能力者?いいえ厨二です
side康也
七海……同い年って事で下の名前で呼び合うようになった……についていく形で再び外に出る
「先ずは入居者の説明ね。君と私を入れて6人いるんだけど……1階に3人、2階に3人って感じね。じゃあ、まぁ先に2階にいる、もう1人に挨拶しようか」
「そのもう1人ってどんな人ですか?」
七海が詳しく説明してくれた事に少し感謝しながら2階に住む、もう1人について聞くと何故か顔を俯かせた
「ああ…まぁ、会えば解るよ会えば…ね」
どうしたんだ?七海の奴……
「着いたわよ」
顔を俯かせた理由を聞こうとしたが、その前にその人が住んでいる部屋の前にやって来た
「チャイムを鳴らす…前に康也?心の準備は良いわね?」
「え…?あ…あぁ」
意味が解らなかったが取りあえず適当に答えた後、七海は「そう…なら行くわよ」と言ってチャイムを鳴らした。ピーンポーンっとそれなりに大きな音が鳴った。鳴った数秒後にドアがゆっくりと開き、そこから金髪で紅眼の可愛い女の子が現れた
「お主……なに者だ?」
女の子は俺をジッと見つめて口を開く。どこか男勝りな口調だったが特に気にせず質問に答えるために口を開いた
「えっと……今日、引っ越してき「まさか敵か!!」た…って、え?」
まさかの敵発言
俺はゆっくり七海の方を見た。
すると七海は苦笑いしながら俺の思いが解ったのか
「安心して、ただの厨二だから」
この状況を解りやすくおしえてくれた。いやぁ厨二かぁ……中学2年生…じゃないんだろうなぁ……厨二病の厨二何だろうなぁ。どこか懐かしく悲しい眼差しで空を見上げたい気分だ。まぁ取りあえず誤解を解くことから始めようか……
「い…いや俺は敵じゃなくてだな。引っ越し「えぇい!!もう正体は解っとるんだ!!正直に言え!!それでも悪の組織の幹部か……!!」
俺は何時から幹部なんて高い地位に就いたんだ
「いやだから俺は幹部なんかじゃなくて、ただの「そうか!!解ったぞ!!お主は神に逆らった悪の中の悪……ルシファーだな!!!」
なーんか……ランクがあがったよ。ってかルシファーって……何故、昔のあだ名知ってるんだよぉ!!やめてくれ!!マジでやめてくれぇ!!!
「綾香ちゃん、この人は幹部でもルシファーでもないよ。今日から引っ越し「まさか!!七海はルシファーに惚れたの!!!七海ちゃん…!!眼を覚まして!!!私達との思い出よりも……その男を選ぶわけ!!!」
……何故だろう。昔に友人達に『お前って面白いぐらい話あわないよな』って言われた理由…解った気がする。なんかごめんな……名も忘れた友よ……あれ?なんか厨二臭く無かった……俺?
「七海!!眼を覚まして!!お願い!!!」
「だ…だから違うんだってばぁ……」
軽く現実逃避をしていたのだが七海が大変そうなので口を開く事にしよう
「あ…あのな。俺はただの普通な「おのれ!!ルシファーめ!!!こんな小さな七海を誑かすなんて……!!ロリコンめ!!!私が成敗してやる!!!」
何故だろう……今一瞬、プチって何かが切れる音がなったような。俺はゆっくり音が鳴った場所……七海の方を見るとどす黒いオーラを纏っていた。いや別に厨二ではなくてだな……なんかこの厨二娘が話す度に…っと言うよりロリや小さいっという単語がでるたびに大きく成っていく
「受けてみなさい!!ルシファー!!!友情の剣……エクスゥ「綾香ちゃん……いい加減、人の話を聞こう…ね?」あ…あれ?七海?ど…どうかしたの?」
何か玩具の剣を持ってきた厨二娘だったが七海が首の裾を掴んで家に連れて行こうとする
「お…おい……七海?」
「康也……悪いけど暫く待ってくれる……?」
「あ…はい」
俺は七海のどす黒いオーラを前に……頷く以外の選択が思いつかなかった。ちなみに閉じたドアの奥から「七海…いえ、七海様。お願いします。許して…ギャアアア!!」なんて声聞いてないから……本っ当に聞いてないからな!!!!
今回、主人公の過去が少し解った……回でした。因みに作者は少し厨二です。