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sugar&salt  作者: 櫻井ミヲ
《   最終章   》
30/30

◆ エピローグ ◆



自分の事を理解している人なんて、そうそういないだろうけど…


僕には唯一解っていることがある。



他人を理解するのに時間がかかるように、恋愛においても僕の中には「ひとめぼれ」と言う感情は有り得ない。



相手を理解し、好きという感情を認めるまでに時間が必要なのである。




そう…

彼女に逢うまでは…




僕の意識は彼女に全て向けられていた…





目と目が合ったその瞬間の恍惚感を思い出す。





僕はひとめで恋に落ちた…




この世に「ひとめぼれ」が有り得ると知った初めての瞬間だった。




僕は30歳になっていた…










そう…




あれからずっと…



これからもずっと…










僕は恋に落ちている。










                                           

               ー  fin ー

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