表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/92

5-3

2日が経った。

レナちゃんについて分かったことがいくつか。

1つ目、話言葉が少ない。

2つ目、でも心の中は騒がしい。

3つ目、家事が得意。

4つ目、レナちゃんのお父さん、お母さんはレナちゃんのことが心配。恋愛の意味で。

以上。


流石に毎日いるわけには行かないので、俺は次の日には出て行こうとした。

でも。


「もう帰るのか?」

「帰る場所がないのでしょう?いつまでもうちにいても良いのよ?」


うっかり帰る場所がないことを伝えてしまい、俺はお父さんとお母さんに引き止められてしまった。

そして気付けばまた1日経った。


何かが可笑しい。


「なあ、レナちゃんや。説得してくれないか?」


そう聞くと、レナちゃんは首を横に振った。

無理みたいだ。


「お母さん、お父さん、頑固だから」

「似てないな」


そう言うと、レナちゃんは困った様子になる。

それも今までにないぐらいに。

だから、あと一回だけと俺はまた読心をした。


どうしよう。

どうしよう。

私、私。でも、逃げたら迷惑をかけるから。

どうしよう。

頑張って耐えなくちゃ。

私はこの家の子じゃないことはまだ伝えられない。きっと関係が悪くなるから。


あぁ、これだから読心はダメだ。


「ごめんな」


俺は謝ることしかできなかった。


「どうして?」


レナちゃんは不思議そうな表情をした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