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1-4

さて、食料問題はなくなった。

衣食住の食の問題はなくなった。住と同様だ。残りは衣、ひいては風呂と洗濯だ。

四日間同じ服を着ている俺がいる。

何となく、腕をスンスン。

うん、臭い。


「水と水を貯める場所を作れば、風呂と洗濯はなんとかなるけども。問題は服とか桶を作れるかだよな」


食べ物は死にかけていたがためにイメージを必死になってしたが、それ以外となると必死にできるわけがない。命に関わらないからな。

でも、次神様に出会った時、神様の嫌そうな顔が想像できてしまう。

よし!

風呂と洗濯。できる様になろう。


なんて考えていたが、案外何とかなるもので、洗濯桶と風呂桶は簡単に生み出すことが出来てしまった。

そこに水を入れて、取り敢えず俺は服を脱いだ。

顔をまず洗おうと水を自身の顔にかけようとしてふと違和感。

知らない人が水の中にいる。

右の頬を引っ張る。水の中の人も同じ様に動いた。というか痛い。

変な顔をしてみる。同じ変な顔になる。

これ俺?

いやいやいや、誰?

俺はもっとブサイクだったはずだ。


「その質問に答えてあげる」


なんて思っていると、神様がどこからともなく現れた。4日ぶりだ。

取り敢えずあそこを手で隠す。


「いやあん」

「いやあん、じゃないわよ。男が気持ち悪い」

「やあ、神様」

「やあ、じゃないわよ。あなた、凄く臭いわよ」

「風呂に入ってないからな。それよりも、どうして俺の顔はイケメンになっているんだ?」

「だって、ブサイクな神様は気持ち悪いでしょ?」


なにその理由。

まあ、そうかもしれないけどもさ。

だからと言って、なにも言わずに俺の顔を変えないでほしい。


「安心なさい。あなたが望んだダンディな男前の顔にしたから」


確かに。

男ウケしそうな顔だ。ヒゲが生えていたら完璧だった。


「まあ、ありがとう。神様」

「あなたからお礼言われたの、何気に初めてね」

「まず、そんなに会話してないからな」

「それもそうね。もっと言うと必要ないからね」


まあ酷い。


「そんなことよりも、あなたのために、ここに洗剤用意してあげたから、毎日風呂に入りなさい。分かった?臭い神様とか気持ち悪いじゃない」

「あんたは俺の嫁か!」

「はっはっはっ」

「せめて否定して欲しかった」


笑われるとは。なに一つ意識されていないと言うこと。ちょっとショック。まあ、神様がただの人間に興味を持つ方が可笑しいのか。


「それじゃあ、私また寝るわね」

「ちょっと待て!神様の仕事が何なのかまだ聞いていないんだが!」


気づいたら神様はいなかった。

どんだけ寝るんだよ!

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