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ファイヤーガールズ!  作者: アーサー・リュウ
小さな勇気と憧れ
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小さな勇気と憧れ-5 小さな勇気が救う


「進入しますっ!」


ミライはそう言いながら、ハシゴで2階の窓から建物内に進入をした。

ホースのついたノズルをリザから受け取り、腰のベルトにある自己確保ためのロープをホースに取り付けた。


リザも入ってきて肩をポンと叩いて前進する合図を送ってくれた。

火勢の強い場所に向けて水を噴射させて火を消しながらミライは食堂の方へと進んで行ったーー


火を消した事で一面は白い煙に包まれ始めていた。

真っ白な視界の中でミライとリザは足元を気をつけながら進んで行った。


リザが肩をポンと叩いて止まりように合図を送ってきて、ミライは足を止めた。


「火は少し弱まった。右手にカウンターがあってその奥にキッチンがある。そこを検索しよう!」


「了解です!」


ミライはそういうと水を止めてホースを持ったままで食堂の方へと向かって行った。


「消防隊です!誰かいますか!!」


ミライはそう声を出すと、冷蔵室の方から微かに声らしきものが聞こえてきた。


ミライはミレーヌに合図を送り、冷蔵室の扉の方へ近づいた。

ミレーヌは手袋を外して扉を触ってこう言った。


「熱はない。開けるよ」


ミライはそれを聞いてノズルを構えた。

扉をゆっくりとミレーヌが開けるとミライは中に座り込む人影がいるのを見つけてこう言った。


「49発見。2名...メリッサと小学生の女の子です」


その声を聞いた、メリッサは女の子を抱えたままミライの方へと走ってきた。


「ありがとうミライ!!」


泣きながらそう言ってきたのミライはホースを置いてメリッサと女の子を抱きしめてこう言った。


「大丈夫ですよ。もう安心です。火も消え始めてますからねーーさ、外に逃げましょう」


「うん」


メリッサはそうどこかな聞きそうな顔をしてそう言ってたので、ミライはポンと彼女の頭を優しく叩いてこう言った。


「よくがんばりました。この子はメリッサが助けたんでしょ?すごい勇気です。ナイスです!」


それを聞いた、小学生の女の子はどこか嬉しそうに笑みを浮かべてメリッサにこう言った。


「メリッサお姉ちゃんは、エリスのヒーロー!パフェ食べに行こ」


メリッサはそれを聞いて袖で涙を拭いてこう答えた。


「よし。ミライも来たから...大丈夫だね。パフェ食べに行こう!」


メリッサはそう言って笑みを見せたので、ミライは彼女の腰をロープで結び、エリスの腰にもロープを結び自分に結びつけた。


「こうすれば、迷いませんっ!さ、行きましょう」


ミライはそういうとメリッサとエリスはうんと頷いた。

リザはそれを見てミライに合図を出して、ホースを置いて一時要救助者を外に出すことにした。


低い姿勢をとったまま、リザが先頭に立ってホースを辿って入ってきた窓へと戻ってきた。


「先にエリスから降りて!」


リザはそう言ってエリスのミライと繋がっているロープと解いて自分のものに付け替えてエリスにこうはにかんで言った。


「下で。他の消防士が待ってるからゆっくり降りて行って」


「うん。わかった!」


エリスは元気よく答えてリザに持ち上げられてハシゴに捕まりゆっくりと自分の足で降りて行った。


リザはエリスを外に出すのと同時に下にいるクロエとドンに報告を行った。



「小隊長!!49、2名これより降ろします!二人とも自力での歩行可能、外傷なし!」


それを聞いたしたにいたドンがサムアップを見せてハシゴの下に位置どりをして、クロエがハシゴを抑えた。


「了解だ!」


ドンはそう答えると降りてきた、エリスを抱き抱えて目線を合わせるためにしゃがんで、こう励ますように言った。


「よく頑張った!」


「うん!まだ、メリッサお姉ちゃんがいるの」


「あぁ、わかったありがとうなーーー」


ドンはそう言って、近づいてきた救急隊員にエリスを任せた。


「メリッサ!無事だな!?」


そい叫ぶと、メリッサの声がまだ火が出ている建物から聞こえてきた。


「パパ!大丈夫!!!ミライと一緒に今から降りるから!!」


