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WEAK SELF.

作者:若松だんご
かつて、一人の年若い皇子がいた。
時の帝の第三子。
容姿に優れ、文武に秀でた才ある人物。
自由闊達で、何事にも縛られない性格。
誰からも慕われ、将来を嘱望されていた。

皇子の母方の祖父は天智天皇。皇子の父は天武天皇。
皇子の名を、「大津」という。

かつて祖父が造った都、淡海大津宮。祖父は孫皇子の資質に期待し、宮号を名として授けた。
壬申の乱後、帝位に就いた父親からは、その能力故に政の扶けとなることを命じられた。
父の皇后で、実の叔母からは、その人望を異母兄の皇位継承を阻む障害として疎んじられた。

皇子は願う。自分と周りの者の平穏を。
争いたくない。普通に暮らしたいだけなんだ。幸せになりたいだけなんだ。
幼い頃に母を亡くし、父と疎遠なまま育った皇子。長じてからは、姉とも引き離され、冷たい父の元で暮らした。
愛してほしかった。愛されたかった。愛したかった。
愛を求めて、周囲から期待される「皇子」を演じた青年。
だが、彼に流れる血は、彼を望まぬ未来へと押しやっていく。

ーー父についていくということはどういうことか、覚えておけ。

壬申の乱で散った叔父、大友皇子の残した言葉。その言葉が二十歳になった大津に重く、深く突き刺さる。

遠い昔、強く弱く生きた一人の青年の物語。

※ この作品は、PIXIVさまと、アルファポリスさまにも掲載しています。
一、いさよふ波の ゆくへ
2023/03/18 19:51
二、相し笑みてば(一)
2023/03/18 19:55
三、相し笑みてば(二)
2023/03/18 19:55
四、相し笑みてば(三)
2023/03/18 19:56
五、相し笑みてば(四)
2023/03/18 19:56
六、相し笑みてば(五)
2023/03/18 19:56
七、国 まほろば(一)
2023/03/18 19:56
八、国 まほろば(二)
2023/03/18 19:57
九、国 まほろば(三)
2023/03/18 19:57
十、国 まほろば(四)
2023/03/18 19:57
十一、閑話-淡海
2023/03/18 19:57
十二、海石榴市(一)
2023/03/18 20:30
十三、海石榴市(二)
2023/03/18 20:31
十四、海石榴市(三)
2023/03/18 20:31
十五、海石榴市(四)
2023/03/18 20:31
十六、海石榴市(五)
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十七、閑話-磐余
2023/03/18 20:32
二十七、閑話-伊勢
2023/03/18 20:37
二十八、かぎろひ立つ(一)
2023/03/18 20:37
二十九、かぎろひ立つ(二)
2023/03/18 20:37
三十、かぎろひ立つ(三)
2023/03/18 20:37
三十一、かぎろひ立つ(四)
2023/03/18 20:38
三十四、WEAK SELF(一)
2023/03/18 20:38
三十五、WEAK SELF(二)
2023/03/18 20:39
三十六、WEAK SELF(三)
2023/03/18 20:39
三十七、真幸くあらば(一)
2023/03/18 20:39
三十九、閑話-紀伊
2023/03/18 20:39
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