表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/92

15‐2

 久々の再会である。

 嬉しい反面、どこか恥ずかしい。

 いつぶりだろうか?

 日にちなんか数えていないから分かるはずもない。

 リリエルの魔法を借り、フィナさんの家を特定した俺はフィナさんの家を訪ねることにした。あまり深い意味はない。ただ何となく、会いたくなったからだ。

 あの日。無の神と出会い、無の神から一つのことを教えてもらった。あなたを後継者に選んだ神様はこの世界を滅ぼすつもり、だと。

 それが本当かどうかは分からない。だから少しでも神様の手がかりを手に入れるために俺は海の女神たちと旅をすることに決めた。

 リリエルを傍に、俺は深呼吸をして、静かにフィナさんの屋敷の扉をノックした。


「どちら様でしょうか?」


 そう言って出てきたシンシアさんに俺は笑みを浮かべて。


「やぁ、シンシアさん」

「あなたは、どうしてここに?」

「久々にフィナさんに会いたいなと」

「待っていてください」


 シンシアさんは駆け足で戻っていった。

 しばらく待つと、フィナさんとレナちゃんが今度はやって来た。レナちゃんもいるとは思いもしなかった。

 この二人がどういう関係か分からないよな。


「あなた様!」

「フィナさん、お久しぶりです。レナちゃんも」

「どうして?」

「さあ、何となく挨拶に来た感じ?」

「挨拶とは? とにかく中に入ってください」


 フィナさんに中に案内される。

 連れてこられた応接間で、フィナさん、レナちゃんと向かい合う形で座る。シンシアさんが紅茶を持ってくる。


「良かった。また出会えるなんて」


 フィナさんはそう小さく呟いた。


「それで挨拶とは?」

「これから、旅に出ようと思って」


 フィナさんとレナちゃんは目をまるくした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