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Heart of 6 〜赤と譲渡〜  作者: 十ノ口八幸
終章
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終章~繋がりと疑念と~

あれは僕がまだ入る前の事だった。

試験は聞いていたより難しく。そして頑張りが報われることなく落とされていたと知ったのは先の事だった。

まあ結果的に運命を感じなくもないけど。

さて何を持ってこの真実。知ったかは作為を意識したよね。

でもさ壊したい衝動を抑えるなんてのは何れは爆発してしまう。ならばだよね。

隠れて小さな爆発をしていた。

でもね。何処かで間違ったんだろう。なのに。僕は選ばれた。選ばれたなら隠して世界創造を叶えないと何時かの事で知られてしまう。隠さないと。

でもさ。


何かの時点で気にしていた。が面倒だと思って排除した。何かから意識を反らすため。

反らしたとして真実は直ぐ側に手を招いて着いてくる。

始まりは知らぬ内に始まり、侵食は静かに確実に広がっていた。

その侵食を止める術を持ち合わせていながら怠惰に放置した自身を嘆いた。後にであるが。

進行は取り返しの付かないまでに広がり。そして終わってる場合が多い。だからこそ諦めを寛容するのが通常だろう。

だが、我らの班は許容せずその理由を調べ過程や初期の不備を調べあげたが問題は検出されなかった。当然であろう。原因は全てのあの存在なのだからな。


「ん。起きろよ神共と人として終わっている何か。それと獸たる別の人格有する存在。」

「な、なんだ。」

「お前は本当に。」

「え、え、え。何が。たしか。」

「ぐるるがぁあ。くふぃ。」

「答え合わせをしようか、あとお前は他者との疎通を阻害してるから。」

吠えた。

「さて答え合わせ。と言ったけど。元々そんな問題は無いんだよね。神とやらの過去を見たんだけど、普通に可笑しいよね。なんであれだけ疑心暗鬼のような常態に成ったのかな。原因は解るよね。解っていながら放置したそこの老いぼれはまあ自業自得だし。入って間もない貴様も大概だよな。それに巻き込まれると思われる人の器である貴方も大概だと思うよ。それと獸たる君は何を遊んでいるのかな。普通に喋れよ。」

「『くぐくっっくわた「いやそういうのはもう要らねえから話が進まんだろうが。」ぐか。ふんっ面白くない。』」

「さてと。出揃ったかな。幾つかの疑念。その1つを答えよう。簡単だ。アレは存在していてもその世界に異物と認識されない。させられない。だからこそあの紹介の時であって誰も疑問に思わない。普通にさ、世界を創造していく過程でその世界の人を上げるというのはかなりの善行なりを積んだ者に与えられる権利だよ。なのに、何もない。何もしていない一人の者を簡単にあの領域へと招き入れた。これは世界の均衡を崩す行為だよな。ならどうして其処に誰も考え至らない。簡単だ。自身の存在を組み込ませたから。一人1つの存在として。本当は在ってはならないし有ってもならない。目的は。世界の均衡を崩すためとか神と呼ばれる者達の争いを見てみたいと。そういう話でもない。なら何か。簡単だ。暇潰し。極々単純で次まで繋ぐための遊び感覚。なのでそこに意味も理由としても深いものはなく。それ以降は興味を無くして本来の目的に戻った。まあそんなところか。なんとまぁ傍迷惑なことだよな。」

混乱している。

「そうだよな。言っている意味を理解できないよな。証明しようか。」

全員の前に画面が表示される。

それは随分と古い映像。何時の物かを判断できない。

「それではこれから見せるのは過去に起きた誰も知らない次元外の出来事。知るは当人と滅びた者。」

止まっていた画面が動く。


世界の様々な地点で争われた結果は一人の存在にとって有益な何かを持たらすには少々不足していた。

世界を変化させる程の災害を乗り越えて尚、此だけしか進むことが出来ないのは、想定より笑えない。

だが現れてくれた。

僕の片割れ。

そして僕の器。

そう君だよ。


あぁ、いや、何を言っているのかね。ただ、巻き込まれるように駆り出され。巻き込まれて群がる不明な何かを蹴散らしていった結果の先に居たんだろ。勝手に運命の相手かのように語るのは迷惑極まりないのだが。そうそう来るまでに襲ってきたのってお仲間だったりする。違うなら申し訳ないことをしたかな。


