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魔導機神アイギス

「『無事ですかマスター!!』」


 慌てた様子の一乃の声が聞こえる。


 一乃に安心するように声を掛け俺は、外した通信機を再度耳に装着する。


「なんの真似だ? こちらは争う気は無いんだが?」


「『『クフェル』はここで倒す。お前が何者であろうと、この星に害をなす可能性があるなら、俺はここでお前を捕縛する!』」


 話にならない。そう思い溜息をつく。


 どうやら彼らは俺たちを逃がす気はないようだ。


「そうか。なら、どうする?」


「『貴方をここで捕まえます。その後、船の方も調べさせてもらいます』」

 

 また別の声。しかし、バルドラドを渡すわけにはいかない。こいつは俺の生命線だ。


「そうか、どうしても引かないのなら相手をしてやろう。一乃、『アイギス』を出せ」


「『しかしマスター! 『アイギス』は現在修理中です。ならば『ロンゴミニアド』や『ムラクモ』それに、『アルテミス』の方が……』」


「構わない『アイギス』を出せ。バルドラドの防壁を貫けない程度なら、『アイギス』を突破するのは不可能だ。それに、六花しか目覚めていない以上他の機神では、手加減が出来ない。間違って殺しては意味がないんだ。それとも、お前は自身の『魔導機神』と俺がコレに遅れを取るとでも?」


「『ーーッ!!』」


「『良いよ一乃。『アイギス』を出しなよ。私も全力でサポートするからさ』」


 そこに聞いていたのか、六花が割り込んできた。


 そして、六花に諭され、一乃は頷く。


「『……わかりました。無理はなさらないで下さいね。……総員に告ぐ! 『魔導機神アイギス』出撃! コレより対魔導機人戦闘モードに移行する。六花と私は、マスターのサポートに入ります。コレによりバルドラドの指揮権を二葉に譲渡。……二葉、あとは任せました。『アイギス』の修理中止! 直ちに出撃させます』」


 そう言うと、一乃座っていた席が床に沈み、操舵室から一乃と共に消えた。


「『わかったわ。これより指揮権は、この二葉が預かるわ。『アイギス』出撃後、巻き込まれない様に艦を上昇。一応周りを索敵しながら見学に移ります』」


「「「「『了解』」」」」



(アナウンス)「アイギス起動。コレより『ナンバーズ』との同調に移ります。『№1一乃』『№6六花』同調開始……同調成功。アイギスと『ナンバーズ』とのシンクロ率100%。マスターシンの元へとアイギスを転送」


 すると船首に魔法陣が展開され、そこから、両腕にそれぞれ拳の方にスパイクの付いた盾を持つ、白色の騎士を模した機械が現れる。


 しかしその姿は所々損傷しており、盾もヒビが入っていた。


 すると、シンの足元にも魔法陣が展開され、シンの姿が白色の騎士の空いている胸元へと移動する。


 すぐに乗り込み、設置してある台座に立つ。すると、『アイギス』の周囲をホログラムが映し出し、コックピット内であたかもシンが船首に立っているように変わる。


(アナウンス)「搭乗者確認。……搭乗者確認完了。ようこそシン様。『魔導機神アイギス』へ」


 その瞬間。『アイギス』のツインアイが真っ赤な光を帯び、船首から飛び降りる。


 地上に着地すると、『アイギス』は腕を組む。


「掛かってこいよ。格の違いを見せてやる」


 通信機に向かってシンはそう言うのだった。

【ロボット図鑑】(シンSide)


№1『魔導機神アイギス』


大きさ25メートル。(モビルスーツ サザビーより少し小さい)


武器 両手に付いた盾のスパイク。


戦闘スタイル 徒手格闘


操縦方法 操縦者の動きによる動作連動


特徴 ダブルシールド 


タイプ 防御型


外見 フルフェイスのような頭部の額から後方に向けて一本の角が立っており、赤のツインアイがある。

   胴体も白色と、それに合った装飾がなされており、凛々しい白騎士を思わせる。

   腕には二対一体の盾がついており、それぞれが防御の為の盾。そして攻撃の武器として機能している。

   勿論二つを合わせ両手盾としても利用でき、その防御力は魔導機神の中でも圧倒的に秀でている。

   専属のサポーターに一乃と六花の二人が存在し、圧倒的な観察力と相手の通信にハッキングを仕掛けたり操作妨害など多種多様なサポートを受けられる。

   シンは相手を殺したくない時や戦闘不能にする時に使う為、他の魔導機神の中でも使用頻度は髄一である。

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