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SILLA ALTER  作者: 春ノ咲サクラ
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第2話 「3年ぶりの再会」

王都に、向かっていた、ディスペラード達は、リベルトからこの世界の事を聞きながら、歩き出した。

「皆さんは、人間に対して敵意は無いんですか?」


私達にリベルトはそう聞いた。

「無いな、だが、人に対する考え方はアンデッドのそれに近いな」

「そうなんですね…。」

確かに、このアンデッドの体になってからは人に対する敵意らしき感情が湧いてるのは実感して分かる、だけれど、それだけだ、私は人の方から敵対しなければ手を出さないようにしているから。


「リベルト…だっけか?お前は俺らに敵意は無いのか?」

フューリーがそう聞いた。

「最初は、ありましたけれど、今はまったく無いですよ?」

ちょっと嬉しいと思った。


そして、歩きながら、この世界の事を教えて貰った。

この世界は「SILLA ALTER」で間違い無いらしい、今、私達がいる所がシースル王国領土の草原との事、他に、南には水の国 聖法国ランブル、北には氷の国 帝国フリズム、東には土の国 連盟国セント、西には火の国 王国ドルグバニア そして、中央のここが 光の国 王国シースルだそうだ。

私は、聞きたい事があったから、リベルトに聞いた。

「リベルト、空の大陸を知っているか?」

「え、ええ、あの神話のですよね?」

神話?私は思ってもみない返答をリベルトから帰ってきたことに驚いた。

空の大陸、「SILLA ALTER」で、私が作った大陸だ、それがこの世界では、神話として語り継がれていた。


色々と話を聞いてる間に、リベルトが言った。

「あ、皆さん、着きました、あれです!あれが王都シースルです」

と指を指してる方向を見ると、龍の骨だろうか、それを囲むように建てられた大きな城壁が見えてきた。

「おぉ…ここが王都シースル…。」

「大きい城壁ですね」

「でけぇなぁ」

私達はそんな反応しか出来ないほど大きい城壁なのだ、フューリーといい勝負だろう。


「とまれ!」


そう言われ、前を向くと、槍を構えた兵士たちが怖い顔でこちらを睨んでいた。

「貴様ら、モンスターが何の用だ!」

そう、叫ぶ兵士の前にリベルトが行き説明をしてくれた。


「そうだったのですか…、申し訳ございません。

どうぞ、お通り下さい」

「すまない、私達がこの姿だから手間を取らせた」

「構いませんよ、それに、王立騎士長様と御一緒なので、安心ですし」

「ハハハ…」

それは、私が暴れるかもしれないということか?そうなのか?

心の中でそう語りかけながら、大きな門を通ると…。


「「「おぉぉ!!!!」」」


3人でそんなリアクションを取り、感動した、見た事のある、建物、食物、武器、店の数々、それに、冒険者と呼ばれる存在を見たからだ。


「ここからは馬車で行きます」

リベルトがそう言い、馬車を引っ張ってきた。

「これは…王家の馬車じゃないのか?」

私が驚きながら聞くと。

「ええ、そうですよ、普通の馬車では、王に対して失礼になってしまいましょうから」

「は、はぁ(苦笑い」


少し焦りながらも、馬車に乗り、王城へと向かった。


少しして、王城に着き馬車から降りた私達は、待合室へと、案内された。

メイドの方が、

「こちら、シースルの名物レチルの実のパイでございます」

と、説明しながらお茶を入れてくれた、とても、いい匂いだ、だが…フューリーは、まだ良いのだが、私とフィアーは食べれるのだろうか…。

たしかに、アンデッドの体になってからは、あまり腹が空くような事は無い、だが、今になって気付いた、凄く腹減ったと。

「いってみましょう、ディスペラ様」

「あ、ああ…」

2人で気持ちを落ち着けながら、合図をして一気に頬張った。

「「パクっ!」」


次の瞬間、口の中に芳醇な甘みとレチルの酸味がいい具合に広がった、凄く美味しい!ただそれだけの気持ちが広がり、私達の顔はだらしなく惚けていただろう。

顔の皮膚は無いのだけれど。


そうして、味を堪能していると。

ガチャッ

と、ドアが開き

「皆さん、準備が出来たそうですので、行きましょう」

と、リベルトが言いに来た。

「さて、会いに行くか、3年ぶりに」

「3年?」

私の意味不明の言葉に首を傾げるリベルトを無視して、玉座の間へと足を運んだ。


「王様、客人をお連れ致しました。」

「ああ、分かった通せ」

「はっ!」


王は、気になっていた、リベルトの連れてきた客人を、聞いた話では、異種族だとの事だ、異種族とは戦争を続けているため、客人を寄越すはずが無いからだ。

王が、考え事をしているのを、他所に、客人が目の前まで、来た。


「久々だな、シースル王、いや、ギルド「ラビリンス」のギルドマスター、サーキンス」

「あ、あなたは…ディスペラードさん!」



王と彼の者との関係はいかに…。



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