要救助者はテロリスト?-4 参事と当事者
ミライはリザと共にまだ取り残されている、要救助者を建物の外へ出すべく再度煙で充満している屋内へ進入していた。
人を見つけては手当たり次第に次々とミライとリザは外へ外へと人を出していった。
その人が助かってることを願いつつも、ミライは必死になって煙の中で人を探し出して引っ張り出すことを続けた。
2往復をして身体がずっしりと倍以上に重たくなったのを感じていたが気のせいだろと思い首を振ったが、リザがそれを見ていてこういった。
「ミライ!無理するなよ!次の進入後に別の部隊との交代の指示を受けた。行けるか?」
「は、はい!行けます!」
ミライはそう答えると息を整えて、
空気呼吸器のボンベの残圧を確認して次の進入をして部屋の奥に倒れている最後の人を引っ張り出してくるのでちょうどいい残量なように感じていた。
リザも同じようで、圧力計を見た後でミライにこういった。
「呼吸が上手くなってるな...よし。行こう!」
「了解!」
アリサはそうどこか嬉しくなって返事を返したが、まだまだこの現場は続く。
この調子で頑張らないと行けないと言い聞かせて足を進めてまた煙の中へと入っていった。
検索していた部屋に入って1番奥にいる倒れている男性に近寄って声をかけた。
意識がない可能性が高いにしろ、声をかけることで助けられる命もあるかもしれないという気持ちから声をかける。
「消防です!今からあなたを外に出します!頑張ってください」
「そうか...生き残ってたんだな」
彼はそうどこか小声でそう返事を返してくれた。
ミライはハッとして声をかけ続けた。
「今すぐ出しますから!頑張ってくださいね!」
煙で見えてなかったが、その男性の足の上には色々なものがのかっていて運び出せないのが見て取れた。
「リザさん!49!瓦礫により運び出し困難!」
ミライはそう叫ぶようにいうとリザから了解という返事は聞こえてきた。
そしてこういう返事が少し時間をおいて帰ってきた。
「49箱に出し次第応援に向かう!それまで頑張ってくれ」
「了解!」
ミライはそう返事を返すと男性を引き出すために一人で瓦礫の撤去を始めた。
大きくて動かせそうにないものが斧で破壊できると分かって、腰につけてた斧を使ってものを破壊して退かせるぐらいに小さくした。
急がないと煙で二人ともやられる可能性が大いにあった。
要救助者の男性が倒れている高さにはまだ吸える空気があるが、この空間がいつ黒煙で充満するかはわからないでいた。
それにミライの空気呼吸器も残圧を不足を知らせる、ピーという警告音が聞こえ始めていた。
「俺はいい。どうせ出たところで死ぬは分かってるーーーこの攻撃で何かが変わればいいと思ったが、どうなるかなんてわからない。
お前も政府の犬なのは重々承知だがそれ以上は....」
「わかりましたから、気にしないでください!」
ミライはそう叫んで斧を振っては、瓦礫を撤去するのを続けたーー
「お嬢ちゃん。俺はこの惨事の犯人だ。この国の法律だとこのレベルの犯罪は銃殺刑ってのが決まりだ。なぜそこまでして俺を助ける」
男性のその言葉を聞いてミライは一瞬手をとめた、今まで運び出してきた要救助者のことを思い浮かべたからだ。
彼の言葉の通りなら、彼がこんなことをしたせいであの運び出した要救助者は怖い思いをしないで済んだ。
彼を助けるべきなのかーーー
そんなことを思ったが、ミライはどこか怖がっている要救助者の顔をしてこういった。
「仕事です。私に仕事は、あなたみたいに怖がってる人を救い出すこと!贖罪は後でやってください!!」
ミライの心にこの人は死なせないという思いが急に芽生えてきた。
責任を取らせようとかそういうのじゃなかった。
迫り来る煙に怯えているのが見えたからだーーーー
それを救うのが自分の仕事であるのを思い出したかだ。
「私は消防士だ!!!」
ミライはそう叫んで重たい瓦礫を持ち上げてひっくり返した。
唖然としている男性をの後ろ襟を引っ張って引き摺り出してミライはこういった。
「49!瓦礫より搬出!!戻りますっ!」
ミライはそういって男性を引きずりながらこう声をかけたーーー
「贖罪の気持ちがあるなら、私に免じでこの後の捜査に協力してください!!」
ミライはそう言い必死に重たい自分の身体と力の抜けた男性の身体を一人で引っ張り外に這い出た。
建物の外に出て面体を外して、ミライは荒げる息を整えるようにした。
そして、すぐそばにいたリザに声をかけられた。
「よくやったミライ!交代要員に引き継ぎをして私達は一時休止に入る」
「り、了解!」
運び出した要救助者は、どこかニコッとした表情を浮かべてミライにこう言った。
