8話
―池田春菜―
春菜は元気で真面目な性格だが過去には色々なことがあった。
中学の時から元気だった春菜は裏から女子に妬まれていた。そんなある日事件がおきた。
春菜はある男と仲良く話していたそれを見られる事も気づかないまま。そして翌日学校にいくと春菜の男たらしと噂され男を弄んでいるという噂が流された。
(なんで、私はただ秋くんとはなしていただけなのに)
すぐこの噂は収まるだろうと春菜は沈黙を貫いたが数日経ってもこの噂が鳴り止まなかった。そして遂に女子に部屋に呼ばれていくとそこには数人の男がいた。
「おいおいお前本当にひとりできたのかよ!」
「はははっ馬鹿なヤツ」
「本当よね」
「バッカみたい!」
「え?」
春菜は何がなんだかんか分からずこの状況に唖然とするしかなかった。そして男が春菜に近づき頬を殴った。
他の男は春菜に近づき服をむりやり脱がさせた
「きゃあっ」
「そういう顔すんなって」
そこからは何も覚えてなかったいつの間にか気絶をして
起きたら体が痛くてそしてなんの匂いか分からなかったが
臭かった。
「なんで、こんなことに」
今日やられたことはまだまだ続くのだろうと春菜は覚悟をした。来る日も来る日も殴られ犯されたりしたが春菜は
学校に来るのは辞めなかった。幸のことは妊娠しなかったことだろう、だが、春菜は自分がされていることがよくわかなかったためか妊娠しても何がなんだかんだわからなかったかもしれない。
そしてある日また犯されそうになった所をたまたま通りがかった先生が助けてくれた。
「お前ら何してる!」
「お、い見張りはなにしてたんだよ」
「おい逃げるぞ!」
「そうだな!」
「おい!って酷いな大丈夫か?」
「だ、だいじょうぶです、慣れてますから」
「ちっいったん保健室いくぞ」
「は、はい」
それから保健室にむかい何があったのかを話して次の日には春菜をいじめていた連中は捕まった。
春菜はそれでもまた元気に学校に通いいつもどうりの生活に戻った。
そして卒業したら私みたいな人を助けるんだと誓った。
「ここが私の働く学校。頑張りましょう!」
それから何人もの生徒を助け働き初めてから2年が経つと新しい生徒が入ってくる時期になった。
「皆さんの担任になりました池田春菜です。よろしくお願いします」
「「かわいぃ!」」
春菜は容姿がいいため色んな生徒に人気だった。
(あの莎川彩月さんがアルビノの子か。私がちゃんと見守ってあげなくちゃ)
春菜はいつからかいじめられてる人の特徴などをすぐ見抜けるようになっていた。
そして始まってから夏休みになり2学期に入ると彩月さんの姿は無くなっていていた。
(私の力不足だったんでしょうか。まさか虐められているのでしょうか。でもなんで皆ちゃんと理解しているはずなのに病気のこと)
春菜はわからなかった人間はなぜ1人違うものもいじめるのかと、人間の心理は誰にも分からないのかもしれない。
来なくなってから毎日彩月の家にいって何回も話していくうちに彩月の抱えている闇に気づいた。
そして彩月の話を聞いた今までにされたことを。
それは春菜でも驚くべきことのいじめだった。
小学生や中学の の頃は無理やり日向で服を脱がされ火傷を負ったことが何回もあったり、お金を取られるのは当たり前、蹴られる殴られる犯されるも当たり前 終いには腹部に鋭利な刃物で刺されることもあったとか。
(なんでこんなに優しい子がそんな事をされなくちゃいけないのよ)
春菜は頭を抱えた自分と同じいや自分以上の体と心の傷を今まで受けていたのだと、彩月さんは本当に心が強いのだと。春菜は学校で色んな対応していた、いじめられてる人の心のケアいじめてる人の対応そしてそれが間に合わなく自殺した人も見てきたでも彩月さんは強いのだと理解させられた。
春菜は極力毎日家に来ては彩月の話を聞きどうにかいじめを無くそうとしたが3年の最後の修学旅行で楽しんでもらいたくよんだ。そして異世界に召喚された。
「んッ。よく寝れませんでしたね少し彩月さんに心を開いてもらって嬉しくて寝つけませんでした。はぁ彩月さん貴女はこの世界では自由ですよ。今度こそ私が貴方を守ります」
高橋優は宿で着替えをしていると突然誰かの悲鳴が聞こえた。
「きゃあああ!」
さすがにただ事ではないと思い剣を腰に差しすぐにら悲鳴の聞こえた方に向かった。
「これは.........」
そこには喉が切り裂かれ胸に短剣が突き刺さっている女性がいた。
「え、先生?うっ」
池田先生が殺されていたのだ、何者かによって。
「な、なんで先生が!」
「え、先生が」
他の生徒も駆けつけその光景をみた生徒は膝を震えさせ地面にへたり込んでしまった。
「まさか、勇者の先生を殺したっ事は魔王の復活を企んでいる魔族か!」
「優そうだよ私達が邪魔なんだよだから私達を殺そうとしたんだよ」
「っくそっお!」
