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ネガティブ結婚。

作者: Alice012

いきなりだが、俺は一生結婚出来ないと思う。

他人を幸せに出来る自信なんて正直ないんだ


20代前半の頃はそれでもいつかは考え方変わるかな?

そう思っていた時期もあった、でも気付けば26歳

周りは皆結婚して子供が出来て幸せそうな生活をFacebookに書いている。


一応言っておくが、俺は恋愛をした事がない訳でもないし結婚を考えた事がない訳でもない。

指輪を渡してプロポーズをした事もある

結果?プロポーズは成功したよ。でもその交際相手は地元に帰省したまま戻ってこなかった・・


寂しさと虚しさで初めてデリヘルを呼んだ事もあった。

特に何かする訳でもなく話をして相手の頭を撫でるだけ

本当に自分自身が何してるんだろうって落ち込んだ日もあったんだ。


・・・今日も仕事終わって一人の部屋に戻ってきた。

特に何かする訳でもなくご飯を食べシャワーを浴びてすぐ布団に入った。

「お休み・・」


隣に誰もいないのに口癖になったこの言葉が虚しい。

夢を全然覚えていない事が多かったはずなのに

その日みた夢は今でもはっきり覚えている。


そこにはネガティブと書かれた旗を持った人達が長蛇の列を作っていた。

俺も気付けば旗を渡され並んでいた。


列の先には小さな部屋があった。

「結婚相談所あゆみ店。」

若い人がやっているお店なのか?変な期待をしながら自分の順番を待った。

そして俺がお店に入る番がきた。


あゆみ「いらっしゃい。」

どうみても年配の方だ。


少し小さな溜息をついて席に座った


あゆみ「本当に結婚をしたいのかい?興味がなさそうな目をしているが」

俺「結婚はしたいです。興味もあります。ただ、人を幸せにする自信がないです。」


・・・少しの沈黙の後、あゆみさんは話し始めた


あゆみ「確かに貴方が前にお付き合いしていた方は今は、新しい彼氏が出来てその方と凄く幸せそうに笑っているね」


俺「ですよね、俺何かと一緒に居ても幸せになれないんですよ」


そう苦笑いをすると、あゆみさんはこちらをじっ・・と見つめながら話し始めた


あゆみ「努力する気はあるかい?誰かのためにもう一度頑張る努力を。」

俺は「今を変えれるなら努力はします。頑張りたいです。変わりたいです。」


気付けば本当に思った事を話していた。

あゆみさんは引き出しから何かを1枚の封筒を取り出し渡してきた


あゆみ「ここはネガティブ結婚相談所、お互い今の状態のまま誰かのために努力することの大切さにまた

    気付いてもらうための場所。頑張りなさい、貴方は将来的にその方と結婚します」


・・・・その瞬間、目覚まし時計がなった。


封筒の中身は結局見れなかった。

将来的に結婚・・本当なのだろうか?


変な期待を胸に布団からいつもより少しテンション高めで出てみた






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