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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

俺達の一族は先祖の悪行により女神に呪われている

作者: 雪月花VS花鳥風月

新作を投稿します。

異種族恋愛になる予定の物語です。

俺達の一族の女性は先祖の悪行により女神に呪われている為に町外れの教会で暮らしている。

祖母パイアは満月の夜だけヴァンパイアになる。

母親サキは新月の夜だけサキュバスになる。

姉トラは酒の匂いを嗅ぐと虎獣人になる。

妹アドは全身が水に濡れるとドライアドになる。

祖父ミズチは水属性魔法と地属性魔法が使えるだけの普通の人なので、農業を営んでいる。

父親セイコウは聖属性魔法と光属性魔法が使えるだけの普通の人なので、神父をしている。

俺カゼヒは風属性魔法と火属性魔法が使えるだけの普通の人なので、魔獣討伐をしている。

今日は新月だから両親は性行為に耽っているので、喘ぎ声が教会中に響き渡っている。


「新人の神父が教会に赴任して来る事になった」

不味い事に新人の神父が教会に赴任して来るとの通知が届いた。

一族の呪いの事がバレるかもしれない。

「父さん、どうするんだよ」

「追い出すしかあるまい」

「農地で開墾をさせてやろう」

「書類整理でこき使ってやろう」

「家事を押し付けましょう」

重労働で追い出す事に決定した。


「サトル神父、貴方に辺境伯領の教会への赴任を命じる」

新人なのに辺境伯領の教会への赴任を命じられてしまった。

完全に嫌がらせである。

実家の治療院が低料金で治療を行っているのが、上層部の方々には目障りだったのだろう。

「分かりました」

理不尽な命令だと思ったが、抗議しても無駄だと分かっているので、仕方なく命令を受け入れた。


「ふざけるな」

「理不尽だわ」

「父さん、母さん、落ち着いて下さい」

実家の両親が激昂したが、何とか宥めた。


「行ってきます」

両親に別れの挨拶をして、乗り合い馬車で辺境伯領に向かった。


「サトル神父、貴方を女神の御使い候補筆頭と認定します。そして全属性魔法を制御する知識と無制限の魔力と規格外の身体能力を授けます」

白い翼の生えた男性から訳の分からない事を伝えられた。

「女神の御使い候補?全属性魔法を制御する知識?無制限の魔力?規格外の身体能力?訳の分からない事を言わないで下さい」

「覚醒すれば自然に理解されますよ」

私の身体が輝き初めて、全属性魔法を制御する知識と膨大な魔力と不思議な力が脳と身体に流れ込んで来る。

やがて流れ込みは終わり、身体の輝きも消えた。

それと同時に意識を失ってしまった。


「昨夜の事は夢なのか」

翌日の朝に目覚めたが、夢なのか現実なのか判断出来なかった。

辺境伯領に到着するまで、心がモヤモヤしたままだった。


「貴方のスキル〖??〗は意味不明なので、役立たずと断定し、貴方を国外追放とします。衛兵、この役立たずを地下牢に投獄しておきなさい」

俺は異世界召喚されたが、王女にスキルが役立たずだと断定されて、国外追放を言い渡されてしまった。

勝手に召喚しておいて、余りにも理不尽過ぎるだろう。

衛兵達に地下牢まで連行されて、投獄されてしまった。


「ふざけんな、クソ王女、理不尽過ぎるだろうが」

俺は地下牢で叫び声を上げ続けた。


足音が聞こえたので、取り敢えず口を閉じた。

「牢から出ろ。貴様を国外に移送する」

やはり国外追放か。

荷馬車に乗せられて、国外に移送された。


「シュウゴ様、貴方にお伝えしたい事があります」

見知らぬ空間で白い翼のある男が俺に告げたのは信じられない内容だった。

女神の御使い候補という事。

スキルが発電だという事。


「今のは夢なのか」

気が付いたら荷馬車の中だった。

しかしリアルな夢だったな。


隣国との国境手前の草原で荷馬車を降ろされて、そのまま置き去りにされた。

「こんな場所に置き去りにしやがって、必ず後悔させてやる」

【発電】

自棄になってスキルを発動させたら、俺の身体から電気が発生し、指先からレールガンのような超電磁波が発射された。

「・・・・マジかよ」

あり得ない現象に俺は唖然となってしまった。


「お~い、乗せてくれ」

「乗車賃は銀貨五枚だ」

「無一文なんだ」

「それじゃ諦めな」

「待って下さい。彼の乗車賃を私が払います」

「ありがとうございます。俺はシュウゴです」

「私はサトルです。困った人を救済するのは神父の職務ですから、気にしないで下さい」

必死で歩き国境を越えたら、都合の良く乗り合い馬車が通りかかったので、頼み込んで乗せてもらおうとしたが、欲張りな御者に無一文だからと拒否されたが、親切な神父さんが乗車賃を払ってくれた。

