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躊躇い

日にちがあいてすいません、今回も短いですが宜しくお願いします

今日の授業4時間目は調理実習です。昨日、蜜月君に生気を少し分けてもらったからでしょうか。あの、最近酷くなっていた何を食べても満足しないという事はありませんので良かったです。下手にいつもよりもパクパク食べていたら変に思われますもんね。


「あっ、南条さん」


「こんにちは蜜月君、お昼に分けて貰ってもよろしいでしょうか」


何を言っているのでしょうか私は……こんな事をいう何て何て私らしくない。3ヶ月我慢して久しぶりに味わった満足感は、得てして私に再び我慢させるには不十分なほどの快感であったのは、認めますけどこんな……こんな事を言うなんて。


今の私は七つの大罪にも含まれている暴食、今ならそんな理由もわかる気もします。


「えっ、又キ……っ噛んだ、噛んだよ南条さん」


移動中の廊下です。体が勝手に言った事ですがやはり改めて言われると恥ずかしいものです。止めようにも手が届きませんから膝カックンしました。こんな事を言う私に普通の対応をしてくれるのに、本当に彼には迷惑をかけてばっかりです。


「意外と南条さんて、アグレッシブ何だね」


「こんな人前で言おうとするからです」


そう言えば気づいたように辺りを見回して、ポリポリと頬をかいてます。……癖なのでしょうか。


それにしても、膝カックンまでした私にこの普通の言葉、優しすぎではないでしょうか。


「そうだね、僕らは付き合ってないし言ってあいつらに聞こえたらころ……うん、変な目で見られるよねゴメンね」


何でしょう言い直す前に不穏な音を聞いた気がします。


キーンコーンカーンコーン


「ヤバっ、早く行こう」


そうです、話していて足を遅めてしまいましたが次は調理実習です。つまり、移動なのです。遅刻したら怒られます。ある意味変な事、私にとっては死活問題なのですが、で足を止めて聞いてくれました。彼は、嫌がっていたのにやはり優しいですね。ますます、欲しくなりましたって……また思考が乗っ取られそうになってます。


「どうしたの南条さん?」


いけません、又足が止まってます。でも怖いのです、最近私が私でないような気がして……それが、最も表れるのは食事です。


実は、昨日キス=食事をしてから、イロイロと私がおかしいのです。まるで、あれがリミッターだったかのように、お腹がすいて仕方ないのです。満足しない訳ではないのですが、何か物足りないのです。父親の唇を見て美味しそうと思ったときは心底ぞっとしました。


「ごめんなさい、具合が悪いと先生に伝えてください」


今のこのぐちゃぐちゃな私だと、調理実習中に何やらやらかしてしまいそうで怖いです。


昨日は、頑張って衝動を押さえ込みました。実の父親とディープキス何てしたくありませんですもん。


けど沢山の男の人に囲まれて何か物足りない食事をするのです。今度こそ、本当に何とも思ってない相手にキスを食事を求めてしまいそうです。そんな予感がします。


「保健室に行ってきます」


上手く笑えているでしょうか?迷惑をかけている、きっと精神的な負担をかけているであろう彼にこれ以上心配をかけたくないのです。言ってることとやろうとしていること全てが矛盾していて笑えませんね。


「南条さんっ」


心配がわかる悲痛な声。そんな風に呼ばれると、期待してしまいます。彼なりの事情があって私とキスをするのを躊躇っているようですし、もしかしたら別に好きな人がいるのかもしれません。


「これ以上近づかれたら私は……ゴメンなさい」


何かがプツンと切れたきがした。

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