うんうん。違うよ。あれは仲間じゃなくて駒。遊び道具だしただの消費するだけの存在。気にしないで。でも。んゅふはふふ。そうかい君が器とはあの時は全然見抜けなかったなぁ上手に隠したね。驚いたよ僕の目を欺くなんてさ。簡単じゃないんだよ。


そうかい。まあ器とかなんだとかは理解できないし置いとくとしてだな。単刀直入に言うと、投降してくれないかな。大変で面倒で後始末も疲れるからさ。後は上が判断してくれると思いたいな。とそうか上自体も駒。なんだよな。はぁあ面倒だな。なあこのままさ命を断ってほしいのだけど。手を汚したところで今更1つ増えるだけだし。頼むよ。な。


ふひひひ。ぁあもうだめだめだめっ、ねえ僕を見て何か感じるだろう感じるからこの場所まで足掻いて抗って必死になって来たんでしょう。僕に会いたいために。僕の事を思って。判るよう言葉にしなく、ても、え。待って。え、何これ。そんな器だよね。欠片持ちだよねぇ。なら何でさっきまで見えていたのに消えているの。

放っていた方向から来たよね君は。


ん。ああ来る途中で必死に移動していた乗り物があったなぁそう言えば。邪魔だったから弾き飛ばしたら角度が悪かったのか爆発炎上粉微塵。驚いたけど酷いと思うよ。人の行く道を邪魔してるしさ。


え、じゃ、じゃあ君は、一体、何、者。


お、そうだな。失敬した名乗らないのも失礼か。いや名乗るのも面倒だし路傍の砂粒とでもよんでくれ。で終わらしてくんねこの無意味に無価値な戦争遊戯を。


発狂した。

これまで綿密な計画を立てて進めてきた新たな器育成計画。それはこの瞬間にて成就して永劫に近い時を歩めるように細工した。

それが名もなき塵より劣る無価値以下の何かに全て壊された。違う壊れたなら直せる。しかし消されたのだ。たった邪魔という訳の解らない理由で。

そうだこれまで幾つもの器を渡って、全てが上手く行っていたんだ。意外な存在だとしてもそれはこの場で相対して例外なく屈して明け渡した。それを。


ぶぁあふぅ。なあもう、終わらせていいか。苦悩するのは勝手だけどよ此方の事を先ず考えてくれよな。まあはよ帰って眠りたいだけなんだけど。


ふざ、ふざけるなああぁぁっ。僕の計画を台無しにしておいえ。なんだっその態度は。決めた。うん。決めたよ。お前っっっ。もうこの世界に要らない。捨てるよ。はい捨てたっ。おぉしまいっ。

ぶうっふぐぅ゛。くそくそくそぐぞくそっ。長い時を使って熟成させたのに。なんで。こんな事に。

またやり直しじゃないか。くそっおおおっ。


ああそんな汚い言葉を吐くなよ人どころが知れる。本当に友達無くすぞ、て一人もいないのに言うのは心に痛いな。


ふぇ、な、なんでええぇ。捨てたよね。捨てたのになんで居るのさ。僕に不要なんだから壊れて消えて無くなれよおぉ。


最初から何を言っているのやら。それに塵処理なら分別をしないと環境に悪いだろ。てその捨てたてのは自分か。んん。そうか。で何だお前はなんか偉い存在なのか。だから要らないものを捨てる。おおだからこれまで記憶の矛盾点があったのか。納得だわ。お掛けで孤立無援になったぞ。あ、何か腹立ってきたわ。


