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夜型の魚
ある朝思い出したのは僕の心
埃被ったそれはつまり積み重ねてた後悔でした
また気づかなかったフリ
蔦に絡みつかれた僕の身体
もはや踠きや足掻きは疲れを呼ぶだけでした
生きてるフリして死ぬ
いくつかの未来は深い霧の中
手探りで歩めば見失うから
何故か明らかな道で溜め息をついていました
日の光が照らすプールにゆらゆらたゆたう淡水魚みたいな日々を放り出したくて
月明りが照らす海の底にひっそり潜む深海魚みたいな日常に心焦がれて
それでも朝の代わりに夜を得られない僕は明日も早起きするんだろう