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第三話 夢
「結構、俺たちも強くなったな!」
「そりゃ、勇者様なんだからな! 弱けりゃ俺が勇者になってるよ!」
「ハハハ、そりゃ結構なことで」
「なんだあ?本当になってやっぞ!?」
「ちょっと、アラン。ふざけすぎよー」
「そうだぞ、アラン」
「ううん……」
冒険も、もう終盤に差し掛かったといえるだろう。あと残っている魔王軍の主な将軍も最強と言われる、炎魔将バロル・エルドレンだけだ。そいつを倒せば、残るは魔王だけだ。
「バロル・エルドレンっていうやつもすぐ倒せるだろ」
「アラン、ちょっと気が大きくなりすぎじゃないか?」
「まあ、でも……我らが勇者様、ススムが倒してくれるわよ!」
「ええ!?なんか、照れるなあ」
異世界に召喚されてから結構経ったけど、こんないい仲間に恵まれて幸せだ。魔王を倒してもこの世界にいてもいい気がする。いや、それはダメか。友達にも会いたいしな。