「ありがとうよ。嬢ちゃん...この借りは返す。死ななで言うことは言ってやるさーーーじゃあな」
ーーーーー
その後、3時間後に火災は無事に鎮圧に成功した。
負傷者は多数出たものの、災害規模に比べて死亡者が少なかったことを世間は評価してくれた。
そして、この事件の引き起こした男は病院で、警察と調査隊に自身の所属する組織について喋った。
そしてある日、調査隊と共に第二小隊に特命出場がかけられた。
「装備Aにて、出場って!まさかーーー」
オフィスでそう放送を聞いたクロエがそういうとドンが立ち上がってこう言った。
「ガサ入れの応援か...久々だなーーレオン!武器庫によって走行車を出して、ライフルと防弾チョッキを人数分出してきてくれ」
「了解です!今日は珍しくフルメンバーですからね。少しは気楽に行けそうです」
そんな会話をしている横で、目を丸くしているミライにリザがこう言った。
「心配しなくても大丈夫よ。警察に特殊部隊が先頭に入るから私たちは、調査隊のお手伝いでいいから」
リザがそう言って席を立つと部屋を出る前にドンがこう言った。
「そうだ!せっかくだ、訓練ノルマのもあるから窓を割ってついでにドアも壊すか!」
ドンはそう言ってノリノリで鼻歌を混じらせていた。
「降下班はリザとミライで行こうーードア破壊班は俺とレオンとクロエで。全体式は調査隊だろうからな」
それを聞いたミライは少し唖然としたが...どうやら、思いっきり前で仕事をする方針に決まったようだった。
全員が装備を整えて車に飛び乗って、現場へと急行した。
現場に到着するなり、装備を持って突入する部屋の上になる屋上へと色々な資機材を持って行った。
屋上では、すでに突入準備をしている警察特殊部隊の隊員たちがいて、少し場違いな感じでやってきたリザとミライを凝視していたが無線で作戦の変更がきてなのか隊員の一人が降下する場所を優しく示してくれた。
ロープの設定場所を確認したリザは背負っていたバックを下ろして資機材の準備をし始めた。
「ミライ!ロープ設定できる?」
「はい!やってみます!視点をここに設定して....」
ミライはそう言いながら、ロープを取り出して降下するための準備を始めた。
「予備のロープをプルージックで巻いて....あとはこれで地面に下ろすだけです!突入だからまだ降ろさないですよね?」
リザはミライの設定したロープを詳しくみてからうんと頷いてこう言った。
「バッチリ。そうだねーーー突入合図をドンさんがくれるらしいからそれに合わせてで行くよ」
リザのその言葉を聞いて頷いて答えて、降下準備を始めた。
ミライは窓を蹴破って、突入する役割を受けていた。
どちらかといえば、後で入って逃げ道を塞ぐ係だったのでどことなく気が楽に感じられていたーーー
多分...このパターンだと銃撃戦になることはないはず....
『スタンバイ!突入10秒前....』
そう、耳につけているイアホンからこの現場の指揮をする人物からの声が聞こえてきた。
ミライとリザは降下する準備を整えた。
カウントダウンが始まり、リザと共に壁面に身を乗り出して部屋に入れるように準備を整えた。
カウントダウンが1になって、ミライは壁面を蹴って建物からの距離をとって、手に持っていたロープを緩めて....
3階のバルコニー目掛けて飛び降りたーーー
リザと警官隊もそれに続いてきた。
窓を割って部屋に突入したが、すでにことは住んでいたようでドンがニコッとした表情を浮かべて調査隊の隊長とルーシーと共に今回の事件の首謀者たちを取り押さえていたーーー
レオン「ところで俺の出番とかなかったけどこれで終わりって本当なのか!?」
ルーシー「ええ...なんかそうみたいです。それよりもこれから一連のテロ事件が繋がってた話があがってるので...
私は今から警察署に行って合同捜査の話が...」
ドン「なんか、俺最後だけだったけどこれでいいのか!?とりあえず、今日の仕事終わったら、明日はみんなでバーベキューでもどうだろうか?」
リザ「あ、それはいいですね!」
アリサ「あ!私もそれ行きたいです!!」
クロエ「これでいいのか...本当に。サーロインとかありますか小隊長?」
ドン「ある!あ、よかったらうちの店きてよね。警察の皆さんも」
アリサ「あ、流石になんか遠慮してそうな...とりあえず、今回の災害も色々とありました。
まだまだ学ぶことが多いです」
リザ「そうね。これからもいっぱいあるわよ」
アリサ「ところで...これでこの話って終わりなんですか?」
ドン「次回は....後日談って感じかーー次回、仕事を通じて乞うご期待!
とりあえず、肉を仕入れないと....」




