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「大山先生、ここに呼ばれた理由おわかりになりますね」


 湘南高校田中理事が彼を見上げながら冷たく言い放つ。


「いや.全く分からないのですが」


 理事の目を見ながら答える。


 四軍に宛てた通知と、あるレポートが理事長の机に置かれた。


「生徒に発奮させるためです」


 青ざめた声で答える。机がバンと悲鳴を上げる。


「一歩譲って生徒のためだといたしましょう、しかし、この通知は野球部員一部にしか伝えていないですよね。しかもこのレポートをみてもう一度同じ事が言えますか」


 レポートには四軍全員が赤点を回避していることと、彼が受け持つ一軍の赤点選手の名前がずらりと挙がっていた。


 成績度外視で引き抜いてきた選手も多い。それは理事長も承知のはずではあるが、この行為は完全に悪手であったことを理解する。しかも四軍の成績はずば抜けて高い。


「保護者からこの報告があったときの私の立場を考えてみてください!」


 真っ赤になった理事の顔を見て平伏しそうになる。


「あなたをこの学校に招いたのは学力を高めるためではありません、甲子園に行くことが仕事です」


 直球でいわれてしまうと返す言葉はもう無かった。


 「こんなことはもうしないでください」


 彼女はシッシッと手を振り大山の退出を促した。

お読み頂いてありがとう御座いました。

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