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モブに転生した私は、ヒロインの取り巻きやめて悪役令嬢を応援します!  作者: 葵ゆきこ


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朝お茶会

朝一でロザリーに会うため、早めに学園へと登校した私とエクトルは、レティシアとロザリーが待つ生徒会室へと向かった。


コンコン…とノックをして扉を開けると、苦笑いをしながら止めに入るレティシアと、収まらない怒りをレアンドルにぶつけている女の子がいた。


女の子はめずらしい赤毛で、肩ほどの長さの髪は天然パーマでふわふわとしていた。


そばかすが特徴的な彼女はきっとロザリーなのだろう。


三人は扉が開いたことに気づき、こちらを振り向いた。



「や、やぁ!おはようエクトル、ロゼール。

みんな、とりあえず座ろうか……!」



胸元を掴まれていたレアンドルが、助かった…!というように着席を促す。



「おはようございます。エクトル、ロゼちゃん」



レティシアもにこやかに挨拶をしてくれた。


打ち解けたレティシアにロゼール様と呼ばれるのも堅苦しく感じたので、カリーヌ同様に呼び方を変えてもらうことにした。


レティシアに対しての砕けた呼び方は、ロゼールの立場では世間的に違和感が生じるため、今まで通りにさせてもらった。



「おはようございます、レティシア様」



「おはよう」



私達も挨拶を返し、皆が席についたタイミングでレティシアが話し始めた。



「みなさん、朝早くから集まってくれてありがとう。

今日は…念願の"朝お茶会"をしたいと思って集まってもらったの!

美味しいお茶もお菓子もたくさん用意してきたわ♪

さあ、こちらに準備をお願いします」



レティシアがそう言うと、どこからかやってきた使用人たちがテキパキとお茶会の準備を始めた。


レアンドルへの怒りが不完全燃焼だったロザリーを、レティシアがなだめる。



「レティシア様!私はまだ殿下への責任追及が…」



「それはもう大丈夫よ…どうしようもない事だったの。

さあ、お茶会を始めましょ!

ロザリーとロゼちゃんは初めましてよね。

二人とも、手を出してっ」



言われた通りに手を出すと、レティシアはロザリーと私の手をガシッと掴んで、有無を言わせず握手をさせた。



「は、初めまして…ユニオール伯爵の娘、ロゼール・ディディエです」



「初めまして…ヴィルトワ男爵の娘、ロザリー・ブランシェです。

エクトル様の妹君なのですね。

よろしくお願いします」



レティシアに強引に促され、挨拶もシナリオ解除も同時に済ませることが出来たが…



(ざ、雑だなぁ〜……苦笑)



「では、挨拶も済んだことですし…美味しく召し上がりましょう♪」



嬉しそうにお菓子をパクパクと頬張るレティシアの元気そうな様子を見て、ロザリーの怒りもいつの間にか収まっていた。


その後は、談笑しながら色々なお菓子を食べ比べたり、お茶を飲み比べたりと私達は楽しい時間を過ごした。


始業時間に充分間に合うように解散し、各自教室へと向かった。


1-Aの教室に向かう途中の廊下で、見覚えのある凛々しい後ろ姿を見つけ、声を掛けようと追いかけると…


目の前から歩いてきた横並びの女の子達の内の一人が、よそ見をしていてリディアーヌにぶつかった。


女の子はバランスを崩し、床に倒れる。



「大丈夫ですの?

よそ見をしていては危ないですわよ」



そう言ってリディアーヌが起こしてあげようと手を差し伸べたその時、女の子は大きな声でこう言った。



「きゃあああっ!

突き飛ばすだなんて…酷いですわっ!

ううっ…痛いっ、グスっ」



女の子はその場にしゃがみ込み、泣き出した。


すると、後ろから見慣れた人物が顔を出して言った。



「なになに〜?どうしたのぉ?

えっ、なんで泣いてるの!?大丈夫?」



「出たわね…」



リディアーヌが不快そうに呟いた。


女の子の側に駆け寄って慰め始めたのは、シャルロットだった。



「え〜!?リディアーヌ様に突き飛ばされたのぉ!?

何それ…ひっどーーい!」



次第にザワザワと集まりだした周りの生徒達が、大声で話すシャルロットの言葉を聞き、思い思いに反応する。



「またヴィラール嬢がイジメてるらしいぞ…」


「……可哀想に。泣いてるわ」


「目をつけられたのか?不運だったな」



(はぁ〜?あの女の子からぶつかってきて、勝手に倒れたんでしょー!?)



そんな周囲の反応をものともせず、リディアーヌが毅然とした態度でシャルロットに言い返す。



「よそ見をしていたそちらの方が、一方的にぶつかってきたのですわ。

わたくしは断じて、突き飛ばすなどしておりません」



シャルロットもさらに責め立てようと言い返した。



「またいつもの言い逃れ?

泣いているこの子が可哀想だと思わないの?」



「可哀想もなにも、リディアーヌ様は全然悪くないじゃない。

そちらの女の子の方からぶつかってきて転んだのを私も見ていたわ。

むしろ廊下を広がりながら歩いてぶつかってきた、そちらの女の子が謝るのが普通じゃないの?」



目の前で繰り広げられる理不尽な出来事に、私は口を出さずにはいられなかった。



読んでくださりありがとうございます。


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続きが気になる、面白そうと思っていただけた方はブックマーク、いいねをよろしくお願いします。


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なるべく毎日更新を目指して頑張りますので、

これからもお付き合いいただけたらと思います。

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