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プロローグ

ふとしたきっかけで思い付いてしまった……

「コレで最後だ!! 行くぞ皆! 必殺!!」


 いくつもの『超獣』と呼ばれる機械が合体し、ゴテゴテしているロボが、その手に持つ剣を虹色に光らせ振り上げる。


「「「「「「「超・超獣剣!!」」」」」」」


 背後に付いている全てのブースターが火を吹き、異型の怪物へと突進する。


「ヌオオオオオォオオォオオォオ!!! オノレ、チョウジュウジャー!! コレデオワリダトオモウナ!! ワレガタオレテモ、ワレラ、「クフェル」ハフメツナリ!!」


 すれ違いざまに怪物を斬り捨て、ロボは剣を数回振ると腕に付いた鞘へと納刀する。斬られた怪物は、その斬られた箇所から虹色の光に呑まれ、最後の断末魔を上げ跡形も無く消滅した。


 全てが終わると、巨大な怪物とロボの戦闘によって傷ついた街は、何事も無かったかのようにその痕跡は元に戻っていく。


 ロボの方もそれを確認すると全てのパーツが分裂し、何処かへと消えていく。


「あ〜ん。モグモグもぐ。相変わらず、何度見ても原理不明だな」


 そして、ビルの屋上でそれを見ていた、黒の外套がいとうに身を包んだ男は、復元された街を見ながらリンゴを齧り隣に居る着物を着た少女へと話しかける。


「えぇ、私達の使う時空間魔術に酷似してますが、一つの街を復元する程の規模となりますと、それこそバルドラドの全機能。そして、私達『ナンバーズ』とバルドラドに搭載している五機の『魔導機神』の魔導核を持ってしか不可能です」


 ジッと、『超獣』の消えた方を見ながら少女は眉をひそめる。


「まぁ、いいさ」


 そう言うと、男は立ち上がり少女の頭を撫でる。


「それじゃあ、見学も終わった事だし帰るか」


「はい!!」


 頭を撫でられた少女は満面の笑みを浮かべ頷くと、両手を前に出す。


「開けゴマ!!」


 突如空間が縦に割れ、その向こうにはカラフルな壁紙の部屋が見える。


「何だそれ?」


「この世界に古くから伝わる魔法? とやらの呪文だそうです」


 男は苦笑するとまた、少女の頭に手を乗せ、開いた空間の中に入って行く。


 少女もその後を追い中に入ると、空間は、何事もなかったかの様に元へと戻る。



「「「「「「「「「カンパーイ」」」」」」」」」」


 とある一室にて十人の人物が、豪勢な食卓を囲い祝杯を上げていた。


「いや〜今回も危なかったなリーダー」


「あぁ、だけど、誰も怪我がなくて良かったよ本当」


 緑のジャージを着た青年は、リーダーと呼んだ青年の肩に手を回し笑う。


 リーダーと呼ばれた青年は苦笑しながらも頷くと、この場にいる全員の顔を見て一息つく。


「まったく、心配性なのよ牙炎がえんは、あの程度の敵に私達が遅れを取るはずないじゃない」


浅黄あさぎの言う通りだ牙炎。あの怪人は『クフェル』の中では下の方だろう。そんな奴に手こずってる様では、あいつ等のボスになんか、勝てるわけ無いからな」


 すると、二人の男女が側によってくる。


「だけど、青。あいつ等も最初の頃より強くなって来ているはずだ。何時までもこの程度だなんて保証はない」


「ですが、それは私達も同じです」


 更に、ワンピースを来た女性が、料理を盛ったお皿を持ってやって来る。


「桃香……」


「それに、超獣神もパワーアップしたではありませんか?」


「そうだぞ、牙炎。俺ら二人もお前らと合流した。「クフェル」の奴等なんかには負けないぜ!!」


 金髪の男と、シルバーのメガネを掛けた男性も寄ってくる。


「金時……銀時」


 皆の顔を見ながら牙炎は頷くと、笑みを浮かべる。


「あぁ、俺達は負けない。「クフェル」の好きになんかさせないさ」



「そのいきだリーダー!!」


 牙炎の宣言に六人が沸き立つ中、白衣を着た女性が手を鳴らし、皆の意識を自分へと向ける。


「やる気がある中悪いんだが、報告が入った。どうやらあんた達が戦ってる数百メートル先で、()()の姿を衛星が捉えた様だ」


 白衣の女性の言葉に、金時と銀時以外の五人が固まる。


「幸い今回は何もせずに消えた様だけど、側にはいつもと違う少女の姿が目撃されてる」


 白衣の女性と牙炎達が固まるのを見て、金時と銀時は首を傾げる。


「おいおい、一体ヤツってのは何なんだよ?」


 金時が尋ねると、牙炎はゆっくりと口を開いた。


「ヤツは……俺は……いや、俺達は。ヤツ……アイツ一人に……手も足も……出なかったんだ」


 牙炎が重々しい口調でそう言うと、金時と銀時は、目を見開いて驚愕するのだった。




短編にするつもりだったけど、まとまんなかったから仕方がないね!! ブクマ増えると投稿間隔が速くなるかもよ?

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