第9話 「眷属」
人型に戻ったディスペラード達は、魔術師カトレアを放置し始めた。
「私を…どうするつもりですか…」
ドルグバニアを滅ぼしてしまった時に、そのまま持ってきてしまった、魔術師カトレアは、未だに心が折れた状態にあった。
「どうするもなにも…どうもしないよ」
「たしかに、この女に、利用価値などありませんしね」
「コイツ、どうするよディスペラ」
「人形にしちゃお〜♪」
「駄目よ、プレジャー君」
「拷問……快楽…得る…/////」
「死天秤に架けて価値を決めましょうかね」
カトレアは、国が滅んでしまったことに絶望している訳では無かった、神話にしか、おとぎ話にしか語られなかった感情者達が目の前にいるという事実によって、心が折れてしまっているのだ。
「まぁ、とりあえず…ここに国を作るか!」
「「「「「「おぉぉ!」」」」」」
ディスペラード達は、天空の大陸に行く前に、大地に国を作り、そして、天空の大陸に行くことにした。
「「「「「眷属創造!」」」」」
そう叫ぶと、それぞれ感情者の紋様が身体に描かれた男女が、2ペア創られた。
そして、生まれた直後に交尾をして、2日後子供が3人生まれた、そして、最初の男女がその眷属たちの王としてまとめ始めたのだ。
「いい感じだな」
私は、そう言いながら眷属達の事を入念に観察をした、しっかりと自分の仕事を果てしているものが多いと思った。
畑を耕す者
家を作る者
交尾をする者
狩りをする者
見回りをする者
等。
「ディスペラード様!」
1人の眷属が、話しかけてきた。
私の事をディスペラード様と呼んでいた、つまり、王よりも、立場が上だと直感的に分かったのだと思われた。
「矢を撃て!!!!」
ヒュんひゅん!
ぐぎゃああああ…。
「よし!肉を運ぶぞぉ!」
「「「やったァ!!」」」
そんな風景を眺めながら、ディスペラード達は空の大陸を探す旅に出ようとしていた。
だが、ドルグバニア王国が滅んだ事は、各国の王にも伝えられており、その時現れた存在を各国の王は、恐れた。
それが…「絶望の死人龍 ディスペラード」を。
「よし!皆、出発だ!」
「「「よぉし!!」」」
そんな事になっているとはつゆ知らず、皆と掛け声を上げながら、進み始めたギルド エルトネア、さぁて、次の街はどこになるのか…楽しみですね。
to be continued
今回は、すこし少なめに書いてます。
手が少し痛いもので汗