1-5
1-5までがあらすじです。2-1からが本編と思ってください。
2-1からヒロインが出ます。
衣食住の問題がなくなると、次は退屈な点が気になりだした。
暇だ。とにかく暇だ。
何となく物を作ってみるが、ボードゲームみたいなものは作れるのだが、電子物は作れないみたいだ。おそらく、俺が中身を理解していないのが原因だろう。
そのため、複数人用のボードゲームを一人で遊ぶ羽目になる。
まあ、面白くない。
すぐに飽きる。
「そう言えば、天界の外はどうなってるんだ?」
何て呟いて、俺は天界の端に行ってみる。
上は空。下は雲。だいぶ上空に天界はあるみたいだ。雲のせいでしっかりと地上が見えない。
地上に降りてみたい。
ふと俺は思う。
何もない天界よりも、人溢れる地上の方が楽しいに決まってる。
よし、行こう!
思い立ったが吉日だ!
「でも、どうすれば良いんだ?」
落っこちてみる?
凍死して、餓死寸前の次は飛び降り?それはダメだ。痛いのは嫌だ。
神様なら死ななそうだが、まだ力がうまく使えないからな。挑戦はやめておこう。
そうなると、地上へ降りるための道具を作れば良い。
考えろ、俺!
「エンジンは作れないから、グライダーみたいのを作れば良いのか?」
でも、羽がついていれば良いわけじゃないだろ?
羽の角度だったり、それにグライダーが着地する平らで広い場所が必要だし。
「だったら、パラシュートが一番良いか」
イメージもしやすく、原理もシンプル。広い場所がなくても何とかなりそうだ。少なくともグライダーより。
というわけで俺はパラシュートを作ってみる。念のため二つ。
そしてふと思う。神様は天界を離れて良いのか?
「へい!神様!地上に降りても良いかい?」
と言うわけで、地上に降りて良いか神様に聞いてみる。
すると、どこからともなく、目の前に現れた。
こう言うときは来るのだから。
「うるさい」
「やあ、ご機嫌麗しゅう」
「気持ち悪い」
ご機嫌斜めみたいだ。ふざけるのはやめておこう。
「本題に入るけども、地上に降りて大丈夫?」
「ええ。問題はないわ。私もそれを望んでいるからね」
「つまり、どう言うことで?」
「いつかわかるわ。あんたはただ返事をすれば良い」
「わかりやした!」
元気に返事をすると、スゥーと神様は消えて行った。
どれだけ寝たいんだ?
まあ良い。神様なんかどうでも良い。
とにかく今は地上だ!
俺は天界から飛び降りた。