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始まりの対談(シンSide)

「凄いな、よくあんな色々付けた状態で戦闘なんてできるもんだ」


 目の前に見える見たことの無いロボットは、赤、青、黄色、緑、ピンクのパーツが合体して人形を取っていた。


「『マスター。前方の魔導機人スキャン完了。データ送る』」


「流石三森。……へぇ。動力源は不明……この構造だと、魔導機人と言うよりも、あのパーツ一つ一つが動物っていうか、生き物に近いのか?」


「『ごめん。私達だと余り調べようがない。こういうのは八音の専門。八音が起きたら調べさせてみる』」


「ん? あぁ、こういうのは八音の専門だったな。まぁ、今はこれで十分だ。ありがとな三森」


「『うん』」


 少し照れながら三森は通信を切る。


「『マスター。六花が目覚めたよ。次は七海に取り掛かるね』」


 すると、二葉から通信が入る


「丁度良かった、六花に通信を繋げ」


「『了解』」


「『はいは〜いマスター。無事目覚めた六花だよ!! 何か御用かい?』」


「六花、目覚めたばかりですまないが目の前の魔導機人の通信をハッキングしろ」


「『オッケ〜だよ。……あぁ〜これは暫く手こずるかな…一分待ってくれる?』」


「わかった。通信を一乃に繋げてくれ」


「『は〜い』」


「『なにか御用ですか?』」


「『アイギス』の調子はどうだ?」


「『バルドラドとの同調解除はもう済ませてあります。それと、先の戦闘での損傷箇所の修復が三時間ほど』」


「わかった。そのまま続けてくれ」


「『はい』」


 すると、六花から通信が入る。


「『ハッキング完了したよ〜』」


「繋げてくれ」


「『は〜い、ポチッとな』」


 すると、耳につけている機械から、声が聞こえてくる。


「『気をつけて! 彼普通じゃないわ!!』」


「『りょうかーー』」


「へぇ……普通じゃ無いとは、随分失礼だな」


「『……え?』」


 声を発すると、予想外の声に驚く男性の声が聞こえた。


「『そんな……嘘だ……嘘だ!! 私の通信システムは、超獣同士の意思疎通手段である超エネルギーを利用して作ってある! そのシステムをハッキングするなんて!!』」


 困惑する女性の声。そんな中聞き慣れぬ単語が聞こえてくる。


「へぇ……超獣って言うのか、その魔導機人。なる程、それでか、何時もよりハッキングがやり難かったのは、お陰で少し手こずったな」


「『お前は誰だ!!』」


 目の前の超獣を改めて見ていると、先ほどと同じ声が、聞こえた。


 まぁ、応えてやる義理はない。


「さぁな。何とでも呼べ。俺はお前らに名を名乗る必要性を感じない。ただ俺はこの世界の事を知る為、少し話し合いをーー」


 すると、話の途中で通信器から、砂嵐が聞こえる。


「『マスターどうやらブロックされたみたい。しばらく待ってね』」


 すると、六花から通信が入りしばらくして通信が再開される。


「『そういう事だから後はーー』」


 先程叫んでいた女性の通信に割り込みむ。


「なるほど……案外やるな。まぁ、このくらいなら直ぐにーー」


「『黙れ! 名乗らない奴にこちらから教える事なんて無い!』」


 先程の男性と同じ声が、敵意を持って拒絶してきた。


「そう噛み付くな。俺に争う気は無い」


 どうやらこの声の主は、熱くなりやすいようだ。そういう輩は嫌いでは無いが、こうなると面倒臭い。


 一応何もしない証明の為両手を上げてみる。


 しかし。


「『信じられるわけ無いだろ。お前は『クフェル』消滅後にいきなり現れたんだ。争う気が無いなら大人しく捕まってもらおうか』」


 先ほどとは違う人物の声。何より新たなワード『クフェル』


 しかし、こちらも事情がある。信用できるか分からない所に捕まる気は無い。


「お断りだ。話し合いに応じる気が無いなら、俺達は別の場所で調べるだけだ」


 これ以上話しても無駄だと分かり、艦に戻るため踵を返すと。

 

「『残念ですが、ここであなたを捕らえさせてもらいます』」


 今度は違う女性の声が聞こえた。


 そしてあたりを見渡してみると、バルドラドを囲む様に見たことない物が浮いていた。


「『解析完了。くだらない時代遅れ、魔力すら使ってない。マスター安心して。あんな物でバルドラドにダメージは与えられない』」


 三森に言われるまでも無く直感していた。アレからは魔力を感じなかったからだ。


「ふ……ふはははははははは!! この程度で俺を捕らえられると思っているなら大間違いだ! 五和やれ」


「『了解マスター』」


 思わず笑ってしまい。そして次に、脅されたからにはお返しをしなければならない。


 通信をバルドラドの操舵室に繋げ、五和に指示を出す。


 すると、すぐにバルドラドから真紅の光線が放出され、全てを撃ち落としていく。


 まさに、一瞬の出来事。超獣に乗っている者達から通信機越しに、動揺が走るってるのを感じる。


「じゃあな。もう合うことはないだろう」


(くだらない時間を過ごした)


 通信機を外し艦内に戻る為歩き出す。


 恐らくコチラの声を拾っているであろう一乃に指示を出す。


「一乃、艦を上昇させろ。光学迷彩も起動。この場を離脱する」


「『了解マスター』」


「『させるかぁ!!』」


 すると、外した通信機から叫び声が聞こえ振り向くと、バルドラドが完全に消える瞬間。目の前の超獣とやらが跳躍し、手に持つ剣を振り下ろしてきた。


 それがバルドラドに当たる瞬間、ガッキィィン!! と、バルドラドに搭載されている防壁が超獣の剣を止める。


 防壁の起動により消えていた船が姿を表す。


 すると、また通信機から声が聞こえた。


「『『クフェル』の可能性がある以上。お前は逃さない!』」


 どうやら相手はやる気十分らしい。


 改めて眼下に居る超獣を見ると、剣を構え、こちらを睨みつけている。


「ハァ……下らない」


 そう言ってため息を吐くのだった。

戦隊物見てると、良くあんな一杯合体してるのに戦えるな〜と思う。

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