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9-3

 嘘だろ。

 空から突如現れた天使が沢山のスライムを倒したと、思ったら、遠くにいる大きなスライムに向けて光の矢を放った。

 それが天使の所へ戻って天使の翼を貫いた。

 あのスライムはなんだ?

 他の中級スライムと違うのか?

 中級以上ということは上級?

 でも大きさは何も変わらない。


 いや、考え事は後だ。まずスライムを倒さないといけない。そして天使を助けないと。

 そう思って俺は街の外を目指す。

 街のスライムが一掃され、街の移動がしやすくなった。

 街のどこかに天使は落ちた。

 無事でいてほしい。

 なんて俺は天使がやられたと思っていた。でも実際は違った。


 天使が再び空を飛んだのだ。

 傷ついていない翼を使い空を飛ぶ。そしてスライムに向かって行った。


「良かった」


 やられたわけじゃないのか。

 複数の魔方陣が空で組み込まれ、それらがスライムの体を貫通しようとする。

 しかし、それらはスライムの体には当たらない。弾け飛んだのだ。

 近づいていく内に何が起きているか分かってくる。

 俺は天使が放った矢はすべて跳ね返されたと思っていたが違うみたいだ。

 スライムも魔法を使っている。

 それも天使と全く同じ魔法を。


「スライムも魔法を使えるのか?」


 魔法を使うスライム。

 ふと思う。

 俺は人の考えている事が分かる。

 だからスライムの考えも分かるのではなかろうか、と。

 それが後悔することになるとは思いもしなかった。


 そのスライムの心の中は全てこの上ない闇で作られていたから。

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