要救助者はテロリスト?-1 時々ある警備任務
ミライはミレーヌと自隊を離れて、別の任務に駆り出されていた。
マリンセイル消防大隊の隊員は皆、海軍水兵ーーー
消防大隊から数人と別の海軍の部隊から集められた人員で時折特別任務として大きなイベント毎で憲兵隊の警備の補助を行うことになっている。
今回は隣国の王女様がマリンセイルに来るということで、滞在を予定しているホテルの近くの路上で首都から来たゴリゴリの機動憲兵隊に混じってやっていた。
ミライは久々に着る自分の戦闘服を着て、小銃を抱えて任されたポジションで周りを見渡していた。
久々に着る防弾チョッキと小銃をが正直重たいと思いながらミライは時間を過ごしていたーーー
横にいるリザは顔色ひとつ変えず、周りを鋭い目線で警戒をしているのを横目で見ていた。
絵に描いたような強そうな軍人とは面もあるリザはミライの視線に気がつきこう言った。
「いるのが仕事みたいな任務だからね。私、空挺にいたとこは砂漠でしたんだからね....でも、久々だときついわ」
少し疲れた感じをリザは出していたが、あまり感じられなかった。
リザは消防大隊でも珍しく、ゴリゴリの陸軍の戦闘部隊である空挺旅団の出身である理由で、転属を希望してマリンセイルにやって来た人物だーーー
腕に縫い付けられているパラシュートと剣が描かれた空挺徽章をつけていれば、憲兵隊のみんなも人も置いている感じになっている。
ちなみにドンも空挺徽章を持っている、ミライはその理由を知らなかったが....
訥々も無くリザが教えてくれた。
「ドン小隊長も。空挺徽章持ちなのは最近知ったんだ。聞いたら、降下救難員だったらしい」
「え!そうなんですね!ドンさんやっぱりすごい....」
降下救難員とは、海軍の肉体派エリートがやるような仕事の一つで....主にヘリコプターみたいな航空機から色々な場所に降下して救助を行うエリートの一つだというのをこの世界に来てから聞いていた。
空挺と降下救難に....
消防一筋にないにしろ、ミライのいる部隊は只者揃いでないことをふと思い出していた。
バックボーンがどうにしろ、
凄みを感じながらも消防士としてのドンやリザの姿は憧れに変わりはなかったーーー
「ミライは私のことをすごいと思ってると思うけど.....
ドン小隊長の方がやばいよ。あの人、山岳地帯から墜落した瀕死のパイロットを2人で背負って無事に下山したり、大しけの海に飛び込んで海難事故から4人を救い出したりとか....
陸軍でもドン・ロックはやばいやつだって話になってたぐらいなんだから」
「それは凄すぎます....。ドンさん化け物です」
「私にとっての憧れでもあるのよ」
リザから憧れという言葉を初めて聞いた、リザはどこか彼女の自分と同じ何かを頑張ってる人なんだなっていうのを感じ取れた。
立ち位置は違うにしろ、リザが完璧超人ではないことにどこかミライは安心したような気もした。
自分もきっといつかーーーと思えたからだった。
走行しているうちに耳に身につけている無線機から王女の乗った車列が近づいてきていることを伝える無線を聞き取ってミライは周りを警戒することにした。
周りには自分たちよりもこういう仕事に慣れている警官や憲兵達がいるし、
それに同じ装備をしてる海軍の別部隊から来た仲間がいたから、ミライは少し苦手な意識がこういう警備任務であったが安心するように心を落ち着けるようにできていた。
周りを見渡して危ない物や人、場所がないかを見渡すーー
ホテルの前には、美人でセレブリティが溢れるハリウッドスターのような王女を一目見ようと大勢の観衆が今か今と周りを気にしているのが目に入ったーーー
そうしながらも緊張で少し震えていたのをミライは感じていたら、リザはミライの背中にポンと肩を軽くぶつけてこう言った。
「ミライはこういうのは苦手だったな。大丈夫ーーー
周りのプロに任していんだよ。
私の任務は防弾チョッキを着て小銃を持って立ってるだけで十分仕事してるうちのなるんだよ」
リザのその言葉を聞いて、ミライは深呼吸をしてこう言ったーー
「わかりましら」
「噛むのね」
緊張で口は回らずのミライの返答を聞いて、リザは軽く笑った。それを見てミライも少し緊張が解けてこう言った。
「はい。すいません」
そうこうしているうちに、
パトカーが数台ホテルの前に到着して警備に当たって人員が忙しく動き始めて、記者達がそれを見てカメラを構えて準備をし始めていた。
一応、ミライも警備という科目で一通りは訓練を受けているし理解はしているつもりだったが....
