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過去の思い出

冒険者として充実した人生を始めたリアナだったが目が覚める。過去の楽しかった数少ない思い出

「それでは、はじめっ!!」

「♪~~♪~~♪」

リアナが歌い始めると、彼女の体が白い光に包まれていく。

そして次の瞬間、彼女は相手の後ろに立っていた。

「はい、これで終わりです」

首筋に手刀を叩き込む。すると男は意識を失いその場に倒れ込んだ。

「勝者、リアナ」

歓声が上がる。しかしそれはリアナに向けられたものというよりは、男に対してのもののように思えた。

「おめでとうございます。これでリアナさんはEランクになりました」

「ありがとうございます。ところでどうしてこんなことをするんですか?」

「そういえばリアナさんはまだ知らないんでしたね。実はこの国にはSランク以上の冒険者は存在しないんですよ。なので、もしAランクを超える力を持っていると判断された場合、強制的に王都に連れていかなければならない決まりになっているんです」

「そうなんですね」

「さて、用事も済んだことだしそろそろ行きましょうか」

「うん。そうだね」

リアナたちはそのまま町を後にした。

---

その後もリアナは次々と依頼をこなしていった。

盗賊退治や魔物討伐など、普通の人には任せられないようなものばかりだ。

「リアナさんのおかげで助かりました。でもあまり無理はしないでくださいよ?」

「分かってるよ。それより今日はもう遅いから休まない?」

「そうですね。じゃあお言葉に甘えて泊まらせてもらいます」

こうして二人きりの夜が始まった……


楽しかった冒険者時代、リリィはもうこの世にいない。リリィとのつらい思い出を思い出してしまった。

リアナは制服に着替え髪にブラシをかけメイドとしての新たな仕事に今日も励むことになる。


冒険者として生きることを辞めたリアナは傷がいえぬままメイドの仕事に今日も励むのだが

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