安心
週末と連休。通常なら楽しみである。
土曜の前日、金曜。花金とも呼ぶ。
働き盛りの頃、前夜祭だと喜んだ。
今日からは違う。再びの期間、開始。
昨春より二度目。何とも言えぬ静寂。
とは言え、日々日中静かに生きる。
これが自分の日常。ある意味変わらず。
ただ、外気を吸うことが、極端に減る。
命を守る工夫のひとつ。素人ならでは。
専門家、専門職ですら、対応を対策に未だ追われているのだ。最小限の調達と倹約に努めるよりほか、心が落ち着く方法が思い浮かばぬのが、率直で素直な心情である。
果たして今回はどうなることやら。年の瀬より年明け早々にかけて、より一層深刻化した世界規模の危険、地球全体の未来を左右しかねないと言っても過言ではなかろう。
目先の利潤や欲求に固執している場合か。
命日々生きてこその、毎日であろう。
これまで通りとはゆかぬ。承知の筈だ。
個人・個別ではない、全員・全体の問題。
一致団結、相互協力を要する時世なのだ。
しかしながら、ヒトなる生き物の弱くて緩みやすいことよ。嘆げかわしい制御出来ぬ行動が目立つばかりである。校則も教育もあらゆる面でのルール、遂には法律さえもその効力と効果を不安視せざるを得ない。
敢えて近所ではなく、室内にした軽い運動。夜は映画を観る。朝は語学の自習や若い頃より続けている五・七・五を詠む。勤め人の頃は夕食の後の短いひととき、今では朝食終わり。もともと、金曜は終日、他の曜日とひと味は違うゆとりと自由を持たせて過ごす。
フライパンに残りの白飯、溶き卵を入れ炒める。エッグライスの上に、レトルトカレーときどき粉チーズ。賞を穫った最新の韓国作品が地上派初放送。注目の若手俳優吹替も話題との番宣を知る。観る準備を整える。
スナック、チョコレート菓子、飲み物。
小さな巣がくつろぎの特等席。上出来。