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聖女様の、よ、う、や、く!
神殿には7つの階級がある。
トップに大聖女様。その大聖女の世話を含む聖女様。上から五番目、下から三番目にラルさんはいるらしい。
聖女様は若い女の子にのみ許されているらしく、歳を取りその対象から外れたら、大神官の座につくか、神殿の外に出ることが選ばされるらしい。
レナちゃんは外に出ることを選んだとのこと。
ちなみにだが、ルルという名前は聖女様の中で一番偉い人に付けられるらしい。
さらに追記。レナちゃんが何故あの親の養子になったのかは、この聖女様関係の面倒な掟が理由とのこと。
最後に言いたいことは、レナちゃんすごい!
ビューティフォー。
以上。
「聖女様じゃなくなったレナちゃんと、何1つ関係のない俺は神殿の中に入っても大丈夫なのですか?」
神殿の一室。
そこでラルさんに聞くと、ラルさんは不思議そうに首を傾げた。
「ええ。一般の方でもこの神殿に入って問題ありません」
「でも、レナちゃんから入ったらダメと聞いたんですが。神聖な場所だからと」
「ああ、おそらくルル様はさらに奥のことを指したのだと思います」
ラルさんの言葉にレナちゃんが頷く。
「入って良いと仰いましたが、もちろん一般の方が入ってはいけない場所はあります。そこをまとめて神聖な場所と表現しています」
「なるほど」
「…………まさか…………とは」
「…………いえ、私たちも…………」
部屋の外から話し声が聞こえる。隣の部屋に誰か入ったみたいだ。
「では、そろそろ行くかな」
「うん」
「もう行かれるのですか?ルル様、大聖女様にお会いになりませんか?」
「大丈夫。大聖女様は」
そう言って、口を噤む。
はて?
「そうですね。では、出口まで見送らせていただきます」
少しだけ興味があった。
レナちゃんの言葉の続きが。でも見ないことにした。見てはいけない気がした。
ちなみにですが、ラルさんは37歳、子持ちです。




