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1 キリスト()おじさん
「ヤッホー☆」
何かの声で目を覚ます。眠い……ここはどこだ?
「ここは夢の中だよ☆」
いやにノリが軽い声に目が覚めていく。
目の前には男の声。若い…いや年寄り……?年齢がよくわからない男性が目の前にいる。
「はじめまして。私はキリストね☆」
…………?
??????????
……理解が追いつかない。
「えーっと…………キリストって、あの……」
「あ、そうか。キリストですなんて言われても信じられないよね。
それなら『キリスト()』でもいいよ☆」
突然のことでさらに頭が混乱する。
「うーん、あんまり時間がないんだよね。今日中に全部回りたいし。
君のガイドに頼まれているしね」
何をいっているんだ?
「とりあえず私のことは『キリストぶっちゃけおじさん』とでも呼んでよ☆」
……ハァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア?
「まあとりあえず、時間もないので行くよ!
そういって私の腕をとると、フワッと空を飛んだ。
「ちょっっっっっっっっっ待った待った待った待った!」
「待たないよ〜道すがらに理由を話すね☆」
こうして自称:キリストぶっちゃけおじさんと、私との探検は始まった。