第4話 「ランブルの危機」
ランブルに着いた、ディスペラード達は、噴水の前に立っていた女性の下まで行った。
「やっと会えましたね…、ディスペラ様♪」
ああ、やっと、やっと会えた、彼女に。
「あぁ、そうだな、ラビュー」
そして、2人も。
「久々だぜ、ラビューちゃん」
「お久しぶりです、ラビューさん」
彼女の名前は、ラビュー・ディスペル・プリズナー。
「恋愛者」と呼ばれる「エルトネア」の1人、種族は人魚、種類は海月姫、海月種の最高位種族である。
ちなみに、私は、「絶望者」、フューリーは「憤怒者」、フィアーが「恐怖者」と、呼ばれている。
「ラビュー、君は、入院していたのだろ?何故ここに居るんだ」
彼女は、体が弱く、入院を余儀なくされていたはずだった、だが、何故ここに、ここの世界に来てるんだ。
「分かりません…、気付いたらここ、ランブルの街にいまして」
「そうか…」
転移されるのは、革命を起こした者、又は伝説、神話に語られる事をした者…なるほど、ゲームを起動しなくとも転移させられるのか…、これは厄介だ。
「とりあえず一緒に行かないか?仲間探しをしていてな。」
「ええ、一緒に行きたいです、ディスペラ様」
こうして、ラビューに会い、エルトネアの仲間がだんだんと集まってきた。
「あ、そういえば、ディスペラ様、私の所にプレジャー君が来てましたよ、そのうち戻って来るんじゃないでしょうか。」
「あぁ、戻って来たぞ、アレだろ?」
私は指を指した
遠くから叫びながら走ってくるのが見える、顔が半分で別の顔をしていながらも言ってる事は同じで、思ってることも同じように見えた奴はそのまま飛び込んできた。
「ディスペラ様!!♪」
ガシッ
ドシャァ
「ぶベッ」
掴んだ瞬間に後ろに倒れた、私の上で、プレジャーは、私の体を撫で回していた。
「ディスペラ様だ♪ディスペラ様の体…うへへ♪」
スリスリ
「こら!やめんか!」
「あ、久々です♪ディスペラ様♪」ニコ
スリスリ
と、無邪気な笑顔を見せながら私の体をずっと摩ってるこいつは、「エルトネア」の1人「歓楽者」と呼ばれているこいつの名前は、プレジャー・ドール、種族は、ドールエンペラー(人形の帝王)、人形種の、最高位種族である。体は球体人形になっている。ちなみに男の娘である。
「うへへ…♪」
サスサス
「くすぐったいだろ!やめんか!プレジャー!」
「え〜、久々だからサービスサービス♪」
「サービスは、しない!というかそういう言葉どこで覚えた!」
「まぁまぁ、ディスペラ様、プレジャー君も心細かった見たいですし、大目に見て上げてください。」
まぁ、たしかに、こいつはまだ子供、大目に見てやらんことは無いが…。
「はぁ///うへへ…♪///」
「ひっ…?!」
顔が蕩けてやがる…。
そんな事を30分位続けていて、やっと退いてくれたプレジャーに、改めて挨拶と、この世界のこと、転移した理由などを説明してやった。
「なるほどぉ…難しくて分からないですね♪」
「まぁ、あまり気にしなくて良いんじゃないか?」
「そうですね♪ディスペラ様にも会えましたし…♪」
サスサス
「こら!」
「あはは♪」
また、摩ってくる、プレジャーに怒りながらも、ちょっと嬉しい思いになる私は、照れながらも頭を撫でてやった。
そんなことをしていると…。
カンカンカンカン!!!!
警報が、鳴り響く。
「ドラゴンが!…ドラゴンが来たぞ!」
外から兵士が大怪我を、してやってきた。
私は、その兵士の下まで駆け寄る。
「大丈夫か!」
「あ、あなたは……アンデッド…?!」
兵士は、私を見て剣を構えようとしたが、力が入らないのか、剣を握れないでいた。
「落ち着け!今は戦う相手が違うだろ!」
「なにを…。」
「女神の癒し ホーリーライトニングヒール」
最高位の回復魔法、「女神の癒し ホーリーライトニングヒール」は、死んでいる対象にも効果を発揮する、最高位の回復魔法である。
MP消費が激しいため私の種族、Overlordでないと使えないため、この魔法を持っているのは私しか居ないほどだ。
「アンデッドが…回復魔法を…!?」
「アンデッドと呼ばれるのは好きではない、私の名は、ディスペラード・ブラッド・ヴェッセル・クラウン、ギルド「エルトネア」の総帥だ、ディスペラと呼べ」
「分か…た…」
ガクッ
「気絶したか…」
意識を失った兵士を私は、優しく地面に置き、ドラゴンが、いる門の外へと歩き出した。
スタスタスタ…
「私が……仇をとってやろう…。」
私は、ドラゴンと対峙した…。
「さぁ…殲滅だ!」
「神格魔法…新羅改竄!シーラアルター!!!!」
ディスペラードの戦いが今始まる…!