いい感じだな。ちょっと玉ねぎの味が弱いけどまーいいか」
ドンはそう言って楽しそうにそして嬉しそうに皿に盛り始めた。
伝説のただよくオーラと香でキッチンのは多くの署員がすでに列を成して並んでいたーーー
口々に言っていたが、
リザがきっと言ったのだろう。
伝説のあのドンのスープが出るーー
ミライ「ドンさんってやっぱりすごいです。料理も上手いし伝説のレスキューですし」
リザ「ええ。そう感じるよ。私も....まだ、足元にも及ばないけどね。私も実は彼みたいなスーパーヒーローみたいな人になりたくね」
ミライ「え!そうだったんですね」
クロエ「ドンさんは完璧超人すぎません...?」
ドン「いいやそんなことない...仕事と料理以外はからっきしだ。子育ても嫁に丸投げだし...ダイナーのオーナーしてるけど金勘定は嫁とメリッサだから」
レオン「苦手なものがあった方が、いいですよーその方がこんな感じで声もかけやすいですしね。隊長」
ドン「そうだろ?俺の時代の小隊長って口すら聞いてくれなかったからなーーー何かあれば、ふん!うんとかで殴られたりで動いてたし....
俺はそんな上司はしたくないって思ってるよ。
今後ともみんなよろしく」
ミライ「は、はい!」




