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18‐3 太陽の神

「奴が現れた」

「害が現れた」

「我らの他に」

「神が現れた」

「それは創造主」

「それは有の神」

「それは破壊神」

「それは創造神」

「どうするべきか」

「対処するべきか」

「我らが神の王よ」

「お答え頂きたい」


 火の神、水の神、土の神、風の神。

 彼らは自信の生みの親であるそれが、自身たちに干渉を始めたことに恐怖を覚えた。

 太陽の神は自身の熾天使があの男の下に付いたことに怒りを覚えたがそれは一時のこと。同じように海の神が殺されたことに恐怖を覚えた。


「奴に敵う術を我らは持っていない」


 太陽の神は言った。

 創造主は殺せない。

 それはその後継者である男に対しても同じであり。

 しかしながら、殺したいという憎しみが彼らから消えることは決してなく。


「こうなるとは予想外だ。人の神として我らは天界に立ち続けてきたが、もう限界かもしれない。我らは、今すぐにでも戦争の準備を始めなくてはいけない」


 太陽の神は言う。


「幸い。敵の敵は味方だ。我らには多くの味方がいる。月の神。陸の神。空の神。光の神。闇の神。無の神。何よりも闇の神と無の神がこちら側にいることが大きい」


 人があがめる神は太陽の神、そして光の神である。

 そして人以外があがめる存在が月の神。

 その中でもスライムに限り崇める存在が闇の神。

 闇の神はスライムを作った存在。この世界に闇を振りそがせる存在。そして太陽の神、あるいは光の神を強く光らせる存在。故にスライムを作り人々を殺させる。それを太陽の神、光の神に人々を守らせる。

 彼らは共存する存在。

 闇もまたなくてはならない存在だから。


「戦争だ。我らと奴らとの。まだ策はある。そして知恵を絞り、奴らに一矢報いるのだ」


 太陽の神の言葉に四人の神は席を立ち、そうだと拳を天に向けた。

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