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老いていく心


形にしていた言葉が煙草の煙になって 吐くと消えていく 



一分前を憶えられない呆けた頭 指さえ動かせない 増していくばかりの余分な過去の荷物


壁の向こう側を諦める度に引き返し を繰り返し 結局どこにも行けずに 渦を描くようにゆっくり沈む


反比例する焦りを落ち着かせる肺の痛み


抜け落ちた記憶の中では友達がいたと思い込んでもいいのかな


自分の言葉を形作るのを怠けてしまうから他人の言葉を盗むけど 何故かうまく繋がらない

せめて音を真似しようとするけど ろれつが回らない わたしは何を言っているのか


曝された街灯に泣いていた心が老いていく 枯れていく


言葉がわからなくなっていく あなたは何を言っているのか いつでも空回り 



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