6/10
眠れない夜
夜が打ち破られるのはよくあること
空腹を堪えた僕は一人縮こまって
耳を塞いで世界を狭めようとするけれど
声と罪悪感は部屋を満たす
や
が
て
訪
れ
る
静
寂
に
は
何かを感じとるのは僕の悪い癖
も
な
い
の
に
朝が来ればまた空虚な言葉で取り繕う
継ぎ接ぎした跡が残る日常
眠れない僕は考えて
心蝕む思考を溜め込んでは
吐き出す場所を間違える
正しい場所なんてわからないから
なんとなく屋上の景色を眺めていました また一人
きっと知らないところに知らない不幸があるんだろう
それをこれからもずっと知らないままなんだろう
でもそれは意外と近くにも抱えられてるんだろう