カルタゴ・ダンジョン
なんか要望があったので、本編終了後の世界について書いてみました。
何も覚えていないレイチェルと猫は全てを知っているのホルスが今回も送ります。
「アレティアお姉さんの魔術講座」始めまーす。
・・・おい俺は・・・あっと、重要な大賢者クレイステネス、
彼がいないと突っ込みがいなくて暴走してしまうので文鎮代わりに置いておきましょう。
さて本編も終わりましたが、最後に今後のあの世界で重要な位置を占めるカルタゴについて教えておきましょう。
カルタゴのダンジョンですが、最終回以前は魔力を呪いとして放出する、ただの呪われた地だったんですがねー、アーシアがやらかしました。そこに制御装置突っ込んじゃった(笑)
「おいおい、笑い事じゃないぞ、それ。」
放散されていた魔力は統合されて迷宮を作り、中の彼女の肉体を構成しています。
「おかげで今はカルタゴ市内の建物に触っても平気になったよ。ついでに一番魔力を集結しやすかったバール神殿には地下迷宮への入り口が発生して、迷宮には金銀財宝とアンデットや魔物が・・・というありきたりの設定が」
「それってありきたりだがどう考えても異常だからな。なんで迷宮に金銀財宝があるんだよ。」
「そりゃもちろん、人間を呼ぶ餌に決まってるじゃない。」
「人間を呼ぶのか?」
「中で殺して存在情報=魔力をいただくのが目的です。ああ、あと中で死ぬとアンデットにされます。」
「そうやって成長していくと。前に作者が中では魔法が使えるとか言っていたが?」
「迷宮の中は魔力の濃度(情報密度)がすごいんで存在情報改変が楽にできるという設定のようなの。」
「あれか、いわゆる魔法っぽい魔法が使えるのか?」
「電撃飛ばしたり、爆発させたり、傷を治すとか、身体強化や変身を含めて、神話で行われるような攻撃は全て可能らしいです。・・・長時間、迷宮にいればですが」
「あれか、レベルが上がるとかそういうことか?」
「まあ近いけど・・・迷宮の情報と同期していくことで、より事象改変しやすくなるらしいです。」
「それで最終的には迷宮の主がどっちかを決めるラスボス戦が待っていると。」
ここからはドリームランドからホルスが送ります。
で、なぜこのカルタゴダンジョンが重要な場所になるかというと、
作者が夢を見たそうで・・・面倒なので概略だけ、4つの葡萄色に燃え上がる炎の骸骨に導かれて北アフリカからペルシア地方を駆け回り、部族統一する王の夢を見せられたそうだ。中にはユダヤ人に移住させるパートもあって、留守にした隙に王位を奪われたり、絶体絶命のときにケルト人?に救出されたりと、結構ハリウッド並みのスケールの話だったんだが、
最初にダンジョンで中華包丁持った女性が男の子(のちの王)を守って迷宮に入る話があった。
で、もしそれがこの世界だとして何が起きたかを推定すると、アーシアの後継を巡って何らかの動乱が起きたと思われる。具体的にはキモンの病死とかで、後継者戦争が起きた。その時の子供が10歳くらいだったからいまから10年後、その横にいた女性はたぶんエウラリアだ。彼女も20歳くらいになっているはずなのでちょうどあう。
「エウラリア?」
「アーシアが作った薬で初潮が来てしまった不幸な奴隷がいただろ、メッセニアで。」
「ああ、船のコックになった子ね。だから中華包丁なのか。」
そして地中海世界は反アーシア勢力と親アーシアで別れて動乱に巻き込まれる。
その時に唯一の中立地域がカルタゴのダンジョンになるんだ。
ペルセウスはここで潜伏し成長して北アフリカからペルシア、ギリシア領域を再統一することになる。
最初のブドウ色の燃える4つの髑髏の意味は?
この世界のアーシアの象徴はピュトン旗でその色はワインレッドに銀糸の刺繍だ。
たぶん、アーシアが死ぬとは思えないのでどっかに幽閉されていて、
4人の母親を示すんだと思う。レイチェル・ピュロス・コリーダ・タルゲリアで四人だ。
「え、私、死ぬの?」
正直そこはよくわからない。夢の中だし、暗喩だから・・・でも死んでいてもおかしくない状況ではあったよ、仲間が巨大なライオンに襲われるパートもあったし。
まあドリームランドに来れば保護はできるけどニャア。
ということで、意外な伏線になってるかもしれないカルタゴですが・・・今後の記述予定は未定です。
ということで今回は文鎮にされた、クレイステネスと、説明しようにも覚えていないレイチェル、イシスに変って喋るの許可されたホルスが送りました。・・・イシスはどこに行ったのかニャア?