「わかった!」


ドンはメリッサの声を聞いてホッと息をついて安心した。

しかしその安心は急に消し飛ぶことに誰も予想はつかなかったーーー


ミライの外の様子をみて、メリッサをの方に近づけようとした瞬間だったーー

パラパラと天井から何か粉のようなものが落ちてきたのをみて、ミライは急いでメリッサの方へ近づいてこう叫んだ。


「メリッサ!こっちにきて!!!頭を守って!!!」


ミライはそう言うとメリッサの頭を押さえつけて覆い被さるようにした。

その瞬間に天井が抜け落ちてきて、瓦礫がミライの背中にのしかかってきた。


「ごふっ!」


そうミライは思わず声を上げた。何が乗ったのかわからなかったが全身に重いものがずっしりと乗っかってきたのだけは感覚で感じられた。


「メリッサ!大丈夫!?」


「うん。大丈夫だけど...ミライは大丈夫?」


「うん。ちょっとずしってきたけどとりあえず大丈夫...」


ミライはそう答えて、背中にのしかかったものを持ち上げようとしたが...

びくともしないことに気がついたーーー


リザの心配そうな声で安否を確認する声が聞こえてきた。


「ミライ!大丈夫か!?」


「リザさん!すいません...身動きが取れないです」


そうミライが答えた際だった....

メシメシと床から嫌な音が聞こえてきたーー


ミライはそれを聞いて最悪なイメージが一気に湧いてきた。


「メリッサ!私に捕まって....ロープで繋がってるから大丈夫とは思うけど....捕まって!


リザさん!!床が重さで耐えきれない可能性があります!」


それを聞いたリザは下にいるドンに叫ぶようにこう言った。


「天井が落下し、ミライとメリッサが下敷きになりました!!!床の崩落危険あり!!直ちに救出を開始します!!」


「おいおい!なんだって!!」


ドンはそれを聞いて、そう少し慌てた様子を見せた後でこう言った。


「破壊道具を取りに戻る時間も怪しいな...あるものでやるぞ!リザ!救助の継続しろ!

クロエは上に上がってリザと俺で援護に行く!」


その声が聞こえた

ミライは恐怖で震えながら腕を握ってくるメリッサにこう言った。


「大丈夫ですよ。みんなが助けてくれますからーーー落ちそうになっても私が腕一本でもどうにかしちゃいますから。ね?」


ミシミシと音を立てる床と背中にのしかかって来る今までに感じたことのない重さにふと恐怖を感じていたが....

それに支配されないように今は目の前にいる自分よりももっと怖がっているメリッサを励ますことにしたーーー


小さな勇気を振り絞ってそれを全面に出さないとーーー

きっと何もできなくなる。


『私がやらなきゃーーー怖がるな私っーーー』


ミライはそう心の中で唱えていた。

メリッサが怖がっているのを直に感じても、それに同調することはできない....


「ミライ...怖いよーーー」


そう震える小さな声でメリッサ聞こえてきた。

ミライは首を振ってこう返事を返した。


「メリッサ!絶対助けるから!!」


そう答える以外に何もできなかったーーー

見える範囲で見渡してもミライ自身が動くことができないので打つ手が浮かばなかったーーー


瓦礫を除ける音が聞こえてくる。

リザの普段聞くことはない焦った声がミライの耳に入ってきたーーー


「ミライ!待ってろ!!出すから!!」


ギシギシと床が嫌な音を立てているのがミライとメリッサの小さな勇気を消し飛ばしに来ていたーーー


ミライは震えるメリッサの腕をしっかり握ることしかできないのに悔しさを感じていた。

クロエ「おぉぉ!なんかすごいことのなりましたね!」


リザ「あそこでまさか天井が落ちて来るなんてーーー待ってなよ。ミライ助けるから!!」


クロエ「リザさん!頑張りましょう!」


リザ「クロエもだからね」


クロエ「もちろん!可愛い後輩をここで救わないとっ!」


ドン「いいか。49は2名で...時間に余裕はないはずだーーまだ後着隊もすでに来てるがーー待ってられない。俺たちでどうにかするぞ」


リザ「よし!」


クロエ「了解です」


ドン「次回。小さな勇気がくれたもの。乞うご期待!!

ミライ、メリッサ!絶対救い出すからな!」

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