何なんだと聞いてるんだぞ。答えろよ。


さあ答える義理も意味も理由もそんで可能性もない。それに名乗っただろう。路傍の砂粒てな。


そういう意味じゃないっ。僕の言葉は命令じゃなく厳命だぞ。神の言葉なんだぞ。


そうかい。それは腹を捻切れるほどだ。時間は有限。価値有るものが残るとは限らない。


ぶえっ。


さようなら。何処の誰かも知り得ない無価値な何か。


迷うことなく頭を弾き飛ばし心臓を一突きにして命を奪った。

だが倒れることなく光の粒となって肉体は消えていった。


なんだよ人の、違うな世界の異なる存在かよ。ならまあ納得できるのか。する気もないけど。さあて終わった終わった。帰ろ。とその前に匿名で報告しとこ拾ったこの端末で。

ん。完了。やっと帰れるな。

グエッキシッ。ズズッはぁ誰か話してるのかねてもう居ないんだったな知る存在は。


画面が止まった。

「どうよこれで少し理解したか。」

全員が動かない。

「どうしたこれには嘘も偽りもないぞ。」

「この様な歴史。知らないぞ。着ている服装も過去に調べたどの服装とも合わない。」

「そうですね。私も軽くこの世界の歴史を調べましたが、この様な歴史は見たことがありません。」

「なんじゃ、これは。」

「いや最初に言ったろうが。次元外の出来事てのをよ。」

「次元。そうか、それは。」

「まあ簡単に言うと異世界かな世界の隣にある見えない別の世界。異なる道を歩んだ世界。」

「そんなもの。誰が信じる。」

「いや、当人がそれを言うのかよ。」

「ぐ、確かにそうじゃが。しかしこれと我々の過去と何の関係が。」

「いや、ほら滅ぼした奴。アレに見覚えあるだろ。」

巻き戻し停止させた画面を二柱が良く見てみる。

「覚えがないですね。)