それは全然違うのだが、理にかなっているから皆納得した、だがここで怒り相手を追うものはこの中にはいなかった。
「ふぅ一旦落ち着こう。先生は死んでしまっただけど僕達は先生の仇は絶対取らなくちゃいけないだから皇帝さまに連絡して先生が殺されてしまったこととダンジョンに潜る期間を長くさせてもらう」
「そうね、今の私たちは勝算は低いしね。」
「先生....」
「うぇーん」
「なんでだよなんで先生が」
やはりいくら勇者の称号をもっても所詮は高校生 人の死を簡単には受けいられないだろう。
この日は皆静かにダンジョンを攻略していた。
何があったかというとルーナの仕業なのだが。
「先生起きてますか?」
「んっ...///あれなんでルーナさんが?」
「だから迎えに来るっていったでしょ?」
「そういえばそうでしたね、どうしましょう生徒達には」
「それにはいい作戦がありますのでお気になさらず」
「いい作戦?」
「これを使います」
ルーナはそう言い空間を歪ませそこから出てきたの物は池田先生そっくりの人間のようなものだった。
「これって私?」
「そうですねーこれは先生の遺伝子をかりて作ってみました。本物とほぼ同じですよ」
「これをどうするんですか?」
「先生を連れていったあとなんかで傷を付けて朝に発見してもらいましょう」
「私がなんか殺されているみたいで変な気分ですか、それがいいでしょう」
「それでは行きましょう」
そうして池田先生はルーナの手を取り2人はどこかに消えていった。
そうして池田先生のしたいは生徒に発見された。
「先生が殺された理由が魔族って事で纏まりましたね。理にかなってるのでいいでしょう」
「ルーナさんは本当にすごくなりましたね」
「最初は死ぬかと思いましたが私の最強メンタルで何とか乗り越えましたよ」
「フフっやっぱりルーナさんはすごいですね」
池田先生はそういいルーナに抱きつき頭を撫で始めた。
「ちょ、先生?」
「よしよし」
「はぁ先生は私のおかあさんになりたいんですか?」
「フフっそうですねなりたいですね。それなら一生あなたを守れます」
「先生私は守られなくても強いですよ!」
「それとこれとは違いますよ!」
「そうですね」
「ルーナさんも名前を変えたんですか。じゃあ私も名前変えたいですね」
「そうですね!ここは日本じゃないんですし」
「ルーナちゃんはどんな名前なの?」
「私はですね ルーナ・ヘル・アザトースです」
「かっこいいですね!」
「なんか魔王を倒したらこんな名前になりました」
「ってえー?ルーナさん貴方を魔王を倒したんですか?」
「まぁ色々あったんです」
「そうですか」
「先生ってなんで私のことをそんなに気にかけてくれたんですか?」
「そうですね私と似ていたからでしょうか?」
「私と?」
「はい、私も中学時代いじめられていました」
「そうですか、余計なことをきいてすいません」
「いえいえ、もう過去のことですから」
「先生もしかして私達は本当に似た者同士かもですね」
「そうですね、どっちも鋼のメンタルですし」
「これからは私達は自由ですこの世界を満喫しましょう!」
「先生いいことをいうー!」
「ですよね!」
「でも、先生」
「ハイなんですか?」
「私はこの世界を楽しむために魔王と、同じくらいの存在を作ります。」
「魔王ぐらいの存在をつくるんですか?」
「はい、私達がこの世界の調停者いや神になるです」
「フフっ面白いですね!いいと思いますよ」
「先生いまではもう先生じゃなかっですね」
「そうですよ!」
「では、先生に名前と力を与えます」
「ありがとうございます。」
「先生の新しい名前はヘルナ・ヘル・アザトースにしましょう」
「いい名前ですね」
【個体名:池田春菜の名前がヘルナ・ヘル・アザトースに変わりました。それと同時に個体名:ルーナ・ヘル・アザトースが力を与えました、これよりステータスが変化します。それに伴い聖母への進化を開始します】
(名前と能力を与えただけで人が進化するなんて私がすごいのか先生に才能があったのか)
「あれなんか声が聞こえ━━」
(これは進化の眠りか。うわぁーなんか先生の周りに光の渦がで始めた。綺麗)
1時間すると先生の体は私と同じくらいに縮んでしまい
髪の色は黒から金色近い白になった。瞳の色は分からないが
進化をすると身体に影響がでるのは私だけではないらしい。
「そんな事よりも私先生に抱きつかれたままだから離れられないですね。フフっ先生はさらにかわいくなりました」
(起きた時にママっていったら先生はどんな反応をするんでしょうか)
池田先生はふざけて言ったと思うが私はこの世界での母は先生がいいと思った。母でもありともだちでもあるってのはなんかいい気がする。
そしてルーナも一緒に眠りについた。
進化の眠り:これは人の肉体の限界を迎えその殻を破った者のみがする眠りであり誰も抗えない。
人により周りにでるオーラが変わる。
聖母:聖女の最上位の存在