ドジッ子?いいえ天然です
side康也
あのあと所々、ボロボロに成っていた厨二娘……笹倉綾香が謝ってきた。
「い…いや誤らないで良いぞ。」
一応、本心である。厨二の事で俺は怒れないし……ボロボロになった笹倉を見ていたら…怒れないしな
「で…でも」
「ああ……本当に誤らないで大丈夫だから。何となくだけど気持ちは解るし(厨二の)誤解が解けたんならそれで良い。っと…まだ自己紹介していなかったな。俺の名前は笹木康也だ。よろしくな笹倉」
「綾香……綾香で構わない。変わりにお前の事も康也って呼ぶからな」
笹倉……綾香は照れているのかプイッと顔を背けた。いま気づいたのだが笹木と笹倉って似てるよな。運命ってか!!……ヤバいな。なんか厨二臭かったぞ……
「まぁ呼び方は何ででも良いぞ。これからよろしくな綾香」
「こちらこそよろしくな康也」
綾香と握手をかわしたあと別れて1階に降りてきた。
「じゃあ次は……1番奥から行きますか」
七海の言葉で1階の1番の部屋のまえに来た。今回は何も言わずチャイムを鳴らす。ピーンポーンと鳴り数秒……ドタンガジャンっという何かが落ちる音や何かにぶつかる音が鳴る。音が鳴り止み数秒後にゆっくりとドアが開いた。ドアが開いたそこには綺麗な黒髪で少し茶色の眼をした女性が現れた。……なぜか綾香と同じ(それでもこっちの方が全然マシ)ボロボロになりながら
「はぁ……相変わらのドジッ子だね……」
「違うよぉ七海ちゃん私はドジッ子じゃなくて天然だよぉ」
ドジッ子と天然はどうちがうんだろ?ってか自分で天然って……
「んん?そっちの人は……七海ちゃんの彼氏?」
「ち…ちち違いますよ!!この人は今日、引っ越してきた笹木康也」
なぜみんな勘違いするんだろうな。…あと七海……そんなに否定しなくても良くない?
「へぇ…そうなんだぁ私は霧咲 里奈、ちょっと天然な高校生
よろしくねぇ」
霧咲里奈ね…あとなんかアイドルの自己紹介……って
「高校生っ!!嘘!!!」
「そうだよね。そうなるよね」
俺が吃驚している隣で七海は頷いて納得している。そんな事より……高校生!!って事は18歳以下で俺の年下?いやまぁ年下って言っても2、3歳ぐらいだけど……てっきり年上だと思った
「どうかしましたか?」
おっと吃驚のあまり固まってしまった……
「すいません……少し考え事を……改めて自己紹介を…俺の名前は笹木康也、呼び方は基本なんでもいいですから」
「そう?なら……こうちゃん…なんてどうかしら?」
なぜ……あだ名?いや確かになんでも良いとは言ったが……まぁ良いかなんでも良いて言ったのは俺だしな……
「はい、それでいいですよ」
俺の返事を聞いた瞬間、霧咲は満面の笑みを浮かべた
「ありがとう!!今まで、みんなにあだ名つけたのに嫌がられて呼べなかったの!!嫌がらなかったのは、こうちゃんが初めて!!!」
いや……内心、嫌なんだが……まぁあだ名で此処まで喜んでくれるんだから……別に良いかな?
「じゃあね!!じゃあね!!!こうちゃんには私のあだ名をつける権利をあげよう!!!」
霧咲はそう言ってキラキラ、眼を輝かせて此方を見てくる。ってかあだ名!!っえ?俺がつけたの!!!え…えっと…きぃちゃん?いや鳥っぽい……以前に恥ずかしいわ!!!!
「えっと……まずは里奈……からじゃ駄目か?」
キラキラした眼で見てくる霧咲には申し訳ないが俺には、まだあだ名を呼ぶほどの勇気はまだ無いんだ。……ってまた厨二臭いし…
「そうか……そうよね。いきなりは駄目よね。うん!!じゃあ里奈からで良いよ!!!でも何時かはあだ名つけて貰うんだから!!!」
何故か里奈の眼から炎が宿っていた。ちなみに七海は……
「なんで年下に身長も胸も負けてるの?贔屓なの?神様贔屓なの?どうなのよ」(ブツブツ)
何か小声で喋っていた。この前程ではないが少し黒いオーラが集まってきていた。って…マジでか!!
「お…おい!!七海!!!眼を覚ませ!!!いや……覚まして下さい!!!!」
どす黒いオーラをだしてる七海……ってめんどいな黒七海で良いか……が現れるのを阻止するため七海の肩を揺すぶり眼を覚まさせる
毎日更新って疲れるよなぁ……でも、頑張ります!!(何時まで保つか解らないが…)






