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14‐3

 月の神の天界から帰ることにした俺たちが扉を開け外に出るとそこは湖からだいぶ離れた所だった。

 そこで海の女神が俺に聞いてきた。


「そうちゃんは天界に帰るの?」

「まあそうなるかな」

「ふぅん」


 どうしてそこで海の女神がそんなことを聞いてきたのか俺には分からなかった。

 というか、よくよく見なくても、神様方、皆綺麗だよな。

 無の神は容姿を変えられるらしいから、真実の姿は分からないけども、月の神も海の女神も。やはり神になる存在は容姿が良くないといけないのだろうか。

 まあ、不細工だと人間から信仰なんて集めれそうにはないけども。

 無の神の姿形を変えるを聞くと、もしかしたらほとんどの神の姿形は作られた物なのかもしれない。

 整形?

 そう考えると何だかなぁ。


「ねぇ、そうちゃんに頼むのはどう?」

「頼む? 何をですか?」


 なんて考えていると二人してコソコソ話を始めた。

 聞こえていますよ、なんて無粋なことは言わない。


「海の神が何時迎えに来るか分からないから、そうちゃんにお願いするの。創造主様相手なら海の神も手だし出来ないでしょ?」

「ですから何を。それに、それはどうでしょうか。自分の妻を取られて、海の神が怒らないはずがありませんし」

「大丈夫。大丈夫。多分だけども、海の神よりもそうちゃんの方が強そうだから」

「そういう問題では」

「聞こえているぞ」


 リリエルが無粋にも二人の会話に入った。


「一体ご主人様に何を頼むおつもりか」

「さっきから気になっていたけども。あなた、相手に合わせて言葉遣い変わりすぎじゃない? その言葉遣い私だけだよね?」

「貴様は元人間だからだ」

「でも今は、女神様よ。知ってる? 神様の妻なのよ? めちゃくちゃ偉いのよ」

「まあ、リリエル。そんな汚い言葉遣いをする相手じゃないと思うぞ。うん」

「分かりました。ご主人様がそうおっしゃられるのでしたら」


 リリエルが渋々と頷く。


「それで何を頼むつもりですか? 海の女神様」

「まあ、私は寛大だから許しましょう。そうちゃん。一つお願いがあるのだけれども」


 海の女神が俺の手を取った。


「私の旅の護衛をしてほしいの」

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