「我も。」

「それならこうすると。」

「え。」

「なん、じゃ。」

少し加工する。

複数の画面が表示される。

「これは加工といっても画面には細工も何もしていない。幾つかの画像等を参考に描いたもの。その参考がこれ。」

画面が縮小し別の画像が複数表示される。

「この中で近いのはこれかな。」

その指した画像。

多少の違いはあるが二柱の知っているものに近い。

「其々の共通する特徴を統合すると。」

画像が合わさり一人の存在が表示される。

「え、なんだ。これは。」

「た、確かに。そうですが、しかしですよ。それにしても年を考えてもこれは上。」

「ああ勘違いしないように。これは合成。特徴を捉えて合わせて現在の設定しているであろう年齢を元に出力しただけで想像の域だと言うことを前提にして見てもらいたい。」

「むむむ。これが真実であるなら我らと接触した意図が読めぬ。」

「いや、だから意図も何も無いと言うとろうに。次への繋ぎで暇潰しでもない。戯れでありながらその地点に意味はない。」

「では、戯れで我々に介入した挙げ句に仲違いをさせたというのか。」

「そこまで知らんよ。過去だし当事者であるコイツに直接聞くことには答えられんよ。」

「な、なんだというのだ。我らの世界を崩壊させかけて、其処に意味は無いと。何のために。」

「待ってください。翁よ。何か私の記憶と齟齬があるような。」

「おう。記憶の齟齬ときたか。じゃあ見てみるかい。」

別の画面が表示される。

縁から触手の様な管が一柱へ接触し記憶を複写する。

「動くなよ。擦れが少しでもあれば、見せたくない記憶まで複写されるだろうから。」

「動くという選択肢すら無いというのも嫌ですね。」

「お、終わったな。では、出力しようか。」

画面には一人称視点の画面が表示される。

「ではでは再生。と。」


わたしは緊張しているのか。

何故だ。

そうだ。わたしは候補でありえない失態を重ねて除名されるはずだった。

筈だったのに何故か選ばれた。

周囲も自身も驚いていた。

その経緯て必要ないから省いてくんねえかね。

ぐ、お前は回想に入ってくるな。

いや入る入らないじゃなく、そんな前からは知りたくもないの。個人的な感情とか抜きにしてさ。知りたいのは侵入した辺りから。ではどうぞ。

ぐ、この。はぁそうですね。んん。では改めて。

あ、そうそう大体は知っているからそうだね。全員の顔合わせからどうぞ。

この、腰を折りやがって。

どうぞ。

はぁ。改めて。その日、私は何をしていたのか。これまで織り込んでいた計画を調整していた。勿論、手抜かりなく。

しかし。だ。微調整に入ろうという時に呼び出しがあった。

それは上位の呼び出しであったために無下にもできず中断させてその場所へ向かった。


その場所は。

あれ。なんだ。

その場所は始まりにして終わりの邂逅。

そしてこの塔ヶ岳と呼ばれた場所があの物との邂逅だった。

ん。

第一印象は平凡な人形のようである。というのが思い浮かんだ。

その時はたしか、全員が揃っていた。

顔ぶれは大地を司り。水を司り。風を司り。火を司り。闇を司り。反転した白を司る。そして多数の人形に紛れた私の存在。

補佐という足下にも劣る存在として配置されたのだ。

ふむふむ。それでその後は何が起こったのかな。主観を教えて欲しいな。

お前は、。嫌、もう諦めました。

私の覚えているのは私を含めて五を知らしめた存在が1つを淘汰させる。世界にとっての揺るがす果てなき結果。

そう後の合わせにて全員に情報と確定させる証明を見て、その場に参じたのです。


わらっていました。蔑みという意味です。

そうして私を含めて全員で修正するために処理しました。

その後は世界を運営して何かを原因として私含めて存在を消されました。


「ほうほう。それで。気づいたら契約と半身となる貴方か。」

片目を少し縮めて向ける一人と1つのような存在。

「な、なんだよ。そんなの知らない。」

「あ、獸。反論は要らない。さて知らない記憶たる記録を話してもらおうか。」

不明だ。

それが答え。

「そうか。では答えを知らないのなら絶望を知ろうか。では俺の見た記憶を改竄改編改造なしで見てもらおう。」

表示された画面が消え次に映されたのは主観。


夢で見た通りの体験が進行していく。


「この映像が誰の主眼なのかは理解できるでしょう。さて此処で矛盾を指摘しましょう。1つは集められた場所。貴様の記憶では塔ヶ岳と呼ばれる場所にて邂逅した。とあるけど、一方の記憶ではその様な場所などなく。何処かの会議場所のような場である。それと1つ1つに対しての礼節を重んじていたようだけどそんな記憶もないよな。まあ元々其処のじいさんが記憶を改編したというのもあり得る話ではと考えられる。それと最後の処理したという場面。反論すらなく肯定し仕方なく執行した。合ってるかな。でもな見た限りでは、それの記憶をだけどよ、反論しても聞き入れられず最後に見たのは微笑むあん畜生だとさ。」

何か納得できるようで出来ないのは自身の記憶と映し出された画像との違いは違和感しかない。

「くひはは。これを信じたとして確証がありませんよね。」

「物理的な確証と言うのなら貴様の記憶も同様だろう。これを真実と確実な証明を提出してみろよ。なぁ。知りたいなそれをその証明を。言葉での証明など幾らでも作り出せるし。さあ出してもらおうか。」

笑った。

「ええ出せますよ。ほら」

出したのは金属のような質感の何か。

「これはですね。あの時、其々が回収した品です。これには様々な記録がありますから。見ますか。」

「ほうほう。確かに記憶に同じのがあったな。で、何処から出したかな。これ昔の媒体だろ。未だに所有するのは凄いと思うけど。劣化が無いよな。まあ進みすぎた技術なら劣化を抑えたり、劣化すらなくすことも出来るかもしれないけど、それは世界の根幹を崩すよな。それに何の変化も見られない。なあ何処から出した。」

