1日目・昼 無人の駅
本日2回目です。
【1日目 昼】
こんな事態だし、電車止まってるかと思ってたんだが動いてた。
ただ、人間は誰もいなくて静かだったな。
駅員もいなかった。
でも、改札は機能してた。
車掌いないのに、どうやって動いてるのか気になって見にいったら、黒い人影みたいな奴がいた。
探偵ものアニメで、よく犯人が黒い人影で表されるじゃん?
あれの不気味バージョンみたいなやつ。
もしかして意思疎通できたりするかな?
期待して声かけようとしたんだけど、そもそも俺触手だから声出なかったよね。
あと、運転席との仕切りが邪魔だったし、諦めた。
やろうと思えば、隙間から液体のごとく運転席に行けはした気がするけど。
そこまで人間捨てたくないしね!
それにしても、ここまで来るのに誰1人として人間にすれ違わなかったんだよな。
物凄く心細いし、薄気味悪いものを感じてる。
モンスターが外にいるから、隠れてる。
そう考えるのが自然だよな。
でもそもそも、どうしてこんなにモンスターがいるんだ?
昨日までは普通に生活してたよな?
不安のドツボにはまってしまいそうだ。
気づいて思考をストップする。
わからないことは今考えなくていい。
どうせ考えたところで、答えが見つかるとも思えないしな。
しかし、普段そこまで気にならない電車とホームの間がこの姿だと死活問題だったな。
腹(?)に力を入れるような感覚で、触手で体をぐっと体を持ち上げて、うまく乗り越えたが。
しかし俺の触手ひ弱!!
腕立て伏せできるかギリギリって感じだったよ。
自分の体重支えるのがやっとって感じで、使い物にならない。
このまま触手でいる時間が長いなら、鍛えたほうが良さそうな気がする。
元の体に戻れるのが一番だけどな!
あと、座席のシート布だからか、俺の体……吸われるんだな。
じっとしてたら、底のほうが繊維と絡んでて危うく座席と合体するところだったよ。
スライムとかだともっと固いイメージあるんだけど、俺少し液体っぽいからなぁ。
気を引き締めれば、スライムっぽく体保てるみたいで、布の上でも大丈夫っぽい。
とりあえず俺は、少し固くなるコツを電車の中で覚えた。