第10話 「連盟国セントへの道のり」
ドルグバニア王国を出てきた、ディスペラード達はドルグバニアから結構離れたところに、国を作ることを提案、眷属たちにを創造し、国を作ることを命令した。
そして、連盟国セントへの歩みを進み始めたのだった。
眷属達に国を作らせ、私達は、新たな国へと歩み始めた、次国は土の国、連盟国セント。
「休憩にするか?」
「する〜♪」
「よっしゃぁ!」
相変わらずな、プレジャーとフューリーを横目に、他のみんなも、同意し、キャンプの準備を始めた。
今日の晩御飯は、アースゴートの燻製、レリムの実のケーキ、レングのパイである。
「かぁ〜…!美味い!」
モグモグ…
「美味しい〜♪」
パクパクパク…!!♪
アースゴート…岩山羊か…皮は硬くて、食べられそうもないのだが、中の肉は相当なものだ、柔らかすぎて口の中に入れた瞬間に溶けて消えてしまう、その時に口いっぱいに肉汁と最高の味が広がる…美味い。
「おぉ…レリムの実のケーキもいけますね♪」
モクモク…。
「ええ、私が作ったのよ?当たり前でしょ。」
「ラビューの姐さん、最高でさぁ!」
バクバク…
レリムの実は、味が無いことで有名だ。
だが、採る時期さえ、間違えなければ味があるレリムの実を食べる事が出来る。
この世界の人達や、SILLA ALTERのプレイヤー達は気づかなかった事実なのだ。
「レング…の実…美味しい♪」
パク…パク……
「そうだな♪ペイン」
「…うん」ニコッ
レングの実…植物モンスターのレングスから採れる最高位の食材か…。
確か、フィアーが栽培していたっけな…。
皆食事を済ませ、それぞれの眷属を見張りに立たせ、私達は、睡眠に入った。
いろいろな事があった…、
異世界に転移され…
仲間と会い…
プレイヤーにも会い…
国を滅ぼし…
国を作り…
私達の冒険は、まだまだ終わらないみたいだ。
朝になり、私達は、旅支度を整え、またセントへと歩み始めた。
「ん?ディスペラ様、アレでは無いでしょうか?」
フィアーが指を指す方向を向いた、土の魔法で作ったゴーレムが城壁前を取り囲み、何故か私達に槍を向けていた。
「あ〜、ドルグバニアの事が広まったか…」
「どうするよ、ディスペラ」
ん〜、無駄な戦闘は好まないんだがな…。
かと言ってそのまま行こうとすれば攻撃してくるしな。
…………よし!
「強行突破だな!」
「そうこなくっちゃな!」
「ええ、これこそエルトネアの方法です」
皆も同意してくれた、そして、連盟国セントの門前に居た冒険者に名乗った。
「私は、ギルド「エルトネア」のギルマス、
絶望者、ディスペラード・ブラッド・ヴェッセル・クラウン!
ここを通させてもらう!」
「…断る!」
「分かっていたさ…なら、全感情者達を倒してみよ!」
私達は、冒険者、兵士ディスペラードそして、王や姫さん達が居る前で、本来の姿になった。
「さァ……カかっテこい!!!!」
ディスペラード達の戦闘がまた始まる…。