「そ、それはあれでも。何処から出した。」

「おぉ無意識か。では答えを聞きたいなっ。」

「ぐぎ。」

全ての目がその音か声のした方向を見る。

何もない場所に伸ばされた手。強く握りしめられ、同時に更なる音か声が発される。

「まだ残っていたのか。まあ良い。細工しただろう全ての記憶と記録に。」

「ぐぎぎぎ。」

声はすれど姿なく。されど存在は確かに。

「欠片であろうとすがり付くように残ってと言うことはだ。何かをしようとしていたと捉えるのが自然だよな。さぁ話せ。そうしたら楽になるぞ。」

「ぐぎひぎぎいぃぃぃ。」

掴んでいるであろうその手をの先から姿を表したのは人の顔を貼り付けた鉄の体と生物の手足を着けた何かだった。

「微塵にしたからな。残りでどうにか形成した。と言うところか。」

「くびゅびゅひゅひゅ。ヴォガァはじっでいる。でぼおしえぅぼぁっ。」

「稼ぎたいなら好きにしても構わんよ。そこの二つは知らんけどよ。」

「ひぎっ。」

二つ、神を冠した者達はその姿を認め殺意を抑えず発露させていた。

「そうそう。先に「ぐげっぼぎゅぅららめやひょほうっ」て忠告する前に発散させるなよ。」

酷いことを止まることなく行う二つ。

「それは零れて残った残骸。何をしたところで意味はないと思うけどな。虚しくね。それは。」

話を聞いていない。自己満足なのだろうとわかり普通に悍気(おぞけ)を感じた。

が直ぐに二つを止める。

「あぁあ酷いな修復に無駄な浪費だよ。たくっ上に立つことがあるなら自重することをしてくれないかね。」

「知らないですね君の価値など私には関係ない。」

「でどれ程要する。」

「ん、終わってるよ。」

「ほほ、速いのぅ。」

「おぉ゛いなんだこれはぁ。」

「さあなんだろうか。適当に無駄を削ぎ落として残ったのもを丸めて捏ねて乾燥させて焼いて補強液を着けて更に焼いて完成させた。

それは硬いが軽く持ち運びに便利で用途は様々。見た目は不恰好だがそれも味。

「まあ適当に造った器だからな。それで我慢してくんないかなまあ器というか普通に食器だけど。」

そう無駄を省いた後に残ったのもので適当に集めたあれやこれやをこれも適当に混ぜて出来たものが直感で使えると思い、出現させてから混ぜたものを整形して先程の説明の通りに工程を踏んでから完成させた作品。

「まあ湯飲みなんだけど。大きいのを造っても良かったけど、有り合わせでまあ簡単に戻られても面倒だから臨時の器という身体を提供したんだよ。」

怨念を向けられても素知らぬように避ける。

「でだ何をした。記録の改竄はまだ誰でもできるよ。でもな記憶の改竄となると別だよな。人の内部へ干渉しないといけないよな。いつ。そうなるのか。お前、人としての楔を偽ったな。だから人を簡単に外して上へと呼ばれたんだろう。」

傾げる二柱と一人と一匹。

「それと同時に歪めたな元々、決められていた上げる者とすり替えてまでの目的は、暇潰しか。介入して介在して挙げ句の果てには改竄か。面白いなおい。」

肯定した。見下すことも蔑むことも侮辱すらない。

肯定したのだ。

「おいおい、まさか是。としたと思ったか。違う違う。肯定なんぞしたところで憤慨されるだろう。面白いなというのはどれだけ隙間が在りすぎたんだ。という意味だよ。だってよう。普通に考えてもみろよ、世界を造り出す存在だぞ、それに一種の実験の側面もあるよな。それは簡単に外的要因を招かない方が最初は重要だ。後々で介入させるだろうが、時期が速すぎるなら何処かに綻びという隙間があったんだろ。なあ。」

「へぐっ。し、知らないっ僕は欠片だよそんな事を聞かれても答えられないよ。」

「なら砕いて肥やしに成ってみるか。じわじわとこの世界と同化していく瞬間てのは痛みと痒みが襲ってくるらしいぞ。」

「な、なんか地味に嫌だな。それは。」

「なぁ嫌なら答えろよ。今も居るんだろその場所に。これを通してよ。」

二柱が距離を取った。

「あ、大丈夫。見るだけで何かをできる事はないから。なあ、通して見てるなら答えろ。何をした。」

「くふ。くふひゃ。あひゃひゃひゃひゃ面白いね相さえ変わらず。気づくなんて。さて。ふむ。交換したいけど無慈悲だよね君は。」

「ま、内容によるな。」

「じゃあ僕のか「それは何度交渉の材料にされても無理。」だよねぇ。それなら神たる器の製造方法を提示してくれるかな。」

「ふむ。何をしようとしているのかまあ録なことにはならんだろうから部分的な物で良いなら。」

「ふひひ交渉成立。そうだね。君の推察通りだよ細々とした部分もあるけれど概ね合っているさ。」

「それは自身の存在を賭けてもか。」

「ああそうさ。僕は何かの絆を破壊して楽しんだのさ。簡単だったよ呆気なく。そうそうこれはオマケ。あれには根深い因縁が在ったんだよね。だから早々に終わらせたんだよ。」

