第七話 相談
「ところで……次は誰を狙うんだ?」
トムが言う。
「ああ、王やトーマスは周辺の警備が厳しい……エミリアから始末しようと思う」
単身で城に突入するのはいくらなんでも、厳しすぎる。門番ぐらいは軽く倒せるだろうが、城内には騎士が大勢控えている。エミリア、あいつのことは少し……いや、今考えると吐き気がする、
「エミリアか……住んでるところは知ってるのか?」
「あ……知らない。どうすればいいだろうか?」
エミリアの住所は知らなかった。住んでるところがわからなければどうしようもない。
「じゃあ、俺の知り合いを紹介しよう!実は、そういうことが生業の仲間がいるんだ」
「信頼がおけるのか?」
「俺が保証する。仲間だ、大丈夫」
仲間……もともとはいい言葉なのだが、俺には少し闇のようなものを感じる、
「そいつに頼んどくよ、もちろん依頼料なんていらないさ、一緒に冒険した仲間だから、いつでも困ったときに相談して来いって言われてるんだ」
いいやつなんだな。そいつは……
「そいつの名前はなんていうんだ?」
「ああ、シャロイ・オームズっていうんだ」
なんとなく、名探偵って感じがする。ここは、中世風の世界なんだが……
「ところで、他のやつらも尋ねなくていいのか?」
そうだ、トム以外にもどうしているのか心配な友達はたくさんいる。
「酒場にいけば、一気に会えるかもしれないな」
確かにその通りだ。今夜、行ってみよう。
「まあ、疲れてるだろう?茶でも飲んで、今のうちに休んでおけよ?」
トムが席を立つ。さて、名探偵がエミリアの居所を突き止めるまでやらねばならないことはたくさんある。まずは、みんなの安否の確認、その次は……切れ味のいい剣の購入、それとも毒薬?どっちがいいだろう?考えるだけでもワクワクしてくる。罪は償ってもらわないとな!