どうやら嫌な上司に左遷させられたらしい。

「お願いします。俺を教会で雇って下さい」

「・・・・私の一存では決められませんが、私の従者という事にして、教会の人達に頼んでみます」

雇って下さいと頼み込んだら、教会の人達に頼んでくれると約束してくれた。


「おい、呪い子のオルカだぜ」

「オッドアイなんて、本当に不気味ね」

「近付いて来ないでよ」

私は右の瞳が金色で左の瞳が銀色のオッドアイの為に呪い子と呼ばれて、家族を含めた周囲の人々に虐げられていた。

何にも悪い行為はしていないのに、罵倒されたり、暴力を振るわれるのが、日常茶飯事でした。


「オルガ、お前を奴隷商人に売る」

遂に父親から私を奴隷商人に売ると言われて、物置小屋に監禁されてしまった。


「オルガ様、貴女は女神の御使い候補です。その貴女が不当な扱いをされるのは赦せません。貴女に闇属性魔法の知識と魔力を授けます」

オルガがボンヤリとしていると、白い翼のある人が無表情でオルガを見つめていて、闇属性魔法の知識と魔力を授けると言った。

オルガの身体が輝き初めて、物凄い量の知識と魔力が流れ込んで来る。

やがて流れ込みは終わり、輝きも消えてしまったが、身体に膨大な知識と魔力を感じる。

オルガは完全に困惑してしまった。

気が付いたら、白い翼のある人は居なくなっていた。

しかし流れ込んで来た知識のおかげで現状を理解した。

本当に女神の御使いす候補だという事。

闇属性魔法を使えるようになった事。

積年の怨みを晴らせると思い、とても歓喜した。


【ダークファイア】

「「「「「ぎゃあああああああ」」」」」

町中の建物が全て炎上して、人々の悲鳴が響き渡った。

やがて町は無人の廃墟と化した。

積年の怨みを晴らす事が出来て、溜飲が下がりました。


「おい、町が廃墟となっているぞ」

「誰も居ないぜ」

「どうなっているんだ」

「無駄足かよ」

奴隷商人達は町に到着したが、町の惨状に愕然とした。

「私が廃墟にしたのよ。貴方達も同じようにしてあげるわよ」

【ダークポイズン】

「ぐは」

手始めに奴隷商人の一人を毒殺してやった。

【ダークカッター】

人族の少年が檻に入れられていたので、解放してやった。

「よくも奴隷にしてくれたな」

解放された少年が叫び、変貌し始めた。

あれはバーサーカよね、初めて見たわ。

オルガは初めてバーサーカーを見て、とても興奮した。

黒い髪と瞳が真紅に変わり、筋肉が膨れ上がった姿は悪鬼のようだった。

先程までは怯えていた少年だったのに、その変貌ぶりにオルガは更に興奮した。

「がぁああ」

「げぇええ」

「ぐぁああ」

奴隷商人達が断末魔の叫び声を上げて、次々と絶命させられた。


「僕の村は盗賊団に襲撃されて、家族を皆殺しにされて、僕は奴隷商人に売られた」

落ち着いた少年から事情を話してもらい、彼の行動を当然だと思った。

「村は何処なの、送ってあげる」

「村には誰も居ない、だから帰りたくない」

「それなら私と一緒に行く」

家族が居ないから、村には帰りたくないと言ったので、一緒に行かないかと誘ってあげた。

「・・・・一緒に行く」

暫く考え込んでいたが、一緒に行くと答えた。

「私はオルガよ」

「僕はバサカだよ」


「親は何処に居るんだ」

「私達は孤児なんです」

「孤児は乗せられないな」

「待って下さい。私が保証人になります」

幸運な事に乗り合い馬車を見かけたので、乗せてもらおうとしたのに、意地の悪い御者に乗車拒否されてしまったが、優しい神父さんに助けてもらった。

「私達を教会で雇って下さい」

「またですか・・・・私の一存では決められませんが、私の従者という事にして、教会の人達に頼んでみます」

雇って下さいと頼み込んだら、教会の人達に頼んでくれると言ってくれた。


「初めまして。神父として赴任したサトルです。これから宜しくお願い致します。この三人は私の従者のシュウゴとオルガとバサカです」

「シュウゴです」

「オルガです」

「バサカです」

何故か三人の従者を引き連れていた。

「初めまして。神父のセイコウです。こちらこそ宜しくお願い致します。私の家族を紹介します。父のミズチ、母のパイア、妻のサキ、長女のトラ、次女のアド、長男のカゼヒです」

「ミズチです。農業を営んでいます」

「パイアです」

「サキです」

「トラです」

「アドです」

「カゼヒです」


「ワシの農地の開墾を手伝って欲しい」

「力仕事なら僕に任せて下さい」

バサカが開墾を手伝う事になった。

「書類整理を手伝って欲しい」

「頭脳労働なら俺に任せて下さい」

シュウゴが書類整理を手伝う事になった。

「家事を手伝って欲しいのですが」

「家事なら私に任せて下さい」

オルガが家事を手伝う事になった。

「「「・・・・」」」

重労働で追い出す筈だったが、農地の開墾はバサカが、書類整理はシュウゴが、家事はオルガが、あっさりと終わらせてくれたので、サトルは祈りと治療に専念出来た。

「サトル様、お疲れ様です。飲み物をどうぞ」

「シュウゴ様、ご苦労様です。休憩してはどうですか」

更にトラがサトルに、アドがシュウゴに一目惚れしてしまった。

自信作なので読んで貰えたら嬉しいです。

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