表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/38

始動

矛盾点変更  

俺は、アイギスから降りると同時に気を失い倒れた。(それだと、戦隊側と会話が出来ない)


この文を

俺は、一乃達に指示を出すと、そのまま気を失った。に変更ました。11/26

 闇の中、歌が聞こえる。


 今は無き故郷の歌。


 もう、思い出すのも難しいその記憶


 その歌声に釣られ、意識は覚醒する。


「…………」


「あ、お目覚めですね、マスター」


 目が覚めるとそこは、見慣れた天井。


 バルドラドの内部に存在する医療スペース。


 そして思い出す気を失う前の記憶。


 俺は、一乃達に指示を出すと、そのまま気を失った。


「好きだな、その歌」


「えぇ、マスターが初めにくれたものですから」


 隣に座り空中ディスプレイを操作する眼鏡をかけた白衣の女性。名は


「……十月カンナ


「はい、何でしょうか?」


 名を呼ばれ嬉しそうに返事をする十月カンナ


 起き上がろうと体に力を込めるが、力が入らない。


「まだ、起き上がってはいけませんよ。長時間の戦闘による負荷が思ったより身体を蝕んでましたから」


 『魔導機神』はその特性上、操縦者と特殊な繋がりを持つ。


 『魔導機神』が傷付けば、操縦者に精神的なダメージを与える。


 長く使い過ぎれば『魔導機神』に精神を取り込まれ心を失う。


「はぁ……いくらマスターが『神人かみびと』に近いと言っても、連日の『魔導機神』及び『神術』の使用。必要だったとはいえ、あまり無茶はなさらないでください。一乃が泣いてましたよ?」


 十月カンナは、ディスプレイを横にスライドし消すと、読書を始めた。


 ドタドタドタっ!!


 キキィーーー!!


 バンッ!!


 医務室の扉が勢いよく開いた。


「ちょっと! マスターが危篤ってマジな訳!」


 はぁ……騒がしいのがやって来た。


「はぁ……。八音、貴女も目覚めたばかりなのですから、暫く安静にしなさいと、指示を出したはずですが?」


 パタンッ。と、本を閉じ、ジロリっと、睨みつける。


「うぐっ……。だ、だって、マスターが苦しんでるって──」


「そんなデマを、誰が言ったのですか?」


「三森が」


 あ〜。あいつの仕業か。

 

 どうやら三森が、また、八音をからかって遊んだようだ。


 しかし、今回ばかりは看過できないな。俺じゃなくて十月カンナがだが、


「すみませんマスター。暫く席を外します。八音、マスターから目を離さないでください」


 本を棚に戻し、椅子から立ち上がると、十月カンナは、スタスタと、部屋から出て行ってしまった。


「…………」


「…………」


 さて、取り残されたが、何を話せばいいのやら。


「……体調は大丈夫なわけ?」


 ポツリと、八音が話しかけて来た。


「あぁ、だいぶマシにはなっただろうが、十月カンナが云うにはあと数時間はこのままだそうだ」


「そう……なんだ」


 また無言の時間が訪れる。


「バルドラドと同調させたんだってな」


 その一言に、八音は怯えたように一瞬だけビクッと震えた。


「なに、悪いわけ?」


 すぐに気を取り直して、いつもの強気な口調で返す。


「いや、お前達にその選択をさせたのは、俺が弱かったからだ……すまなかったな」


 本来なら頭を下げるのがベストなんだろうが、生憎と体を起こすことが出来ず、仰向けのまま謝罪する。


「っ!! ばっかじゃないの! そんな事で何でアンタが謝らなくちゃならないわけ! あの時はそんな余裕も無かった癖に、傷だらけでボロボロになりながら戦ってたアンタにあれを受け止めさせてたら、いくら『アイギス』でも、それこそ一貫の終わりだったじゃない!」


 一瞬で怒りで顔を真っ赤にさせ、八音は喚く様にまくしたてる。


 確かにあの状況で魔力波動砲を受けていれば、いくら『アイギス』といえど大破は免れなかった。だが、本来一乃を含めたナンバーズ全員は、バルドラドとの同調を過去のトラウマにより忌み嫌う。守ると誓った側としては自分の不甲斐なさに怒りが湧く。


 今だって八音は、気高く振舞って入るが、僅かに手が震えているのがわかる。


 それをさせてしまったのは、他でない俺の責任だ。


「それに、私は後悔なんてしてないわよ。六花も七海も私も九雷も十月カンナだって、自らの意思でやった事だから。絶対にアンタが皆を護ってくれるって信じてたから」


 八音は真っ直ぐと俺の目を見ると、優しく、なにより、確かな信頼を載せて断言する。


「後悔なんてしない。だって、ここを守れたんだから。私達の居場所を、アンタの帰る場所を守れたのだから。だから、謝らないで、私達にそんな情けない姿を見せないで、何時もの様に毅然とした態度で、ふてぶてしく私達に命令しなさいよ。あの時みたいに、俺について来いって言いなさいよ!」


 最後の方になるに連れ、八音の目からは涙が溢れてくる。


「ふっ……はっ、ふっはははははは!! あぁ、そうだ。確かに、俺らしくなかった」


 そうだ。こんな事はもう辞めだ。いつまでも弱気になっている自分におかしくて笑いがこみ上げてくる。


「わ、笑うんじゃないわよ!」


「いや、すまんな。お前を笑ったわけじゃないんだ」


 あぁ、そうだ。後悔はした、なら、行動を次に移らなくてはならない。どうすれば、コイツ等を守れるのか、これからの事を考えないといけない。弱音を吐いてる暇なんてあるわけ無いんだ。


 感情の高ぶりに合わせ魔力が込み上げてくる。


 動かなかった四肢に力が込み上げてくる。


 さぁ、行動を始めろ。立ち止まる暇なんて、後ろを向く暇なんてないぞ。


「ちょっ! まだ起きちゃだめだってば!」


 八音の静止を振り切り、ベットから立ち上がる。


 近くに掛けてあるコートを羽織り、何時もの様に、指示を出す。


「この世界について調べるぞ。あんなアンバランスな物があったんだ。それに、解析は得意だろ?」


 ニヤリと笑いかける。


 そんな俺を目を見開きながら口をあうあうとパクパクさせていた八音だったが、


「あぁーーもう! えぇそうよ! もちろんよ。解析において私の右に出る者は居ないわよ!」


 涙を拭き、八音は何時もの様に強気に笑った。




 



 その後、戻って来た十月カンナに三人揃って(三森含む)怒られたのは数分後の事だった。

それぞれのナンバーズの関係は、1,6 2,7 3,8 4,9 5,10がそれぞれの魔導機神に適合する魔導核を持っており、1,10 2,9 3,8 4,7 5,6が姉妹機となってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