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スラム街の少年  作者: JYUGO
5/6

5.何でもするの

風を切る音が広大な砂漠に響いている。


ミラ「レイ!もうそろそろよ。」


レイは覚悟を決めた。


部下アドン「ナルトロス様!未確認物体が空を飛んでいます!」


ナルトロス「大方、ヤツらじゃろう。撃ち落とせ。」


アドン「了解しました。」


アドンは王邸の屋上からレイたちに対して槍を構えた。


アドン「ふぅぅぅぅ……覇ッッッッ!!」


その槍はレイたちに向かって一直線に飛んでくる。


ミラ「レイ!防御を!!」


レイ「分かってんよ。」


レイは持っていた袋にカラスの力を流して、強力な盾に変えた。


ドゴォォォォォン!!


大きな爆発音と共に煙がたった。


レイは傷一つ負っていなかった。


レイ「さて、ミラさんよ。突っ込むぞ!!」


レイとミラは力を溜め、アドンの居る屋上へと突っ込んだ。


またもや、大きな爆発音がする。


ナルトロスの目の前には、倒れたアドンと睨みつけた目で見つめるレイとミラが居た。


ナルトロス「やはりぃ、貴様らか。」


レイ「あんたを許す訳にはいかねぇヨ。」


レイはナルトロスに殴りかかるが…


部下メルゴ「させぬよぉ。」


バチィィィン!


レイ「くっ。」


レイの拳をメルゴはいとも簡単に止めた。


メルゴ「いいね、いい威力だ。」


ナルトロス「メルゴよ、こいつらまとめて始末しろ。」


そう言うとレイたちの床が崩れていく。


レイ「待て!卑怯者!俺と戦え!」


ナルトロス「儂と戦いたければ、そやつに勝つことじゃな。」


うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


メルゴ「さてさて、おっぱじめますか。」


メルゴは支柱を折り、それを削り始めた。


レイ「何やってんだ?」


メルゴ「武器を作ってんだよ。さすがに何かないと勝てないからなぁ。」


レイ「それを作るのを静かに待ってられるほど、人間出来てねぇんだわ!」


レイはメルゴに拳を繰り出したが、


メルゴ「はぁ…ちょっと落ち着けよ。」


その瞬間にメルゴは槍を作り終え、レイの腹部に槍を向けた。


メルゴ「動くなよ。」


レイ「何…?」


ミラ「レイ!しゃがんで!」


ミラは大きな支柱をメルゴにぶん投げた。


メルゴ「ぐふっ!」


ミラ「レイ!ここは私がやる。だから、先に上がってナルトロスを倒して!」


レイ「ああ、分かった。」


レイは上に波動砲を撃ち、上に向かうが、


メルゴ「そうはさせぬよ!覇ッッ!」


ミラ「打たせるかぁ!」


ミラはメルゴの懐に入り込み、(なげう)つ前に槍を蹴り飛ばし、顎を殴った。


メルゴ「はは…君は容赦がないなぁ。」


ドゴォン!


ナルトロス「ん?」


レイ「ふぅ。よぉ ナルトロス。」


ナルトロス「もう、メルゴを倒してきたのか?」


レイ「なんのために仲間がいんだ。」


レイはナルトロスを睨む。


ナルトロス「仲間か…。そんなものは要らないんじゃよ。」


レイ「てめぇに何があったのか知らねぇけどよ、俺はミラを信じてる。ミラならすぐにでもあいつを倒してここに来るさ。」


ナルトロス「そんなものはすぐに破綻するのだ!」


ナルトロスの周りに砂埃が立ちあがる。


レイ「何だこれ…!?」


地下では…


ミラ「くっ、ちょこまか動かないでよ!」


メルゴ「ハハハ、敵にやめてと言うやつがおるかい。」


ミラは右 左と攻撃を繰り出すが、躱されていく。


メルゴ「そんな単純な攻撃じゃ当たんないよ。」


ミラはメルゴの下の地面を溶かした。


ズボッ


メルゴ「なんだこれは!」


ミラ「あんたがちょこまかと速く動くなら、止めれば問題ないのよ。」


メルゴ「卑怯な…。」


ミラ「卑怯?なにそれ、私たちを聖人かなにかと勘違いしてない?私たちは何でも屋。依頼をこなすためなら何でもするの。」


メルゴの頭に2つの支柱をぶつけた。


ミラがメルゴを倒す少し前


ナルトロス「特別な力を持っているのは、貴様らだけではない。儂は砂の王じゃ!!」


レイの周りを砂の竜巻が包む。

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