9/10
真冬
まわりの心が冷え切ったコンクリートみたいに思えるけど、それは真冬に雨曝しになって固まったのかもな
最近は凍える風が吹き荒むから、僕の心が乾燥するのも仕方ないかな どうにかして癒さなきゃな
ひりひり痛むと思ってたらいつの間にか皹に覆われてた
掻きむしったんだ 身が抉れた
これじゃあ痕が残るな
時折他人の声がただの音にしか聴こえないのは耳が悴んでたせいなのか もうなんでもいいんだけど
ただ寒い 寒いから
暖が欲しくてたまらなくなって 思い出をたくさん燃やしたんだ
燃え残りにうつらうつらと幻が映る