普段しないからこそどこか緊張する自分がいることを思いしる。
火災とか放水なら得意なんだけど...
とそう感じていたーーー
でも、周りを見るという事は慣れていたので勝手にできていた。
危ない兆候を探そうとミライは目を動かして色々と探った。
あの人が何かにつまづいて転べば、前にいる人は巻き込まれるだろかーー
カメラのフラッシュがキツすぎて、何らかの影響で植木に火がついたりなど....色々と想像をしていたーーー
まさか、そんな事が起こるなんてとは思っても見なかったが。
群衆で何か騒がしい声が聞こえて来た。
その音が歓声ではなく悲鳴と怒号であるのは気がつくのにミライよりも先に群衆の中にいた警察官の方だったーーー
警察官と一人の男が揉み合っているのが見えて銃声は数発聞こえた。
きゃーと悲鳴が聞こえて。
ミライはその方へと向かったーーー
警察官ともう一人、20代前半ぐらいの女性が血まみれになって倒れれいるのが目に入った。
警察官は意識があり、服が血で赤く染まり傷口を抑えて息をしてゆっくりと整えていた。
ミライはその彼に近づいたが、彼は首を振って女性の方を指さして女性の方へ向かうように仕向けてくれたーー
「ミライ!安全の確保はできてるわ!!犯人は憲兵が制圧してる!周囲の警戒は私がやるから、手当てをしてあげて」
リザのその言葉を聞いて、ミライは周りを見渡して...
安全である事を確認して倒れて疼く女性の方に近づいたーーー
首付近からの出血を確認したミライは....血が地面を真っ赤に染めるほど血が流れているのを見て一瞬ゾッとしたがーー
腰につけていた応急救護用のポーチから大きなガーゼを取り出して止血を試みた。
「大丈夫ですから。今、救急車きますからね」
女性は弱々しく聞こえるか聞こえないかのような声で確かに「はい...」というのは聞こえた。
ガーゼから血がまだ滲み出てるのを見てミライはもう一つガーゼを取り出して上からかなさてさらに圧迫を続けた。
「痛い...助け....おねがい...」
「大丈夫ですから!頑張ってください!!」
ミライはそう声をかけて、彼女の意識が遠のいていくのを引き止めるようにした。
なんて声を掛ければいいのか...ミライは頭の中が真っ白になていたが。
とにかく声をかけて、止血することだけに意識を向けていたーーーー
ガーゼが真っ赤に染まってはいたが、血が止まり始めているのをうっすらと判断することができたーー
ーー大丈夫!大丈夫ですから!!頑張って!!ーー
ミライはそう声をかけ続けた。
カラカラらと救急隊が持ってくるストレッチャーの音が聞こえて救急隊員の声が聞こえた。
「キサラギ水兵!よくやった!あとは任せておけ!!」
そう同じ署の仲間の声が聞こえてミライはハッとして彼らに彼女を託したーー
車内収容を手伝いミライは。走り去る救急車を見ながら血で真っ赤になった自分の手を見た。
「助かったのかな?」
一気に起こったことに今になって動揺が現れ始めてみたいは急に心臓が早まって呼吸が荒くなっているのに気がついた。
「落ち着けミライ。深呼吸!!」
リザの声がどこか遠くで聞こえて来て、ミライはハッとして息を整えたーーー
クロエ「なんか全然。消防ぽくないシーンになってるわね」
ドン「まー俺たち機動警備第二小隊の時折ある警備任務のお手伝いってやつだよ。それにしても、ミライ大丈夫だろうか?」
クロエ「あぁ...そうですよね。結構重たい傷病者の現場初めてですもんね。ミライは....」
ドン「あぁ...ちょっと心配だ。なんだかんだで、18歳だしな....」
クロエ「ですよね。私も最初の重たい現場って今でも覚えてますもん。でも、小隊長。ミライならきっと大丈夫ですよ」
ドン「ああぁ。でもケアは必要だろうな....」
クロエ「小隊長。告知をお願いしますよー」
ドン「お、おう。ありがとうなーミライの思い。誰もしもがこの仕事だと出会ってしまう課題だからな〜ミライも思うことあるんだろうな。乞うご期待!」




