18‐5 終わり
「うまく行きそうですかな?」
その境目であちらの世界の神が聞いてきた。
二度目の出会いに神様は嬉しそうに。
「さあ、どうかしら」
と微笑みを浮かべながら答えた。
神様は目を瞑る。
神様にとって一瞬にも満たないささやかな時間だったが、楽しい時間であった。
「無の神をどうにかしなければ、何時まで経っても解決には至らないから」
「でも、良い方向に向かっているのですよな?」
「ええ」
神様はそう言って、すぐ隣に寝転ぶ、海の神に目を向ける。
「私と彼たちの仲を改善するのが当分の目的かしら。そのためにもあの子には頑張って貰わなくちゃいけない」
「それなのに海の神は殺すのですな」
「殺すべきなのよ。殺せば、記憶を消すことができる。悪い記憶をね」
「それはこの男に任せるべきことなのですかな? あなた一人で十分だと思いますが」
「私に出来なくて、あの子に出来ることがあるのよ。私の力にはいろいろと制約があるから。殺せるのは海の神ぐらいなもの。他の神には手を出せない」
「なるほど」
あちらの世界の神は理解するとではと海の神に目を向ける。
「この神は今から記憶が改善されるのですな」
「ええ」
海の神は後継者に手を出した。
他の神は決してそんなことはしない。
だから神様は手を出せない。
「海の女神は浮気になるから無理として、今の女神候補は女の子四人か。あともう三人ほど欲しいところね」
「めぼしは着いているのですかな?」
「月の神とかどうかしら?」
「そう言えば、月の神はこちら側よりでしたな」
「ツンツンしてるけども、悪い子じゃないわ」
そう言って、神様は楽しそうに後継者の男を見守る。
意味がなければ違う世界から男を呼んだりはしない。この男を後継者に選んだのは意味がある。
だから見守る。
あの男はもう一人の創造主なのだから。
この作品はこれで最後になります。
今までありがとうございました。