「その因縁が世界同士を賭けた世界戦争か。あれの場合は班戦争ともいうのか。」

「お。正解。全く。知恵の粒を勝手に持ち出してさ。行方を眩ませたんだよ。それはもう笑ったさ。欺いて隠れてそして1つの時間という概念を造り出したんだから。何がしたかったのか解らないけど。それでも潰せたから良かったよ。」

「ほおおう。それで何が気にくわない。」

「全て。と言いたいけどね。一点。そう一点だけ。それが実験段階の粒じゃなく完成したての粒を持ち出したんだよ。誰にも言ってないのに。さて誰の入れ知恵かな。」

「その言葉の方向は俺に対してか。それ暴論な。其所の神という存在の生きていた時代に俺が存在していると本気で思っていたのか。滑稽と通って引きながら笑い怒るわ。」

「くひひ器用なことを。ま、君で無いことは調べ尽くしているし、時代を考えても別の存在だろうことは調べがついている。安心したまえよ。」

「そうかい。」

「そうだよ。さて僕は確かに介入したけどね。んふふふ解っていて僕の存在を容認したようだよ。あれは実に愉快で醜い思考だね。」

「それで結局はお前の仕業なんだろうか。それさえ知れたならこの二つも多少の納得はするだろう。」

「うん。大半は僕の奸計だよ。」

「そうか。ではこれで納得できるかな。とぉ。危ないな背後から命を刈り取る力は危険すぎるて。」

「聞きたい事が1つ。知り合いなのか。」

「まあ顔見知りではあるな。と待て。もしかして、この糞以下と同類とか思ってるのか。おいおい冗談は存在だけにしてくれよ。」

「では先程から親しげに話しているのはどうしてでしょう。どう見ても仲間と考えるのが普通でしょう。」

「ほほぅ。そうだな。で、それが根拠とするなら弱いな。それと此をアレと同等と考えない方が賢明だと進言しておく。お、取り残されてるな一人と一匹。何。話は簡単だ。根元はこの存在の大元でも、それの後に続く現象等々は関係ない。最後に粛清だったのは内の何者かだろうな。」

「答えろ。お前は何者だ。」

沈黙が肯定を表す。

「と考えるだろうな。しかぁし残念無能無知だよな。言っていたよな。だから仲間でも使徒でも駒である事もない。拒絶に否定と無視で捨てる小物だから意思から排除したし見ないようにして、最後は自分が器と繋がる力を散らせたんだよ。」

面倒な話だ。

世界と唄う中であっても繋がりは離れていても各自に現れる事象か血筋か。

それが運命づけられた道なのか。

「で運命に抵抗するため破壊していった。破壊し続けていてもそれは、誰かにしてみれば目障り。だから襲ってくるし懐柔もしてくる。で行き着く先には破滅しかない。」

「何が言いたいのですか。」

「ん。端的にいうとコイツとは様々な出会があり、そして時には共闘したり、命を散らせたりと浅くも深い因縁があるだけでコイツの奴隷でも駒でも下僕でも従者でも信者でもない。なあ」

「くきっそうだね君は僕に取っての知り得ない唯一の存在。だからこそあの瞬間に僕は負け、この体たらくを晒して惨めに生き長らえているんだけどね。」

「ほほ、聞くが、うぬし達はその様な因縁であってどうして親友のように語らえる。」

「ああ、それで疑念を抱いたか爺。言ったはずだぞコイツとは因縁であるだけで今でも吐き出したい程に憎しみを向けられているよ。信者の幹部連中には。」

「ほ。そうかあの時に襲われたのはそれが原因か。」

「まあ端緒ではあるな。」

「再び聞くぞ。お前は何者だ。何なのだ。」

「本当にそれだけの関係なのかも怪しいですね。」

「ほむ。御最もな質問だ。」

直後に空気が停滞した。

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