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スライダー実装しました

開いていただきありがとうございました!

 一時間目の授業の途中でアーマービキニのようなエロい服に着替え乱入してきたラレアをスルーしつつ……。

「遅れてすみません」

 と、きちんとした服を来たクレアが二時間目に現れたのを出迎え。

 昼休みの時間が来て、ほっと一息つく。

 最近イベント過多だったので、普通の日常にすこしばかりの感動を覚える。


「ネトア、お昼ごはん食べよー」

 いつものように生徒会室に移動し、昼食。クレアが俺の席とくっつけてくる。

 そしていつものように、机に潰されるクレアの豊満な胸に視線をやると……

 『<----|---->』


 スライダーが付いていた。

『何なのこのスライダー、怖い 悪役令嬢』


 クレアの胸をタップしようとすると、笑顔で指を潰された。


「クレア、ちょっとだけだから。ちょっとだけ、ちょっとだけ」

「……ネトア。貴方が何を言ってるのか解らないんだけど?」

 ぽわぽわしながらも、相変わらずクレアのガードは堅かった。


 いつの間にか先輩なのにちゃっかりと俺の隣に陣取って座っているアロワ。

 目を落とすと、アロワにもスライダーが付いていた。

 『<|-------->』


「ん、どうしたんだ?」

 クレアの隣に座っているアーマービキニのままの洗脳ラレアの胸元は、

 『<--|------>』


 スライダーの位置と実物を見比べながら、少しばかり考えてみる。

『どうみても○っぱいスライダーですね、解ります ゼウス』

『カスタムできる仕様っていいよね。自分の好みのサイズにできるんだから ミスリル』


 やばい、すっごく動かしたい。カスタムしたい……。

 どう見てもE以上なクレアがスライダーの真ん中。

  スレンダーな体形ではあるが、Cはありそうなラレアが下から三番目である。


 最大にするとどんな事になるんだろう。最小と最大を試した後、俺好みにスライドしてみたい……。



「ここにいたのね!」

 急に生徒会室のドアが開く。久々に登場する特定キャラ不快なツインドリルの少女だった。


『誰これ 悪役令嬢』

『ヒロインのアスーだよっ!主要キャラなんだから覚えてよっ! カミカ』


 ヒロインって……俺がこの世界に来てから二回しか会ってないんだけど。

「ようやく見つけたわ!貴方がアレス様と別れたのは本当だったのね」


 そう言うアスーの胸元に目をやると

 『<-|------->』


 男のラレアより一つ上なだけの可哀想な数値だった。

 アスーの胸は標準くらいに膨らんでいるが、上からのぞき込むと何枚ものパットが重なって見える。


「今日は貴方を告発しにきたわ!」

「……告発?」

「ネトア、俺に婚約破棄されたからと言って、アスー譲をいじめただろう!」

 アスーの後ろには、元婚約者の豚男が立っていた。


『この豚男の名前も忘れたんだけど 悪役令嬢』

『アレスだよ!?一応元婚約者で主要キャラなんだから覚えてよねっ! カミカ』

『主要キャラ薄すぎだろう…… ミスリル』


「……?」

「とぼけないで!貴方の仕業だという事は解っているのよ!」

 そしてツインドリルは、落書きされた机や破かれた教科書、様々ないじめの痕跡の写真を机の上にぶちまけた。

「……全然覚えが無いんだけど」 

「退学よ、国外追放よ!この悪役令嬢め!」


 一方的な魔女裁判風な告発は続く。


「アスーさん、ネトアは最近ずっと生徒会の仕事をしていたから、そんな暇ないと思うけど」

 そこへおずおずとクレアが助け舟を出す。


「なによ、このデブ!」

 ぴくり、とクレアが笑顔を引きつらせた。


「まあまあ、ここは私に免じて許してくれないだろうか」

「残念なアーマービキニとかきて勘違いしちゃってるエロ騎士に言われたくないわ」

 ぴくりとラレアが顔を引きつらせる。


「少し落ち着いた方がいいよ、お茶飲む?」

「きも、オカマは近づかないでくれる?」

 アロワが半泣きでこっちを見てくる。こっち見んな……。


「さあ、白状しなさい!貴方が、貴方がやったんでしょう!」


……イラッ


『スライダーのバージョンアップ希望。機能が足りてない 悪役令嬢』

『実装しますた カミカ』


 アスーの身体を見ると、いたるところにスライダーが付いていた。


 かすたむたむたむたむ


「何よ、その目は!」


 まず腹のスライダーをMAX。

 足と手の太さをMAX。

 胸のスライダーをMIN。おお、抉れ胸。

 服は絆創膏三枚で、生体きのこを下半身につけて、っと。


『決定しますか?』

 システムメッセージに『YES!』を連打する。


「え、お腹がちょっと、服が消え、え?きゃあああああああ!」

 物凄い事になっていた。

 ヒロインなだけあって、顔がそこそこ整っているため、

 人面マスクをかぶったモンスターのような風貌になってしまった。


「覚えてなさいよ!」

 モンスターが泣き叫びながら生徒会室から逃げていく。


『きちんと、カスタムをキャンセルできる俺は大人だと思う 悪役令嬢』

『保存しとけば、いつでも呼び出しできて便利だよっ カミカ』


 ネタキャラはカスタムしても楽しくないんです……。


読んで頂きありがとうございました!

4月末からずっと海外に居ます。繋がったり繋がらなかったり、と海外のネットは不安定で。

凄く言い訳くさくてすみません……。最近変えたSIMは調子がいいので、また更新していけたらいいな、と考えています。

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